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2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/08(Fri) 08:50 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
題詠 「なるほど」
観賞 「熱中」
出題 ひららさん
※ 鑑賞「熱中」
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 11:53 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
※ 鑑賞「熱中」
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
白熱した議論が展開している最中に中座するのは勇気が要る。
この場合、出て行く人は一人のようだから議論がつまらない訳ではなさそうである。作者はよく見ている。
やむを得ず退場する人の気持ちを計っている作者のやさしさを感じる。
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
「料理熱中の下」という妙な具体がなんだか、入ってきますね。
読み手は自分にひきよせて受け止めるので、歌の滞空時間を長くする。
キュッと冷やした素麺、早速つくりました。美味しかった。
(私は基本的に調理の担当から外れているので、料理熱は仮死状態)
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
南米の狂おしいような熱気はクリア出来たのにエアコンに漬かれる日本に帰って来てから熱中症にやられたという皮肉。
多分、対応に信頼のおける日本の土を踏むまで体が待ってくれたのかもしれませ んね。回復できたのはやっぱり体のもくろみ通り。
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
昭和の中期ぐらいまで「熱中症」という言葉は知らなかった。
インフラが列島を覆い、地球温暖化が顕著になってくるとともに熱中症は、冬のインフルエンザほどに認知されています。
多分、作者はごくごく若い頃、今でいう熱中症体験をされたのでしょう。
今でも記憶から消えない。
夏が来るたびに、辛い死ぬかと思うようなあの夏の日が思いだされるのでしょう。
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
さすがに人生熟達の士。持ち続けるテニス熱にも準備、アフターケア、怠りない。
しかし、歌の内容からして、活動的なシニアの魅力がこぼれるような具体ある
躍動感がほしいと感じました。
歌材が魅力的なので、縛られる事の少ないであろう現在を謳歌する詠にしてほしいなと、勝手な読み方ですが..
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 10:36 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
熱中を白熱と中座でうまくクリアした。
「会釈なし」は会釈なしになのか、会釈をなしてなのか曖昧だと思う。
「会釈をなし」とか「会釈なしに」などとすればはっきりする。
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
熱中を熱と中学生でうまくクリアした。
作者のお連れ合いは中学生のころからのテニスの愛好家。
中学生のときのテニス部で早くもロマンスがあった。いい思い出ができたのですね。
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
熱中を熱と中の下でうまくクリアした。
「素麺をキュット冷やして」はうまい。「キュット」でおいしさが増している。
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
この熱中症の原因は南米旅行に原因があると作者は考えているのか、
熱中症には潜伏期間がないので、帰国直後に国内の暑さが原因で熱中症になったと
考えているのか、どちらかははっきりしない。熱中症になったことははっきりしている。
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
最高気温が、32度・33度くらいで暑いと言って騒いでいた頃には熱中症はなかった。
その頃は夏には直射日光にあたることが楽しみで、UVカットも一般的ではなかったかと思う。
そのころの夏の日に作者は郷愁を感じている。「夏の日」は夏の太陽ではなく、夏の一日の
過ごし方をあらわしているようだ。夏の日には楽しいいろんなことがあったという回想。
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」