2021.03.25　（木） 　　　

題詠　　　　「首」　　　　　　　　　　　　　　
鑑賞＆批評　「キャッ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
出題当番　　 ひららさん　　　


　鑑賞＆批評　「キャッ」

1. キャッチと小声もらせり青葉梟双眼鏡にみとめしや児は　　ひらら

2. 年食めばキャッとも言わず跨ぎいる感情・動作すべて生くまま　　ひろゆき

3. キャッツアイ　チェシャーキャットにもらつたのピアス一粒お守りとして　　ウプラ

4. ポリ容器のポンプ誤作動の石油がリビング浸りキヤッ大変　　さらら

5. 一万年前から栽培さるると云うタピオカの原料のキャッサバ芋は　　たかし

6. キャッシュレス時代近しと感じをり信用できぬこと多き世に　　ひさお

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1. キャッチと小声もらせり青葉梟双眼鏡にみとめしや児は　　ひらら
アウトドアの野鳥キャッチの一場面　キャッチと意気込むむ児の小声をしかと聞きとめる。
よく分かる爽やかな歌。

2. 年食めばキャッとも言わず跨ぎいる感情・動作すべて生くまま　　ひろゆき
いつの間にか夢のように日は過ぎ　いま　ここ　ありのまま　に諦観の心情の生き方をみる

3. キャッツアイ　チェシャーキャットにもらつたのピアス一粒お守りとして　　ウプラ
他人にはただの石であっても　気になる大切な宝物お守りとして作者の身近にある。
プレデントした人も心の奥に存在する優しい大好きなお方なのでしょう。　

4. ポリ容器のポンプ誤作動の石油がリビング浸りキヤッ大変　　さらら

5. 一万年前から栽培さるると云うタピオカの原料のキャッサバ芋は　　たかし
最近よく耳にするタピオカのルーツを教えてくださり　認識してまた飲食に挑戦します。

6. キャッシュレス時代近しと感じをり信用できぬこと多き世に　　ひさお
現金やり取り人間にとっては　ややこしくいつも何かと教わるばかり流れに置いて行かれそう。

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戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ　　ひさお

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1. キャッチと小声もらせり青葉梟双眼鏡にみとめしや児は　　ひらら
夜の森でバードウォッチングをしている児。青葉梟を見るのが目的。
うまくキャッチできた瞬間小に小声がもれた。臨場感がある。
「キャッチ」という小声は青葉梟を認めなければ出ないので、「みとめしや」
の「や」は適切ではないようにも思われる。

2. 年食めばキャッとも言わず跨ぎいる感情・動作すべて生くまま　　ひろゆき
「跨ぎいる」が何を跨いでいるのか。それを想定する手がかりが与えられていない。
高齢になると、自分の好きなように行動することが多くなって、その場の状況に
うまく適合できないことがあると言いたいのであろうと想定してみたが、この作品
の意図はよく分からない。

3. キャッツアイ　チェシャーキャットにもらつたのピアス一粒お守りとして　　ウプラ
　お手上げ。理解できる知識が私にはない。。
ディズニーの不思議の国のアリスに、チェシャーキャットが出てくるらしい。
チェシャーキャットのつけていたピアスのキャッツアイ（ネコ目石）を一粒お守りとして
もらったよ。

4. ポリ容器のポンプ誤作動の石油がリビング浸りキヤッ大変　　さらら
暖房機に給油中石油が床に漏れて大変なことになった。
「誤作動の石油が・・・」は「誤作動し石油が・・・・」としたいが、それでも3句は
4字なのでまだ解決できない。
「リビング浸り」は「リビングに漏れ」がよいのではないか。

5. 一万年前から栽培さるると云うタピオカの原料のキャッサバ芋は　　たかし
ネットで調べるとキャサバはどこの熱帯地方でも栽培されているらしい。
1万年前というと、ちょうどホモ・サピエンスが現れたころのこと。
ホモ・サピエンスはキャッサバ芋を食べながら暮らしていたのだろうか。

6. キャッシュレス時代近しと感じをり信用できぬこと多き世に　　ひさお

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八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず

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