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3/14  題詠「天」・鑑賞&批評「蜜」
投稿日 : 2019/02/22(Fri) 09:19
投稿者 フミコ
参照先

  H.31.3.14 (木) (2 / 28、 3 / 7、題詠はお休みです。)          

鑑賞&批評 「蜜」

題詠    「天」

出題    たかしさん

          
★  ★   ★   ★   ★   ★


3 /14  鑑賞&批評 「蜜」 詠草一覧

1. おさな日は炒り豆ばかり今は蜜たっぷりかけたフレンチトースト  さらら

2. われはジョナゴールドを言うも妻好むサンふじ蜜入りのみ買いてあり  たかし

3. ミツバチが集めて騒ぐ議事堂の蜜の味にも苦みはありや  なか

4. 「まんぷく」に出演中の壇蜜のマンボダンスが脳裏に焼き付く ひさお

5. 蜜蜂のかそかな羽音花の咲くハウスのいちご色付き間もなし  ひらら

6. 辺野古には蜜がありしやわが首相県民投票3択にして  ひろゆき

7. 女王様のお好きな蜜と知るだけで紅茶に垂らすメープルシロップ フミコ
(エリザベス2世)      
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Re: 3/14  鑑賞&批評「蜜」
投稿日 : 2019/03/14(Thu) 10:28
投稿者 ひろゆき
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1. おさな日は炒り豆ばかり今は蜜たっぷりかけたフレンチトースト  さらら
幼い日の忘れない敗戦前後の食糧事情を上句に、下句に現在を表現され、日本の復興・食卓の豊かさを詠まれた。単にフレンチトーストではない蜜たっぷりとかけて。

2. われはジョナゴールドを言うも妻好むサンふじ蜜入りのみ買いてあり  たかし
りんご種の好みが違って・・・。買い物主業の妻には勝てずという図。多分に奥さんにはジョナゴールドは忘却の彼方にあるのだろう。“のみ買いてあり≠ノ、りんごはちゃんと買ってありますと主張される腹立ちをも伺えて。

3. ミツバチが集めて騒ぐ議事堂の蜜の味にも苦みはありや  なか
議員をミツバチに擬人化しての詠歌。テレビ放映もあって開会中の議会・委員会等が直接選挙権者に見える。質疑内容は事前に連絡し応答はスムース。腹の具合が悪くなければ苦みなど出ないようで。淡々と言葉の連鎖ばかり?

4. 「まんぷく」に出演中の壇蜜のマンボダンスが脳裏に焼き付く ひさお
作者は壇蜜氏の限定的出演場面をとらえて詠んでおられる。人権人格の問題もあろう。下句、脳裏に焼き付くとあって刺激の強い「性」を表現されているのだろうか。(番組を見ていない。ネットでの「壇蜜」から)

5. 蜜蜂のかそかな羽音花の咲くハウスのいちご色付き間もなし  ひらら
今の時季の寸描。上手く切り取られた。ミツバチの羽音、ハウス内のイチゴの花、そして果実へと。
人間より小なるものの動植物の愛しさ、やさしさを満喫して。

6. 辺野古には蜜がありしやわが首相県民投票3択にして  ひろゆき

7. 女王様のお好きな蜜と知るだけで紅茶に垂らすメープルシロップ フミコ
(エリザベス2世)
 作者はエリザベス女王をお好きなんだろう。その女王のお好みのシロップを紅茶に垂らして飲むという行為に満足感を味わっておられる。
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  題詠「天」
投稿日 : 2019/03/14(Thu) 09:33
投稿者 フミコ
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中天の月は流れる黒雲に目隠しされたり置き去られたり  フミコ
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Re: 3/14  題詠「天」・鑑賞&批評「蜜」
投稿日 : 2019/03/14(Thu) 09:26
投稿者 フミコ
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鑑賞「蜜」

1. おさな日は炒り豆ばかり今は蜜たっぷりかけたフレンチトースト さらら
作者の幼日は大戦末期と想像する。
炒り豆は代用食だったかもしれない。それは、恵まれていた方だと思う。
内地も戦地も食糧難だった頃。豊富な植物性タンパク質、今にして羨ましい位。
今は蜜をたっぷり、ひと手間かけたフレンチトースト。
その有難さを知らずに育った世代が大勢の世の中。
いつ途切れるかもしれない不安は彼らにはなさそうに見える。
飽食に慣れた時代に生きている。
歴史に学ぶ、かってのローマ帝国のような。
  
2. われはジョナゴールドを言うも妻好むサンふじ蜜入りのみ買いてあり  たかし
うちもこの歌のそっくり版です。
料理は夫の揺るがせない趣味。食品の買い物は夫の領域。
私は食べる方を受け持つ。
故にアンパンがクリームパンに替わることなど日常茶飯事です。
でも、「おいしいね、ありがとう」と必ず言います。
作者も「サンふじ」を美味しく召し上がったことでしょう。
句間の気持ちが痛いほどわかる歌です。

3. ミツバチが集めて騒ぐ議事堂の蜜の味にも苦みはありや  なか
皮肉とブラックユーモアが揺蕩っていて、読んでいるうちに自分も評論している仲間の1人という気分になる面白い歌だと思いました。
苦味はありや…甘い蜜を吸いながら痛い目に会った、会っている誰かを想像されているのかも。
集めて騒ぐ議事堂の蜜…蜂の巣を突いたような過去の、各国の議会乱闘場面が浮かびました。

4. 「まんぷく」に出演中の壇蜜のマンボダンスが脳裏に焼き付く ひさお
日頃の、作者の、詠草や批評文からは飛躍した新たな一面を見たような歌。
潜在意識の浮上or新境地開拓?
壇蜜は女性や中高生にも人気のある魅力的な人。
美しいうえに面白いパーソナリティで楽しませる人。
焼き付けがセピア色になるまで楽しめますね。

5. 蜜蜂のかそかな羽音花の咲くハウスのいちご色付き間もなし  ひらら
ハウス育ちの植物にとってなくてはならない存在、ミツバチ。
このハウスではうまくいっているようですね。
明るい光、亜熱帯気温、かわいい苺の花、香り。もうすぐ実る。
作者の優しいまなざしが見える。楽しみですね。

6. 辺野古には蜜がありしやわが首相県民投票3択にして  ひろゆき
辺野古の住民意識があまり取り沙汰されていないのは何故でしょう。
米軍関連からの利益について語らず不利益のみで反対する弱さを国民は感じていると思いますが…
一丸とならない民意も首相の方針を変えさせるに至らない理由なのではないか。
辺野古問題は遠いところの出来事みたいな意識の低さも本島の民衆に感じる。
首相が辺野古にこだわる理由が人心を納得させ得ていない根本に触れないような政治の運びを感じるのは何故か。
私のような不勉強な人種にも疑問はあるのです。
(ひとの事を言えない意識認識の低い一人です。批評になっていませんね)

7. 女王様のお好きな蜜と知るだけで紅茶に垂らすメープルシロップ フミコ
(エリザベス2世)      
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Re: 3/14  題詠「天」・鑑賞&批評「蜜」
投稿日 : 2019/03/14(Thu) 00:10
投稿者 なか
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ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔ハイカラうどんと名に化かさるる なか
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鑑賞&批評「蜜」
投稿日 : 2019/03/14(Thu) 00:06
投稿者 なか
参照先
1. おさな日は炒り豆ばかり今は蜜たっぷりかけたフレンチトースト  さらら
私も幼いころは、塩豆などが多く、甘いものには縁が薄い日々でした。「顎を鍛えなさい」と言う母の言葉を、ため息をつきながら聞いていました。その反動でしょうか、今は甘いものが手放せません。


2. われはジョナゴールドを言うも妻好むサンふじ蜜入りのみ買いてあり  たかし
食べ物の好みは人それぞれ。その中にある奥様の思い。「こっちの方が美味しいんだから」という品選びの自信と家族を思うやさしさが感じられます。


3. ミツバチが集めて騒ぐ議事堂の蜜の味にも苦みはありや  なか
よろしくお願いいたします。


4. 「まんぷく」に出演中の壇蜜のマンボダンスが脳裏に焼き付く ひさお
私は出勤途中のカーナビをテレビに変えて、朝ドラを見ています。確かにこのダンス蠱惑的でした。また見てみたいダンスでした。


5. 蜜蜂のかそかな羽音花の咲くハウスのいちご色付き間もなし  ひらら
ビニルハウスを入れば温かい世界。蜜蜂もイキイキとしている。その様子が羽音で判じられます。蜜蜂、イチゴのそれぞれの色彩もイメージしました。「かそかな」は「かそけき」、または「かすかな」でしょうか。


6. 辺野古には蜜がありしやわが首相県民投票3択にして  ひろゆき
  結果が出た今回の県民投票。沖縄の苦悩が感じられました。「わが首相」と「県民投票3択にして」にすると、首相が投票を三択にしたと私は間違えて読んでしまいます。
「三択の県民投票」と、「首相が辺野古に基地を移設する」とそれぞれに歌を詠まれてはいかが
でしょうか。


7. 女王様のお好きな蜜と知るだけで紅茶に垂らすメープルシロップ フミコ
(エリザベス2世) 
  嗜好を共有したいとする作者の思い。ここで私がメープルシロップの味を知っていれば、女王様と詠み手と私の三者がつながりを持つことができるのですが……。ぜひ美味しい紅茶を味わってみたいと思います。
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