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題詠「一杯」・鑑賞&批評「保険」
投稿日 | : 2020/12/04(Fri) 09:09 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
♪ 「たどたど」スケジュール ♪
題詠 「一杯」
鑑賞&批評 「保険」
出題当番 たかしさん
鑑賞&批評 「保険」
1. 栗の実が冬の保険でありました土器でゆつくり焼いたのでした (ウプラ)
2. 引き揚げの親の遺せる焼け焦げの保険証書価値のなきもの (さらら)
3. 冬の日のまさかの停電時の保険反射式石油ストーブ一台 (たかし)
4. 発言は留保険悪な反発をその場に感じ気後れしたり (ひさお)
5. 独り子を夭折と文「子は親の保険にあらず」言いし人より (ひらら)
6. 保険とう総身の縫いぐるみ纏えど遊歩すれば身の保全ならず (ひろゆき)
Re: 題詠「一杯」・鑑賞&批評「保険」
投稿日 | : 2020/12/10(Thu) 11:28 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1. 栗の実が冬の保険でありました土器でゆつくり焼いたのでした (ウプラ)
雪国の冬。外出もあまりできず、おいしい果物や作物も採れない。そんなとき
のために秋に採れた栗の実を保管しておき、土器でゆっくり焼いて食べる。
外は雪に閉ざされていても、家中はポカポカ温かい。
物語風の詠い方が素朴な感じを醸し出している。
2. 引き揚げの親の遺せる焼け焦げの保険証書価値のなきもの (さらら)
多難な苦労を乗り越えて引き上げて来られた両親。残された保険証書は
焼け焦げている。今では何の価値もないものだが、作者は親の苦労を物語る
証拠物件として、大事に保管している。
「価値のなきもの」というより、宝物として大切にしていると言うのがいいように
思われる。
3. 冬の日のまさかの停電時の保険反射式石油ストーブ一台 (たかし)
なにもかも電気に依存する社会。しかし不意の事故や災害で停電する
ことはある。そんなとき困らないように、作者は電気のいらない反射式
石油ストーブを準備しているという。
私も二十年くらい前まで「アラジンのらんぷ」を捨てないで保管していた
が、替え芯を買うことができなくなって廃棄しました。
4. 発言は留保険悪な反発をその場に感じ気後れしたり (ひさお)
5. 独り子を夭折と文「子は親の保険にあらず」言いし人より (ひらら)
老後は子に面倒見てもらおうと思ってはいけない。子をあてにしては
いけないと言ってくれた人がいる。その人の子は夭逝したと、手紙に
書かれていた。その人は子を亡くす前から「子は親の保険にあらず」と
言っていたのだが・・・・。
6. 保険とう総身の縫いぐるみ纏えど遊歩すれば身の保全ならず (ひろゆき)
生命保険にも傷害保険にも十分に加入している。しかし散歩をすれば
どこから身の危険が降ってくるかわからない。
いろんな保険に加入していることを「総身の縫いぐるみ」と言ったのはよい。
一歩外へ出ると、予想外の危険にさらされるという警告であろう。
Re: 題詠「一杯」・鑑賞&批評「保険」
投稿日 | : 2020/12/10(Thu) 09:55 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1. 栗の実が冬の保険でありました土器でゆつくり焼いたのでした (ウプラ)
栗の実が寒い冬の食べ物として 遠い昔からずっと重宝していた。
土器でゆっくり焼いていたのでしたと物語風に。
2. 引き揚げの親の遺せる焼け焦げの保険証書価値のなきもの (さらら)
3. 冬の日のまさかの停電時の保険反射式石油ストーブ一台 (たかし)
想定外の停電の折にはと準備万端 家族を守る頼もしい男性であります。
4. 発言は留保険悪な反発をその場に感じ気後れしたり (ひさお)
人とのかかわりの難しさ空気を読み 会社勤めを無事 円満退職された人生模様を垣間見る。
5. 独り子を夭折と文「子は親の保険にあらず」言いし人より (ひらら)
大切なひとりっ子でも逆縁の苦しみを味わう「子は親の保険にあらず」心して受け止めようと思う。
6. 保険とう総身の縫いぐるみ纏えど遊歩すれば身の保全ならず (ひろゆき)
安全なはずのこの身体も一寸先は闇何が起こるやもしれず 一歩一も禅の心で歩みたい。
Re: 題詠「一杯」・鑑賞&批評「保険」
Re: 題詠「一杯」・鑑賞批評「保険」
投稿日 | : 2020/12/04(Fri) 09:16 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
さららさん、ごめんなさーい。
たかしさん、次回お題をよろしく。
皆さん、いろいろ間違えるかもしれませんがよろしくお願いいたします