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11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/16(Fri) 14:51
投稿者 フミコ
参照先
11/22  鑑賞&批評

1. つかまらず乗らず頼らず歩めるを嬉しと思う日が来るなんて  フミコ

2. 八十歳の友らと姫路城書写山のぼる一万歩越えスマホに金杯  さらら

3. 先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし

4. ゆっくりと楓ながめる楽しさは少し狭まる歩幅のおかげ  なか

5. ホンジュラスから四千キロをアメリカへ歩き続ける移民七千人  ひさお

6. 円卓につかまり立ちて伝い歩く和花の一足遠巻きに見守る  ひらら

7. 久方に万歩計つけ歌会へ意外な数字に歩幅ますます  ひろゆき
12>
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/24(Sat) 19:43
投稿者 ひさお
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ひろゆきさんへ
再度の助言ありがとうございます。
「メキシコキャラバン」という表現が使われていることは、承知
していました。それが比較的多く使われているとしても、私には
その表現は厳しい現実を糊塗するように思われ、抵抗感があるの
です。
ひさおさんへ」
投稿日 : 2018/11/24(Sat) 16:44
投稿者 ひろゆき
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ひさおさんへ
キャラバンの語義について述べておられますが、今回のメキシコ移
民・難民に関しては熟語・メキシコキャラバン・としてお読みいただけないでしょうか。
このことに関してのインターネット上の言葉として使用されていますが。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/23(Fri) 21:14
投稿者 ひさお
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5. ホンジュラスから四千キロをアメリカへ歩き続ける移民七千人  ひさお

批評・講評ありがとうございました。
メキシコのアメリカとの国境には既に相当数の人たちが到着してい
るらしいですね。どのような決着になるのでしょうか。
ひろゆきさんが5句の修正を提案していただきありがとうござい
ます。5句を「メキシコキャラバン」としてはどうかと。
メキシコキャラバンとはメキシコを目指すキャラバンという意味に
なりますかね。
キャラバンとは
広辞苑では@隊商、A販売・宣伝などのために(隊を組んで)各地
     をまわること。
三省堂英和辞典では@(砂漠などを行く)隊商
      A隊を組んで旅行する車の一軍
ホンジュラスなどからアメリカを目指し歩く人たちをキャラバン
と表現するには抵抗を感じます。
たかしさんへ」
投稿日 : 2018/11/23(Fri) 11:35
投稿者 ひろゆき
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棒銀が「」でくくられて作者が外したくない言葉であることは理解していました。
短歌の内容をよく知ることが先か作者の命ともいえる作歌の字句が大事かと思いました。
もう一つは、やはり辞書からの解釈ですね。いろんな学者の編集で数多です。
短歌を理解することの難しさでもあるのでしょう。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/23(Fri) 07:32
投稿者 なか
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なかです
ご批評ありがとうございました。

歌の背景は「謎」のままで (笑)
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/23(Fri) 07:10
投稿者 たかし
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おはようございます。
3. 先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし
ご批評くださった方、ありがとうございました。
この歌について、将棋を知らない方にとっては「飛車とか「棒銀」とか、分からない言葉があったと思います。
しかし、特に「棒銀」は作者としては外したくない語です。

そして、ひろゆきさんが「歩を突く」の「突く」は、「衝く」が正しいと言われていますが、これはいろんな将棋の棋譜を見ても「突く」であります。
ひろゆきさんは辞書を見て「衝く」だと言われていますが、私も辞書を見ました。三省堂の「新明解国語辞典」、ここには
つく(他五)【突く】・・・(将棋で)7六歩と─(駒を進める)
【衝く】の方は、天候の悪条件を冒して行う(逆風を衝いて四十四メートルのゴールを決める/吹雪を衝いて(困難をものともせず)進む。
人の気づかない点を鋭く指摘したりする(意表を衝く)先方の状態を見てとって勝負に出る(制球の乱れを衝く)等。

言っていただいたことは感謝しながら、作者としては原作通りでゆくつもりです。どうも〜
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 21:59
投稿者 ひろゆき
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まずはたかしさん、ひさおさんの久方について。
 百人1首の「ひさかたのひかりのぞけき春の日にしず心なく花の散るらむ」紀友則の和歌。ひさかたのは枕詞。あまり気にもせず使ってしまっています。2週続けました。学習すべきですねぇ。
フミコさん Aです。そんなに動いていないのに歩数計の数値は意外にたかく。たかしさんの「歩く」に刺激されて歩数計をまた付けて歩き出しました。一番ショックだったのは何度も朝歩いた同じ行き先が5000歩が6000歩になつたときでした。一歩70cmが60cmになったことを示された時でした。その時から万歩計を着けなくなりました。
ひららさん 円卓の事。角がなく危険性を防御して。随分以前から洋式テーブルになって
 父親の座、床を背にしてがなくなり威厳?が失われ家族の関係があやしくなったと。私も同意。もともと私に威厳なんてなくても。もう一つ、短歌に関係ないのですが、自家用車が普及してこどもはいつも親の背中ばかり見て対話がなくなると。とある評論家。
なかさん 同伴者ありの歌ですね。
ひさおさん 結句を試みに提示しました。ほかに4000kmは4000q余(4500km)、移民受け入れは国の方針にかかわること。難民受け入れはアメリカも条約締結国。だからトランプ氏は移民だと。
たかしさん、将棋の歌。知ってる者にとっては棒銀と言えば説明の必要がありません。他者の短歌を全文書き換えるほど失礼なことはないと知りつつですが。「将棋指すわれの戦法飛車先の歩を衝き進む 先手番なら」ではどうでしょう。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 20:45
投稿者 ひらら
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5.ホンジュラスから四千キロをアメリカヘ歩き続ける移民七千人  ひさお
 毎日 新聞 テレビで報じられているニュース。社会詠。作者の感情を述べす淡々と詠まれている。
ホンジュラス アメリカの地名と 四千キロ 七千人の 数詞が 事の大きさを物語る。

6.円卓につかまり立ちて伝い歩く和花の一足遠巻きに見守る  ひらら

7.久方に万歩計つけ歌会へ意外な数字に歩幅ますます  ひろゆき

久々に万歩計を付けて歌会へ行った。思わぬ数字に驚いている。何故かはわかりかねるが。
久方 について。
こまめに辞書を開き調べるのが大切と学んだ。私も 知らずに同じようなことがありました。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 20:11
投稿者 ひらら
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3.先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし
 将棋に疎い私は 棒銀 居飛車 駒組 先手を 辞書にたよった。
だから 批評できずごめんなさい。
ても 作者の一途さはかんじられます。

ゆっくりと楓ながめる楽しさは少し狭まる歩幅のおかげ  なか
 気持ちもゆったりされて楓を楽しんでられ おのずと歩みもゆっくりとなる。お二人でのそぞろ歩きかしら。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 19:45
投稿者 ひらら
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1.つかまらず乗らず頼らず歩めるを嬉しと思う日が来るなんて  フミコ
 つかまらず乗らず頼らず の 繰り返し 次に 歩めるを嬉し そして 来るなんて で 結んでいて 喜びの姿や
感謝の念が読み取れる。

八十歳の友らと姫路城書写山のぼる一万歩越えスマホに金杯  さらら
 作者もお友達も健脚。お城や山をのぼり歩数が一万歩越えとなり スマホを天に上げバンザイしてよろこんでいる。
字数の多くなったのは喜びの思いが溢れたのか 整理されるのをすすめます。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 17:22
投稿者 たかし
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1. つかまらず乗らず頼らず歩めるを嬉しと思う日が来るなんて  フミコ
 年齢を重ねると杖をついたり、車いすに乗ったり、押し車につかまったりしながら歩いている人が多い。そのどれとも無縁に歩ける幸せを作者は噛みしめている。
 そうして、そんなことが嬉しいと思うことは若い頃には無かったことを思う。
 口語的発想で口語的表現での表現がこの歌に合った。

2. 八十歳の友らと姫路城書写山のぼる一万歩越えスマホに金杯  さらら
 一万歩を越えるとスマホに金杯のマークが出るのだろう。
 姫路城は大きいので天守閣までは相当な距離がある。書写山はロープウェイに乗ったのか。行動を描写したのみの様な歌だが、金杯がご褒美。

3. 先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし
4. ゆっくりと楓ながめる楽しさは少し狭まる歩幅のおかげ  なか
 この「狭まる歩幅」を、フミコさんの評を読むと、なるほどと思った。
 女性などと一緒に、歩く速度を合わせて歩んでいる。それで「ゆっくりと楓をながめる」になるのだという。この解釈が、この歌を一番いい歌にする。謎を含んでいるのがいいと思う。

5. ホンジュラスから四千キロをアメリカへ歩き続ける移民七千人  ひさお
 この数字がすごい。四千キロに七千人である。一日に40キロを歩くとして100日は十分に掛かる。しかも途中には入国を阻止しようというポリスや軍が居る。
 この行進の結末はどうなるのか。まだ誰にも分からない。
 このキャラバンの行く末が悲劇的な結末に終らないよう祈るばかりだ。「歩き続ける」としか詠いようがなかった。社会詠として成立すると思う。

6. 円卓につかまり立ちて伝い歩く和花の一足遠巻きに見守る  ひらら
 わかりやすい歌だが、例えば「つかまり立ちて」の部分「つかまり立ちして」と言い直したくなる。孫は可愛い・・・ということは誰もが知っている。それで、こうした孫可愛いの歌は、〈ありきたり〉の烙印を押されることを覚悟しないといけない。

7. 久方に万歩計つけ歌会へ意外な数字に歩幅ますます  ひろゆき
 「久方に」については、ひさおさんが評されている。以前、米田登先生は「久に」という言葉を使った歌に「久に」というような言葉は無い。「久しぶりに」と、字余りになってもするべきだ。と、歌の内容は忘れたが同じようなことを言われていたのを思い出した。
 作者の気持ちを迎え入れて解釈すれば「意外な数字」は、意外にも多い・・・の様に思え、「歩幅ますます」は、歩幅がますます、広く大きく元気よく歩いた・・・の意に思える。
 しかし、フミコさんのような解釈(脚が衰え、歩幅が狭くなって)も成り立つ。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 17:14
投稿者 さらら
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歌友住む瀬田の施設の街並みも慣れてコの字に運転捌く  さらら
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 12:01
投稿者 フミコ
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鑑賞&批評「歩」

1. つかまらず乗らず頼らず歩めるを嬉しと思う日が来るなんて  フミコ

2. 八十歳の友らと姫路城書写山のぼる一万歩越えスマホに金杯  さらら
標高371メートルの書写山を登ったシニアグループですね。
スマホの記録は1万歩を超えた。
Webで見ましたが眺望も伽藍も見ごたえのある天台宗別格本山とか。
誰かの発声に揃ってみんなで乾杯ならぬ金杯を!?
スマホを褒めたのですか? それともスマホを杯に見立てて?
(スマホに金杯…ちょっと不可解でした。)

3. 先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし
藤井七段の活躍により老若男女の関心を集めている将棋。
作者も相当な将棋好きと以前のお歌から想像しています。
棒銀という戦法、辞書で調べましたが当然ながら素人にはイメージが湧かない。
深い精神世界の探訪に似て簡単にはたどり着けない究極の盤面があるとか…

4. ゆっくりと楓ながめる楽しさは少し狭まる歩幅のおかげ  なか
少し狭まる歩幅…には原因がありそうだなと感じます。
作者の推定年齢でゆっくりと楓を眺めて楽しいと思えるのはのは同伴者の存在が大!?。
いずれにしても陽に映える楓をゆるりと眺めたひとときを喜んでいる作者。
忙中閑ありでしょうか…よい秋。

5. ホンジュラスから四千キロをアメリカへ歩き続ける移民七千人  ひさお
食事と職業を求める人々の、自由の国アメリカ(昔からそうは言われている)へ向けて、単一ではないが民族の大移動が起きている。
流出を防げないで見ているだけに見えるそれぞれの母国にも強い批判が集まり、受け入れを断固拒否する構えのアメリカに賛同する国々もあると聞く。
トランプ大統領の対応が問われる。
日本にも武装移民の流入を危惧する向きもある。
他人事ではない地球規模に発展しそうな大きな社会変動のなかに生きていることの警鐘ともいえる詠。

6. 円卓につかまり立ちて伝い歩く和花の一足遠巻きに見守る  ひらら
目に入れても痛くないと言われる幼子の歩き始めを遠巻きにして見守る大人達の息遣いが聞こえる。もしかしたら息を止めていたかもしれませんね。
歩けたのが嬉しくて珍しくて飽かずにエンドレスに時々尻もちをつきながら、円卓につかまって歩くおさな児。人生のごく初期にみんなに訪れるしあわせのひととき。

7. 久方に万歩計つけ歌会へ意外な数字に歩幅ますます  ひろゆき
意外な数字に歩幅ますます…
@  歩数が思ったより少なく歩幅の大きいことを若さと思い元気倍増、さらに歩幅を意識した。
A  距離に比べて歩数が多かったので、歩幅がますます小さくなったらしいと感じ脚力の衰えを否定できない気持。
どちらだろうと考えましたが、@にする手掛かりが無いので、Aに解釈するのが想像年齢からみて自然かなと思いました。
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 11:23
投稿者 ひさお
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東海道と中山道の通る街草津に名物「うばがもち」あり  ひさお
Re: 11/22 題詠「街」・鑑賞&批評「歩」
投稿日 : 2018/11/22(Thu) 11:20
投稿者 ひさお
参照先
題詠「歩」 批評・感想
1. つかまらず乗らず頼らず歩めるを嬉しと思う日が来るなんて  フミコ
歳はとっても自分で自在に歩けることの嬉しさと、健康であることへの
感謝の気持ちを詠ったもの。若いときには、自分で歩くことなど、あたりまえ
と思っていて、こんなことに喜びを感じるなんて想像もしなかったが。
うまく詠っていると思う。

2. 八十歳の友らと姫路城書写山のぼる一万歩越えスマホに金杯  さらら
一日に一万歩あるくことを目標にしている作者。姫路の書写山に登った
ときに一万歩を超えた。それで嬉しくなり、スマホに金杯のマークを
つけました。八十歳の友は皆元気なので、おそらく女性ばかりではないか。
2句が9字、3句が7字、5句が8字であり、36文字になる。

3. 先手なら飛車先の歩を先ず突けるわが戦法は「棒銀」ひとすじ  たかし
詳しくは知らないが、自分の飛車の先の歩を動かし、銀と連動しな
がら、相手陣地へ突進する。「棒銀」という戦法を作者はよく使うらしい。
先手の時により効果ある戦法らしい。しっかり受けないとやられる。

4. ゆっくりと楓ながめる楽しさは少し狭まる歩幅のおかげ  なか
作者の歩幅が狭まって歩行速度が落ちた。そのおかげで、景色も
見る余裕ができ、楓の紅葉も楽しみながら歩いている。
体力面の若干の衰えよりも、新しい楽しみを見出す積極性を
備えているようだ。

5. ホンジュラスから四千キロをアメリカへ歩き続ける移民七千人  ひさお

6. 円卓につかまり立ちて伝い歩く和花の一足遠巻きに見守る  ひらら
和花ちゃんが伝い歩きを始めた。大人たちは一歩ずつ歩く姿を
遠巻きにして見守っている。
「立ちて」は不要ではないかと思われる。つかまりと伝い歩くにより
立っていることは分かる。

7. 久方に万歩計つけ歌会へ意外な数字に歩幅ますます  ひろゆき
「久方に」とはどのような意味か。辞書には次の言葉がある。
久方:天(あめ)、空(そら)、日・月・雲・都などの称。
久方の:枕詞。天(あめ)、天(あま)、空(そら)にかかる。
久方振り:久しく面会しないで時日を経たこと。ひさしぶり。
作者は久方振りとすべきではなかったのか。
「意外な数字」とは。意外に多かったのか、意外に少なかったのか。
「歩幅ますます」とあるが、歩幅がますます・・・・。狭くなったのか
広くなったのか。手掛かりが与えられていない。
 
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