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6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/04/26(Fri) 08:06
投稿者 フミコ
参照先
次回、 6月6日(木)        

鑑賞&批評 「母」
題詠    「設」       
出題     ひさおさん         
          
★   ★   ★   ★   ★  

鑑賞&批評 「母」

1. 戦争の一度もなかりし平成に空母に改修さるる護衛艦  たかし

2. 母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りくる  ひさお

3. 日本語の流暢なるバイトの娘父母の母国語苦手とうつむく  ひらら

4. 近隣の親しき仲間母たちの旅行写真に地域を思う  ひろゆき

5. 母さんの顔、声、体温知りません 見つけてください来世という駅で  フミコ

6. 杣川のさくら並木を愛でし母戦時に育む九人の吾子を  さらら
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ひさおさんへ
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 20:28
投稿者 フミコ
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題詠の出題記録の一覧表、ありがとうございます。
遅ればせながら感謝感謝です。
このように克明で継続的な記録、私にはとても苦手なので有難く尊敬です。
早速、以前の2枚と差し替えました。
始めは、題詠はとても難しそうで出来そうもないと諦めかけた私ですが思い切って参加させて頂きしみじみよかったと思います。
お顔はよく知らない方も好日誌の中での作品と「たどたど」の詠草がいつしか繋がり、親しみを覚えます。
ひららさんが100回真近いことを書いておられましたが、「思えば遠くへ来たもんだ」の感があり、まさに継続の力、魅力を実感しています。
これからもよろしくお願いいたします。
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ひろゆきさんへ
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 18:05
投稿者 フミコ
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ひろゆきさんからいただく批評には、いつも誠意を感じています。
ですから、どうか批評が間違っていたなんて謝らないでください。
私は、どなたから頂く批評もドキドキしながら読んでいます。
自分でも気づかなかったことを教えられることが多いからです。
それを楽しみに「題詠会」に参加しているようなものでもありますから。
これからもどうかよろしくお願いいたします。
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フミコさんへ
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 15:10
投稿者 ひろゆき
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失礼極まる鑑賞・批評をしたようです。
フミコさんの肉親をも含めて他者への寛大な愛・愛情を知らされました。
恥ずかしい限りです。失礼のことお許しおきください。
改めて読み「暗くならないように」と作者が仰っていますが、そんな感情は
持ちませんでした。
自分の読みの力・能力を外において失礼しました。
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ひろゆきさんへ
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 09:40
投稿者 フミコ
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いつも丁寧に読んでいただき、ご批評ありがとうございます。

私の歌について...
1、母さん..の、「さん」づけについて...私には「母」に替わる人がいなかったので、(勿論、養育者はいたのですが、母と子という関係が育たないまま成人してしまったので身近に母を呼んだり書いたりする習慣がないのです。)
2、誰に見つけてほしいのか...何一つ情報のない生母をイメージしました。
3、駅では小さくなるので世界にすれば?...駅にしたのは「ハリーポッターと賢者の石」のなかの、ロンドンの駅の現世と魔法の空間を分ける駅のプラットホームをイメージしたのです。
わかりにくい歌になってしまったようですみません。
歌の印象を暗くしたくはなかったのですが効果の程はわかりませんが...
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題詠「「母」について
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 08:08
投稿者 ひろゆき
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たどたどBOARD「母」について
皆様から観賞・評をいただきありがとうございました。
私の意図した歌は地域社会の崩壊についてです。現在今日、私の住む町内近隣だけかもしれません。民度の問題もありましょう。もう一つは各家庭のこどもらの数もあります。
母の仲間はイコール私たち子供間の仲間でもありました。母がよく1泊旅行に誘い合わせて行っていたようです。必要があって古い写真帳を連れ合いと見ていたときの思いでもありました。結婚した時、いずれの人もご健在でしたからよく知っていました。
 父は地域を含め多種の役職から旅行は頻繁に。

つぎに皆様から
・さららさんから私の思いぴったりの鑑賞・評をいただきました。
・ひららさんから地域をどうとるか具体例を挙げてとありました。具体は今住む地域です。
・フミコさんからは母の年代等年齢や時代をと。明治生まれ。女性の専業主婦時代です。
・ひさおさんからは何を見てという質問?でした。前述の通りです。
・たかしさんから地域を思うという言葉の推敲をと。迷ったのは町内あるいは地区とするかどうか。いずれにしてもこのBOARDに参加されている方の町内・地区の相似はないと。

つぎに私の鑑賞力について
フミコさんの歌。私だけ違った鑑賞・評をしています。第1点は、かあさんの“さん≠ニして敬語を使われたことの読み。2点目は、見つけてくださいは誰に言っているのか。でした。
たかしさんの歌。着々と改憲と戦争への準備?として読みました。かって、小泉首相が自衛隊の行くところは非戦闘地域と言い、イラクサマワへ行きました。空母になり、もっと広く強い戦闘地域への派遣派兵を今のトランプ・安倍から思います。
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/07(Fri) 05:51
投稿者 たかし
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1. 戦争の一度もなかりし平成に空母に改修さるる護衛艦  たかし
2. 母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りくる  ひさお
 「母さんはもったいないが騙しよい」という川柳を思い出しました。
 現在の姿からは考えられない母上への失礼の数々があったのかと思う。
 多くの人が子供の頃、こうした思い出があるような気がする。
 共感の歌。
3. 日本語の流暢なるバイトの娘父母の母国語苦手とうつむく  ひらら
 アルバイトで働く娘さんか。父母の母国語とあるから、元々の日本人ではなく、父母は外国から来た人である。
 その子(在日二世)は、小さい時から日本で育ったので日本語が上手である。
 結句の「うつむく」は、実際にそうであったのかも知れないが、
 「苦手と笑う」などにしたい気がした。
4. 近隣の親しき仲間母たちの旅行写真に地域を思う  ひろゆき
 この「親しき仲間」は、作者にとっての親しい仲間なのであろうか。
 そうすると、その仲間たちそれぞれに母がいて、その母が旅行をし、
 その写真を見ているという図。
 で、その写真から「地域を思う」となるのだが、この地域は、
 旅行をした先の地域のことであろうか。それとも親しき仲間たちのいる地域のことなのだろうか。
 そこが漠然としている感。
 この結句の「地域を思う」は、推敲の余地があると思います。

5. 母さんの顔、声、体温知りません 見つけてください来世という駅で  フミコ
 生まれてから、間なしに母が居なくなったようです。
 生き別れか、死に別れか、分かりませんが、作者は実の母の顔を知らずに育った。
 そのことを「顔、声、体温」を知らないという。
 私は、実の母とは生後間もなく、生き別れのままで、里親の母に育ててもらったのですが、
 作者も育ててくれた母にあたる人が居るのだろうと思います。
 それでも自分を腹をいためて生んでくれた母への思いは消えることがない。
 下句にはそうした思いが感じられる。
6. 杣川のさくら並木を愛でし母戦時に育む九人の吾子を  さらら
 このお母さんは私も知っております。
 9人の子をそれぞれ立派に育てられた偉大なお母さん。
 杣川のさくら並木を愛でておられたと、歌い出し、戦時中の物のない時に9人の子を育てられた。
 事実のみを言って歌になっている。「吾子を」は「九人の子を(きゅうにんの子を)」
 と、「子」がいいように思いましたが・・・。
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題詠【設】訂正
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 21:26
投稿者 たかし
参照先
もう一度設計図からやり直ししたし赤子の泣く声聞けば

前の歌は取り消して、こちらでお願いします。
そして、勝手ながら、【母】の詠草批評は、明日の早朝にさせていただきます。
本日、疲労困憊にて。
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 20:52
投稿者 たかし
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設計図からは逸れゆくわが作るキウイの棚と一ページ批評
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題詠「設」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 17:52
投稿者 フミコ
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四百年の祭寿ぐ餅まきの舞台設え明日の晴れ待つ  フミコ
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 16:30
投稿者 さらら
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流し台に設ける三段棚にでんと並ぶ息子のくれし水玉マグカップ さらら
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 16:13
投稿者 さらら
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1. 戦争の一度もなかりし平成に空母に改修さるる護衛艦  たかし
おさな日に戦時の空腹 b29アメリカの戦闘機が飛ぶと防空壕に避難し学校は休み
勉強より畑の草引き田畑の手伝いなど食べること第一の時代を思い出す。
平成は戦争もなく平和ボケになる。護衛艦など軍国を思わせる不気味さが漂う。

2. 母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りくる  ひさお
何歳になろうと母と息子の関りには若かりし頃の失敗など思うにつけ赤面しきり。
誰もが共感する素直な気持ち人間らしくていいですね。

3. 日本語の流暢なるバイトの娘父母の母国語苦手とうつむく  ひらら
日本に暮らし日本語をよどみなく話すバイト嬢 でも父母の母国語は苦手の様
作者の優しい視線をみる。

4. 近隣の親しき仲間母たちの旅行写真に地域を思う  ひろゆき
母上の健在な時代 お付き合いの仲間とすっかりなじむ旅行の写真に息子として
地域の深い交流をありがたく眺め 。あかずこいしく母を思う。

5. 母さんの顔、声、体温知りません 見つけてください来世という駅で  フミコ
母上の顔 声 体温を全く知り得ない不憫な作者。母上の分まで長生きして年を重ねています。彼岸に召されたとき確り見つけて抱きしめてお願いしますと〜

6. 杣川のさくら並木を愛でし母戦時に育む九人の吾子を  さらら
母の歌集「杣川さくら」好日叢書に遺しています。
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 14:27
投稿者 ひらら
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2.母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りりくる  ひさお
 亡き母上を思い浮かべるとき 謝りたいことばかりが浮かび顔があかくなる。という。お母様の深い愛情と作者の真摯な人柄が浮かび うらやましい母子の姿。
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 14:10
投稿者 ひらら
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鑑賞&批評 「母」

1. 戦争の一度もなかりし平成に空母に改修さるる護衛艦  たかし
 ひろゆき ひさお フミコさんお3方の鑑賞に尽きる。戦争の無い平成ではあったが 戦争準備の平成であるとのコラム記事を読んだ。「空母など母の字をつこうてくれるな」跡取り息子を戦死させた祖母の声が聞こえてきそうである。
2. 母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りくる  ひさお

3. 日本語の流暢なるバイトの娘父母の母国語苦手とうつむく  ひらら

4. 近隣の親しき仲間母たちの旅行写真に地域を思う  ひろゆき
 親達世代のご近所同士の交流が旅行写真見せ合うによく伝わる。地域の固有名詞加具体例があれば読みが深まると思う。
5. 母さんの顔、声、体温知りません 見つけてください来世という駅で  フミコ
 小さい頃母上を亡くされ 母上の面影を求め続けての半生。来世では見つけてくださいが 絶叫とも取れ切ない。7月号作品 母よ母よ あなたの面影持たねども傘寿いただきうから十人 母上の生命がうから十人に輝いている。
6. 杣川のさくら並木を愛でし母戦時に育む九人の吾子を  さらら
厳しい戦時中に9人の子を育たあげられた母上。晩年は杣川の桜を愛でゆたでおだやかな晩年を過ごされた。                   
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Re: 6月6日・題詠「設」・鑑賞&批評「「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 13:15
投稿者 ひらら
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題詠「設」詠草

坪庭のかそけき風を身におぼゆ夏の設えの座敷に通さる  ひらら
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鑑賞&批評 「母」
投稿日 : 2019/06/06(Thu) 12:21
投稿者 フミコ
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1. 戦争の一度もなかりし平成に空母に改修さるる護衛艦  たかし
この歌、さらりと詠われているのに読み返すと怖い世情が浮き彫りになる。必要とあれば今すぐにでも高度な敵対能力を発揮できる日本だと聞いたことがあります。それは心強い事でもあり、想像するだに恐ろしい修羅場の展開を予測させられる事でもあるので、クレイジーな風が大勢を占めることの無いよう祈るばかりです。でも、自衛力は必要だと思いもするし…戦争を許容する風の戦ぎを感じさせられもするし、不安と国民の決意、を迫られている緊迫感を身近に持ちます。

2. 母あらば謝りたきことあれこれと思ひおこされ顔火照りくる  ひさお
  幾つになっても母と子の構図は変わらない。
  読んでほのぼの。誰の胸をも去来する永遠のテーマ。
  母の思い出は宝物。 私にも欲しかったです。
  自身が親の立場で悩ましい事々をくぐりぬけてきた年代の方が自分の親を詠う時の、年齢不詳の温かみ…なんとも言えません。

3. 日本語の流暢なるバイトの娘父母の母国語苦手とうつむく  ひらら
幼い頃に日本に来られた娘さんなのでしょうか。
父母の母国語の会話に入り辛いもどかしさがあるのでしょうか。
揺れる気持ちを持て余しているバイトの娘に心を寄せる作者のやさしさが滲み出ています

4. 近隣の親しき仲間母たちの旅行写真に地域を思う  ひろゆき
よく知っている人たちの旅行写真。
地域愛、連帯感、友情とかに支えられた楽し気な写真なのでしょう。
「母たち」の年齢層がわかれば歌にもっと活気が出るのではと思います。
誰から見ての「母たち」なのかで場面の展開が変わってくるような気がしました。作者の持たれている地域への思いが鮮明に出ていないのではと思いました。

5. 母さんの顔、声、体温知りません 見つけてください「来世」という駅で  フミコ
6. 杣川のさくら並木を愛でし母戦時に育む九人の吾子を  さらら
戦時、東京の食糧難、知っています。
九人のお子さんを育てるのは並大抵の事ではなかった筈。
誉高き軍国の母ですね。頭が下がります。
そのお母様も晩年は杣川の桜を愛でて安らかに過ごされたのですね。
よかったです。作者もその桜並木をを通るたび、さまざまな思い出が去来するのでしょう。
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