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10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/21(Sun) 09:57 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
10/25 鑑賞&批評 「声」
1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 21:05 |
投稿者 | : ひらら |
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本日 休ませてください。
東京の末娘が 出張で京都へ。
姉妹達が来て にぎやか カシマシイ。
勝手します。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 20:56 |
投稿者 | : のりこ |
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ひろゆきさん
「あったっけ」、明るくさらっとしていてよかったですよ。
詠草「隠」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 20:51 |
投稿者 | : のりこ |
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牛たちの桃色乳房みすずかる信濃の霧に隠れてしまふ
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 20:26 |
投稿者 | : ひろゆき |
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私の歌 のりこさんから物足りないとの評、ごもっともです。学区の小学生で構成するチーム(ひさおさんからわかりにくいとの指摘もあり)
で5年6年と京都市で優勝しました。もちろんもう一人の投手があってのことです。
息子は野球は終わりとし、中高・大学とバレー部に行きましたが弱小もあり、ジャンプした時に腰を痛めバレー部も退部。運動部から遠ざかりました。
ですから応援あったっけは小学校の時の野球だけ。あったっけはテレでもにんまりと回顧しているわけでもなく、ああそういうこと・応援・したことも
あったなぁぐらいの回顧です。
ほか、なかさんの歌、自家用車の後部座席のお子さんがとはとても思えませんが。親が子供の会話を聞くには大事な話。また自分の子であれば子らの声かと思います。
ありがとうございました。たかしさんが書かれているように私一人合点の思いや感想です。
悪しからずご許容のほどを。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 18:24 |
投稿者 | : たかし |
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10/25 鑑賞&批評 「声」
「評」とは名ばかりで解釈しただけに留まっているのもあります。
また土足で踏み込んで、勝手に改作などしてしまったものもあります。
「あんたは批評が下手やな」と多賀先生に言われた昔から一向に進歩していません。
先にお断りし、言葉の横暴、行き過ぎがあれば、謝っておきます。たかし
1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
電車の車内だと思った。フミコさんが思っていたのと同じです。
電車の車席はおおむね前方方向に全て向いているので、
作者の座った後ろの席で子供の声がする。「子供の声」で幼い子に思ったが、
次に「進路の話」があるので、中学生とか高校生なのだなと思った。
しかし、ひさおさんの評を読んで、なるほど自動車の「車内」であり「子供」は作者のお子さんであると・・・。
ひさおさんの評がもっとも作者の歌意に迫っていると思う。
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
なかなか微妙なところが詠われていると感じた。
この「ひと声」は、作者は体験上分かっていることがらを、
どうもよく分かっていないような相手が居る。このままだと、悪い事態を招くのではないかと作者は気遣っている。だからひと言、その分かっていない人物に注意をしなければ・・・と、思いつつ、その相手というのも、ほぼ同年輩程度の人で、こんな立ち入ったことを言うのは失礼になるのではないか・・・と、作者が思っている内に、やはり事態は悪化して、作者が思ったとおりに、よくない結果が出てしまった。
それが「霧たちこめる」である。
非常にうがった読み方をしましたが、このように私は思いました。深い歌で、興味がありました。(私の見当違いかと思いますが・・)
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
「宵」というと日が暮れてからしばらくの間であると・・。
だから、ひさおさんの言うように「夜更けて」の方がいいと思います。
歌意は「歌声喫茶」の思い出も、夫と自分では、ずいぶん異なるものだなあ・・
という感慨が歌の核になっています。
「過ぎし日語らう」ですが、説明くさい語句で、もたもたと感じる。
また「夜(宵)更けて」という状態の描写も要るかなあという気がします。
なつかしい歌声喫茶の話になって、多分、作者もご夫君も、意気込んで喋っておられる。しかしその内にどうも話が食い違ってくる。・・・こういう内容に思います。
そうすると、また勝手な改作を示すのは嫌がられると思いますが、
なつかしみ気負い語るも・・・などと上句をすることも考えられると思いました。
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
少年野球のピッチャーでエース。おそらく作者は誇らしく応援されていたのだろう。
自慢の息子さんであったと思います。
「あったっけ」という表現がここだけぷっと浮きあがっているが、これは作者の照れを表している。私は肯定します。
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
立派に子供さんを育てられた作者。その同じ口調で、その子供を叱っている娘さん。ご夫君が「おんなじだヨ」という意味で、作者にウインク。楽しい歌です。
のりこさんが「目くばせ」の方が?と言っているが、私も同じことを思いました。
そして「言っているような」も冗長な気がして、そこに「夫の目くばせ」とし、
結句「知らんぷりする」・・が、私のフミコさん像。
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
犬が死んだら悲しくて大声で泣く・・・これはよく分かります。
ただ、その対比として「父母夫」をもってきて、これを
「父母夫」と、三文字でまとめてしまったところには、やや私は思うところあり、
やはり「父も母も夫のときも・・・などと、ここには言葉を惜しまず丁寧に言って、
「冷静な吾なりし」の辺りはぐっと省略してはどうかと思った。
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 17:20 |
投稿者 | : のりこ |
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1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
運転中で後部座席に子供を乗せているのでしょう。「前向き」は将来へむかう心の状態と車の進行方向前方へむく身体の向きを、掛詞のように使っている。「次々に走り過ぎゆく自動車の運転する人みな前を向く」(奥村晃作)をさりげなく悪戯っぽく引用している。楽しそうな車内で、作者らしい軽みのある持ち味が出ている。
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
誰かに何か言葉をかける必要があるのにできない。できないことで、もやもやとスッキリしない状態が続いている。このままでいいのだろうか・・・と自問自答している。悩ましいです。
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
まだ出会う以前の二人に別々に流れていた時間、別々の歌声喫茶という捉え方が新鮮です。「語らう」から後の調子に魅力があり、回想だけでなく現在の様子が描かれていて良いと思いました。
上句、「過ぎし日」は「歌声喫茶」が結句にあって重複感あり。
「宵」は「夜」、「夫には夫の」かな。(古くは宵は日没から夜中までらしいですが)
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
大きな声で野球チームのエースであったわが子を応援した思い出。「あったっけ」の素直な気分が好ましいですが、このままだと歌としてはもう一つ物足りない感じかな。
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
声が似ている、叱り方も似ているのでしょう。「やってるやってる」という感じのジジババの目が優しい。今、自分の全身をかけて子供に向かい合っている娘。人生の最も密度の濃い時期にあるわが子を見る目に余裕と信頼が感じられます。
「ウィンク」という言葉が飛び出しているような・・・「目くばせ」くらいだと全体のバランスの中で活きるような気がしますが、出過ぎた批評かもしれません。(そのあたりの兼ね合いが私にはまだよくわかっていないので、ゴメンナサイ)
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
人間との訣れには冷静でいられたが、犬が死んだときには大声で泣いてしまった。人の死には悲しみとは別に、この世の諸々がつきまとうが、犬の死には全身悲しみで応えてしまう。考えてみると、犬と付き合うとき、私たちの心は犬に似ている(全幅の信頼を飼い主に寄せる犬のあの純一さ!)。氷山の一角のような作品で、見えないところに微かに作者の人生の切り岸や陰翳を感じてしまった。上句は「吾」は省いて定型におさめることもできると思う。
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
今夜もまた真野大野に(の山に?)鹿が鳴く。雌を呼ぶ声は哀切でいつも三声で途切れるように終わる。
書かれてはいないが「三声」の後にひろがる夜の静寂はまぎれもない。新しい土地は野生と地続きなのだ。「真野大野」の地名が夜の鹿の声と響き合って、奥深い寂寥感が生まれている。
「人となりての」がこの歌の言葉としてはやや軽い感じ。「人とはなりて」とか「人となりたる」で少し音の感じが変わるような気がする。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 17:01 |
投稿者 | : さらら |
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隠れ家に子らと住みたる二年間アル中の夫を逃れ働くさらら
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 16:37 |
投稿者 | : さらら |
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1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
若者は前向き進路の話題で車中がにぎやかだ。職業柄背の声を受け止めている。
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
慎ましい作者の心の動きが面白く表現される。霧立ち込めるにうまく逃げ切った感じと
悔恨の心情も詠まれている。
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
歌声喫茶は昭和30年代に大流行した。夫婦がそれぞれ過ぎた日の事を
楽しく賑やかに話継ぐ。
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
主力選手であった我が息子に人目もはばからず大声で声援したことをにんまりと回顧する。
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
家族の好ましい発見を夫とウインクで確認し合う。子を叱る娘の声が歌材となる。
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
真野大野の住人になられて初めての秋 何もかも珍しい今夜は鹿の鳴く声が
三声する。都心では体験叶わぬ秋の夜の趣ある空間がひろがる。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 12:14 |
投稿者 | : ひろゆき |
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1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
子どもとあるが小・中学生か。前向きとあるので進学校への会話か。「学生の声を耳にするともに前向く進路の話」
ではどうか。聴は注意して聞くなどの意があり、俗にいう聞き耳を立てる意もあり私は感心しない。
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
霧の深い中、顔見知りの人に出会ったが、あいさつをと思いながらしなかった。作者はそのことを心のなかのわだか
まりとして改悛しておられる。礼儀正しい人である。結句に霧を持ってこられたので気持、心の中での霧もかさねて。
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
今日一日の仕事?夕食も終わり、テレビを見つつ珈琲を飲みながら互いに来た道、仕事・こどもそして孫、親族など語り合いながら過ごしている。語りこそ歌声だと。歌に喜怒哀楽を載せて。
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
サウスポーの
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
母親の声と娘の声はよく似ると聞く。音程・感情・言葉の抑揚など。夫は今までさんざん聞いた(失礼)作者の声をまた、そしてまだ聞く、聞きたくないとサインを送るのだが。
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
父母等人間との別れはお互い覚悟も予知することもできる。そして言葉を交わすことも。最後まで居住まいした犬にはそういうこともできず、掛けたかった言葉、聞きたかった言葉もなくの別れに悲しみがこみ上げて。
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
昼間は仕事や作業など立ち止まって転居したことに思いをはせられる暇はないが、夜になって、鹿の鳴く声を聴くと、今秋は真野大野の人間になったなぁと感慨深げにコーヒーをのみながら思う。コーヒーは作者の好み 推測
鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 11:43 |
投稿者 | : フミコ |
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10/25 鑑賞&批評 「声」
1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
バスか軌道車か座席が前向きに並んでいる車内で後部座席の子供の会話を聞いている。子どもというと中学生未満を想像し、進路とくると中高生を想像しました。ともに…は、作者と子ども達の位置と進行方向を指していると思う。
「進路の話」に作者も加わっているかのような錯覚がおきました。
「背中越しに」との矛盾もよぎる。
(ひさおさんの鑑賞を読んで、ああ、そうなのか..と納得したのですが、原文のまま提出します。)
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
一声は挨拶かもしれないし、何かの注意喚起かもしれない。
でも、相手は作者にとって距離のある人なのか、声をかけるのを一瞬躊躇わせる何かがありそう。
立ち込める霧にかこつけてやり過ごしてしまおうか…などと過ったかもしれない。でも、それもどうかな..などとさほど深刻ではないが葛藤がみえる
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
ご夫婦で語らいつつ更けゆく秋の宵。
いつしか、若き日の思い出のひとつ、歌声喫茶に話が及んだが、お互いの知らない思い出のページを持っていることに気付いた。
相手の大切なページには指を触れない思いやりを漂わせていると感じます。
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
エースといえば先ずは野球が浮かんだ。
真っ先に駆けつけて大声で応援した日もあったなぁ。
その子はとっくに親を追い越して世の荒波を力強く泳いでいる。
老いを自覚している自分と重ねて、頼もしくも眩しく、ちょっぴり嫉妬も。
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
この歌、何故か好きです。思わず笑える。さらりと人の心の真実を突きますね。
不安や責任やだんどりやなにやかやで、哀しみはもちろんあるのだけれど、脳が悲しみを受け付けない身近な人たちの葬送と違って、ペットの死は心から悲しみに浸っていられる。思い切り泣ければ辛さが浄化される。
一途に悲しめる忘我のひととき。
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
真野は琵琶湖岸から比良山にまで食い込むように集落が開かれている所。
作者は転居後初めての秋を迎えられて、季の深まりとともに牡鹿の、パートナーを呼ぶ声を耳にされる。
それもきまって三声。もの悲しい声調と毎夜三声というところ、それを聞きつつものおもう、語らう。静か。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 11:33 |
投稿者 | : フミコ |
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大杉に隠れて知れず弱弱し松あらわれぬ台風一過 フミコ
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 11:25 |
投稿者 | : ひさお |
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題詠 声 感想・批評
1. 背中越しに子どもの声を聴く車内ともに前向き進路の話 なか
状況は、作者が運転し、お子さんは後ろの座席にいる。運転中の
作者は後ろを向くことができない。「進路の話」とは話題がお子さんの
将来の進路であることを示している。作者もお子さんも前を向いて
話しているが、進路も前向きの進路であることを示している。
2. ひと声をかけねばならぬと解りつつそれを果たせず霧立ち込める ひさお
3. 宵更けて過ぎし日語らう夫には夫われにはわれの歌声喫茶 ひらら
宵更けという表現はあるのかな? 夜更けではいけないのか。
夜夫婦で昔の話をしている。お互いそれぞれに歌声喫茶の思い出
があって、話が弾んでいる。
4. 大声で応援した日もあったっけ小学クラブのわが子はエース ひろゆき
お子さんの小さいころの思い出。「小学クラブ」は何をするクラブか。
エースの必要なクラブなので、野球と考えるのが最も妥当のように思える。
お子さんは、ピッチャー。その試合を作者が大声をだして応援したことも
あったなあと回想している。
「あったっけ」は回想らしく成功していると思う。
5. 子を叱る娘の声われにそっくりと言っているような夫のウィンク フミコ
仲のよい夫婦。ウィンクで言いたいことが分かるのだ。
娘さんは母親似らしい。
「言っているような」は「言っているよな」でいいのではないか。その
方が字余りにならず引き締まると思う。どうでしょうか。
6. 父母夫の別れに冷静な吾なりし愛犬の死は大声で泣く さらら
少々のことでは動揺しない作者。しかし愛犬に死なれて大泣きした。
独り住まいのお相手であった犬。悲しかったことでしょう。
「別れに冷静な」は九字。ちょっと間延びした感じを受ける。
「分かれに動ぜぬ」とか字数を定型に近づけたい。
7. 鹿鳴くは今夜も三声真野大野の人となりての初めての秋 たかし
真野大野では毎夜鹿の鳴き声が聞こえる。今夜も三声聞こえた。
引っ越して初めての秋。野趣に富む地であることを言っており、
寂しさを訴えてはいない。
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 11:22 |
投稿者 | : ひさお |
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題詠 隠
拘置所を逃げてかくれず堂堂と「日本一周」を隠れ蓑とせり ひさお
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 11:18 |
投稿者 | : ひらら |
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化粧塩忍び庖丁隠し味はは(姑)の面たつ歳晩の厨 ひらら
Re: 10/25 詠草「隠」、鑑賞&批評「声」
投稿日 | : 2018/10/25(Thu) 08:04 |
投稿者 | : たかし |
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題詠「隠」
橋の上より覗く深淵あおみどりいろの底には何か隠れん