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2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/07/29(Fri) 09:41
投稿者 フミコ
参照先
2022.09.08(木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」           

題詠   「アザミ」                
観賞   「意味」   
出題   さららさん 

        8月はweb歌会開催月のため「たどたど」は全休
        9月は第一回が(9/8)となります。


※ 鑑賞 (意味)

1 .明暗のせめぎ合うわが人生の意味を思えり結局ひとり  さらら

2. こんなことが俺の人生に何の意味 壁に突き当たるたびに自問し  たかし

3. 表面の意味と異なる本音には気付かぬ振りをするがかしこし  ひさお

4. この家に馴染まん決意味見する姑の口元みつめる厨    ひらら

5. わが生の意味など未だ分らぬがほわんほわんと欲は薄れぬ   フミコ

6. けふ意味に偏りやすきわがアタマ叩けばポンと良い返事だが   ウプラ
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Re: 2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/09/08(Thu) 13:42
投稿者 ひさお
参照先
1 .明暗のせめぎ合うわが人生の意味を思えり結局ひとり  さらら
長い人生を歩んできた人の達観。「明暗のせめぎ合う」は經驗したことの実感だろう。
「結局ひとり」は厳粛な結論だ。

2. こんなことが俺の人生に何の意味 壁に突き当たるたびに自問し  たかし
直面する難題に正面からぶつかり逃げない生き方。「壁に突き当たる」ことが数多くあったことと思われる。
「自問し」で終わっているが、わざと言い切らない表現にしている。自問の繰り返しを意識させる意図があるのか。
「自問しつ」、「自問せぬ」と言い切る方が落ち着くように思うが。

3. 表面の意味と異なる本音には気付かぬ振りをするがかしこし  ひさお

4. この家に馴染まん決意味見する姑の口元みつめる厨    ひらら
嫁いできた家には姑がおられ、その人に受け入れられねばならないという真剣な決意が表れている。
「味見する姑の口元みつめる厨」は具体的でわかりやすい。

5. わが生の意味など未だ分らぬがほわんほわんと欲は薄れぬ   フミコ
齢を重ね欲が薄れてきた。「ほわんほわん」は重苦しくなくうまいと思う。
「生の意味」と「欲」には本質的な繋がりがあるのかなという疑問は残る。

6. けふ意味に偏りやすきわがアタマ叩けばポンと良い返事だが   ウプラ
「けふ意味」とは???  今日は意味に・・・・ということか。
詩情豊かな詩歌を創ろうと思っているにもかかわらず、今日は「意味」に偏ってしまうので
詩情の方は置いてけぼりになってしまう。
「アタマ叩けばポンと良い返事だが」はユーモラスな表現である。
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Re: 2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/09/08(Thu) 11:05
投稿者 フミコ
参照先
野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン
 (学生服の第一ボタン) フミコ
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Re: 2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/09/08(Thu) 10:38
投稿者 ひらら
参照先
詠草

青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン ひらら

アザミ〜あざみ
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Re: 2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/09/08(Thu) 10:02
投稿者 たかし
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花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ   たかし
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Re: 2022.09.08 (木) 題詠「アザミ」・ 鑑賞「意味」
投稿日 : 2022/09/08(Thu) 07:39
投稿者 フミコ
参照先

※ 鑑賞 (意味)

1 .明暗のせめぎ合うわが人生の意味を思えり結局ひとり  さらら
作者の人生は山あり谷あり、いろいろあった。
来し方を思い起しながら、自分の人生の生きる意味とは何だろうか、何だったのか。
いろいろあったし、これからもあるだろうが結局は人間ひとりなんだ。
なにか吹っ切れて悟りに近い心境を味わうときもあると詠われていると思う。

2. こんなことが俺の人生に何の意味 壁に突き当たるたびに自問し  たかし   
人生、多くの場合、様々な試練に見舞われる。
作者も多分、そうだ。
しかし、「何でこんな目に」「はたしてこの局面は自分に関係あるのだろうか」などなど。
困難が立ちはだかったとき、受け止めつつも自問することが習性となっておられる。良い指針が浮ぶときもあるがそうでないときもある。
人間性確立のために有効な習慣ではあっても「面倒くさい癖」のように自分を眺めている別の目をお持ちのようだ。

3. 表面の意味と異なる本音には気付かぬ振りをするがかしこし  ひさお
本音と建て前が並走しつつ成り立っているかの人間社会。
相手の気持ちが見えてしまった時も気がつかない振りをするのが大人のありようか、生活の知恵か。
何か作者の心中の忸怩たる体験がつぶやかせているような….
ある意味、人間社会を泳ぎ渡る極意のひとつかも。

4. この家に馴染まん決意味見する姑の口元みつめる厨    ひらら
作者は、新婚2世代同居のお嫁さん。
嫁いできた以上は愛する人とその家族を大切にしたいと願っている。
まずは受け継がれている婚家の味に早く馴染もうと決意した。
作者の料理は姑の味覚を満足させられるだろうか?!
味見をしているお姑さんの発せられる言葉や表情を聞き漏らすまい、見落とすまいと緊張の塊になっている作者の真剣な表情が浮かぶ。
お題分割連動詠法達人、ひららさん、今回も面目躍如。

5. わが生の意味など未だ分らぬがほわんほわんと欲は薄れぬ   フミコ

6. けふ意味に偏りやすきわがアタマ叩けばポンと良い返事だが   ウプラ
叩けばポンと良い返事をしてくれるアタマなんて日常的にはそうありません。
先ずはご自分のアタマに敬意と感謝を。
「任せておけ」のポンと解釈しました。
今日の出来事か、自身が今日あることの意味か、はたまた題詠「意味」の構成要素か。今日、作者のアタマを来往する意味について自身の交感神経反応を打診したようで面白いです。
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