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6/27  題詠「令」・鑑賞&批評「設」
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 09:05
投稿者 フミコ
参照先
次回、 6/27(木)   (6/13. 6/20はお休み)        

鑑賞&批評 「設」
題詠    「令」       
出題     ひららさん         
          
★   ★   ★   ★   ★  

鑑賞&批評 「設」  一覧

1. 原っぱにビール工場新設の二度の体験夢にはあらず   ひさお

2. 坪庭のかそけき風を身におぼゆ夏の設えの座敷に通さる  ひらら

3. トランプ氏の招きの席を設けたる第一日は何だったのか  ひろゆき

4. 四百年の祭寿ぐ餅まきの舞台設え明日の晴れ待つ  フミコ

5. 流し台に設ける三段棚にでんと並ぶ息子のくれし水玉マグカップ  さらら

6. もう一度設計図からやり直ししたし赤子の泣く声聞けば  たかし
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Re: 6/27  題詠「令」
投稿日 : 2019/06/27(Thu) 08:44
投稿者 たかし
参照先
防空壕どこにもなけれど警報は発令さるる空より来るものに
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Re: 6/27  題詠 「令」
投稿日 : 2019/06/27(Thu) 07:31
投稿者 フミコ
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社会人初の辞令の墨痕の「厚生技官」と 何だかエライ  フミコ
(ちなみに、国立系に勤務する看護職は全員が厚生技官なのでした。)
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Re: 6/27 鑑賞&批評 「設」
投稿日 : 2019/06/27(Thu) 07:19
投稿者 フミコ
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1. 原っぱにビール工場新設の二度の体験夢にはあらず   ひさお
作者の住まわれる近くの空き地にビール工場が二軒建ったのでしょうか。
引っ越される度にビール工場の新築を目の当りにされたのでしょうか。
それは、作者が「夢ではないか」と疑う程喜ばしいことなのでしょうか。
飲まれる方には訳もなくうれしいような体験なのでしょうか。
めったにないだろうことは想像できますが…
夢にはあらず…結句に惑わされたのかもしれません。
とても失礼な読みになってしまったようで…すみません。

2. 坪庭のかそけき風を身におぼゆ夏の設えの座敷に通さる  ひらら
この歌全体から受ける雰囲気は、京都の繁華ななかの鎮もり。
坪庭なのに家全体が深い青葉陰に静もっているような、通された身も自然と
摺り足になるような、葦簀越しのあるかなしかの風も御馳走。
井戸水に冷やされた麦茶を駆けつけに…..
「夏の設えの座敷」…営々と受け継がれている京都の文化の深さを感じます。

3. トランプ氏の招きの席を設けたる第一日は何だったのか  ひろゆき
ゴルフに相撲観戦、夕食会…友好と連帯と探り合い。
国際社会も隣組も所詮、人間の性の上に成り立つというのは共通項か。
スケールに少なからず違いはあるけれど、計算間違いもしばしば起こるところは納得できたり馬鹿馬鹿しかったり、取り合わせに「運」も顔を出すところ、どうなるのでしょうか。
何だったのか…鑑賞には第一日目のスケジュールの新聞探しから始めました。

4. 四百年の祭寿ぐ餅まきの舞台設え明日の晴れ待つ  フミコ

5. 流し台に設ける三段棚にでんと並ぶ息子のくれし水玉マグカップ  さらら
作者の日常に大きく存在する息子さんへの感謝と愛、水玉のマグカップは特別の愛着を持って作者の視野の中心に置かれているのでしょう。
でんと…カップの質量や作者の心中における存在感が伝わります。
上の句は置き場所の説明になっている感があるので、それが作者の愛用の品になった経緯などにされたらいかがかと思いました。

6. もう一度設計図からやり直ししたし赤子の泣く声聞けば  たかし
赤ちゃんの泣く声を聞きながら、どのような人に育っていくのだろうと遠くを見るような作者の眼差し。
もしかして成人したわが子の姿とダブらせた感慨なのかも。
はたまたご自身のバックフィールドに思いが飛んだ?
やり直ししたし…は、やり直したし..では駄目でしょうか?
読みにくいと思いました。
神様の定めた設計図と浮世の両親の描いた図式のズレ、自身の持つ夢と現実との距離は如何ともし難いものと譲歩しながら、私も成人した子の「親」&わが人生を務めています。
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