2023.04.13 （木）　題詠「道路」・鑑賞「忘」

　題詠　　「香、香り」
　鑑賞　　「道路」
　出題　　　たかしさん

　鑑賞「道路」

１． わが馴染みの散髪屋さんは三角地道路と道路に挟まれ活気あり　　たかし

２． わが主義は中道路線をさ迷ひて右に左にぶれること多し　　ひさお

３． 岬目指す道路くねくねのぼり坂自転車倒し潮風を吸う　　　ひらら
　　
４． スキー客水泳客のバスの列は湖西道路の谺となりぬ　　　フミコ

５． 遡る時間のごとく真っ直ぐに北へとのびる満州道路　　ウプラ

６． 明六つと暮れ六つに門扉開閉と船町道路に観光ガイド　　さらら

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１． わが馴染みの散髪屋さんは三角地道路と道路に挟まれ活気あり　　たかし
長く贔屓にされている散髪屋さんの地形が道路に挟まれる三角地
膳所駅からびわ湖へ下る三角道路がすぐ浮かぶ。海外で日本と話すと親指と人差し指で小さいと示し日本小さいカナダ大きいと自慢する。日本中どこにでもある三角地。

２． わが主義は中道路線をさ迷ひて右に左にぶれること多し　　ひさお
円満な人柄の作者は　もめるのが嫌い何時も中道路線を行き　左右にぶれてさ迷うことも多かった振り返る。

３． 岬目指す道路くねくねのぼり坂自転車倒し潮風を吸う　　　ひらら
自転車倒しは　くねくね道を汗して登られた行為の証　苦労の後の景色　潮風は特別美味しい　良く伝わる。　　

４． スキー客水泳客のバスの列は湖西道路の谺となりぬ　　　フミコ
湖西道路はどのシーズンも若者が遊ぶ　スキー場水泳場を目指し観光客が絶えない　やまびこの呼び声がするようだ。膳所界隈は西武百貨も壊され近隣の喫茶店も全くない。友達も彼岸に逝き寂しい。

５． 遡る時間のごとく真っ直ぐに北へとのびる満州道路　　ウプラ
過去を手繰り寄せるかの時間のように　広々とした大地を真っすぐ伸びている満州道路　子供の頃の景色がはっきりと再現する。

６． 明六つと暮れ六つに門扉開閉と船町道路に観光ガイド　　さらら

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正授戒に律院仏前へ導かれ　しや水と塗香に身体清める　　さらら

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