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10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/18(Fri) 09:27 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
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10/24 (木)
鑑賞&批評 「文」
題詠 「雲」
出題 ひろゆきさん
※ ※ ※ ※ ※ ※
「文」 一覧
1. 地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡 蔦の道
2. 漢文の先生の名は忘れしも渾名はゴーチョちよび髭はやす ひさお
3. 弥生土器縄文土器の欠片(かけら)かかげ農場出土と社会科教師 ひらら
(長浜南中遺跡 母校農場より土器出土。)
4. 好日に掲載されしをすばらしと歌友伝え来往来の文 ひろゆき
5. 四歳の指す地図の上の『文』記号 「あ、おばあちゃんだ」百寧(もね)ちゃんはどこ フミコ
6. イスラエルの旅で同室の文さんは細きお指の仕草しなやか さらら
7. チェオクの剣ならぬチョグクの剣の折れ文在寅(ムンジェイン)政権混迷つづく たかし
詞書・韓国法務長官、゙国(チョグク)氏十月十四日電撃辞任す
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/28(Mon) 22:23 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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フミコさん
やはり安易に逃げましたか?
百寧(もね)ちゃんの可愛い名前にみんな騙されちゃう。
短歌の世界も禁忌は必要ないと思うのです。自由無碍に飛躍の高みで大胆にミステリアスに詠いたいなあ。
フミコさんの四句五句からの反転の技を、ぱちぱちと手をたたいております。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/28(Mon) 20:33 |
投稿者 | : フミコ |
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蔦の道さんへ
結句、「ほぐれてしまう」を、「百寧ちゃんはどこ」に変えた理由?
これはもう、単純に魔が差したとしかいいようがありません。
「好日」に加入する前2〜3年ほど、高島という地方の歌会で呟いていたのですが、メンバーからはさっぱりわからん、難しいと言わ
れ続け、いつの間にか安易に妥協していったらしく、読んですぐわかるように推敲し直す癖がついたと思います。
おもねているようなバカらしさと意味のない作歌をすることに嫌気がさして脱会したのですが、この楽な方法から抜けきれないのか、面白みの薄い歌になる傾向は消えません。
せんだって蔦の道さんが「たどたど」の出題のことについてたかしさんとのやりとりのなかで、仕掛けや罠やなぞかけのような試みを仕掛けると書かれているのを読んで期待と興奮を覚えました。
私にどこまで喰いつけるのかは未知数ですが、エキサイティングな風を感じる。ただ、私には歌に関する知識、学習歴、その他血肉になるものがほとんどないので、その分むしろ捕らわれない鑑賞が可能かもしれないなどと開き直り、楽しく末尾を保つつもりです。
何かとよろしくお願いいたします。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/28(Mon) 15:57 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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5. 四歳の指す地図の上の『文』記号 「あ、おばあちゃんだ」百寧(もね)ちゃんはどこ フミコ
フミコさんにお尋ねいたします。
最初の投稿歌を「百寧(もね)ちゃん」という可愛らしいものに変えられてしまったのはどうしてでしょう?
「ほぐれてしまう」という最初のお歌の魂の底で鳴った鈴の様に美しい言葉が惜しいのです。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/28(Mon) 15:46 |
投稿者 | : 蔦の道 |
参照先 | : |
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1581098&id=50548667
環状列石をネットで調べると、もうね、深く広く膨大で、なんでこんな難しい単語を選んじまったんだろう?と、後悔しきりです。
自分の頭のすかすかさに合わないのですよ。
さて、縄文人の祭祀場として、神様への祈りの場所なんですよね。
御覧じろ御覧なさいみそなわせと並べて、音楽的にしっくりしたのが「みそなわせ」でした。
神様への「みそなわせ」でしたら、とっくに神様に届いているものですからいまさらですね。
従って、造りながら強く意識していたのは、この地上に生きている人類への「みそなわせ」だと思います
。
ひさおさん、励ましてくださって有難うございます。
すっとんきょうな東京生まれで細かい気配りに欠けますので、失礼の段、お許しくださいませ。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/28(Mon) 13:02 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1. 地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡 蔦の道
蔦の道さんのご意見を毎回興味深く読ませていただいてます。
立派なご意見なので、まずいことを言ったのかとか気にされることは何もありません。どんどん書いていただけるとありがたいです。
「みそなはせ」はについてもフミコさんや、たかしさんから意見が
あり、蔦の道さんの作者の意図を述べていただくのを期待していま
す。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/26(Sat) 08:07 |
投稿者 | : たかし |
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「みそなはせ」がキーであることは確かなようですね。
フミコさんの「ご覧になるのは神様かと・・・」も、考えに入れて、
縄文時代の人々への敬意は感じます。
今日は奈良へ行く用事があるので石舞台古墳へ行ってみようかな?
時間があれば・・・
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/25(Fri) 09:57 |
投稿者 | : ひさお |
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1. 地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡 蔦の道
たかしさんの解釈はかなりくわしく、わかりやすいと思う。
私は「みそなわせ」について若干疑問に思う。
「みそなはせ」・・・古語が使われている。
古語辞典で「みそなわす」は、「見る」の尊敬語。
この歌では「みそなわす」ではなく「みそなわせ」と「せ」です。
これは「ご覧になる」ではなくて、「ご覧ください」と、いう意味。
つまり、三句の「みそなはせ」は、この歌の読者に対して、
「ご覧あれ」または「ご覧なさい」と、言っている。
以上から、私の解釈は、
「地上に描かれた絵である環状列石をご覧なさい。それは縄文人のいのりの鏡なのですよ」
になる。
この解釈だと、「ご覧ください」と言っているのは、遺跡の管理者
である。
私はそうではなく「みそなわせ」は「お見せくださっている」と
解釈すべきで、見せる側の主体は縄文人であると思う。作者は縄文人に対し敬語を使ったのだと思う。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/24(Thu) 23:23 |
投稿者 | : ひらら |
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お詫び
皆さんご批評ありがとうございます。
外出していて帰宅が遅くなりました。
今回の鑑賞批評お休みさせて下さい。
Re: 10/24鑑賞&批評「文」について
投稿日 | : 2019/10/24(Thu) 16:18 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
皆さんありがとうございました。
そのいずれもについて「往来」とは何?と問われ、独りよがりの歌意になってしまいました。ひさおさんが短歌結社「好日」月刊誌に当時設けておられた、いわば随筆欄「好日往来」のことをお察しいただき評をいただきました。
当時の歌友から賛辞をいただき、複雑な気持ちであったことを思い出します。
このたどたどBOARDが短歌をする人寄っておいでの意識薄弱が成せる禍でした。
皆様に時間を取らせたことお詫びいたします。
Re: 10/24 題詠「雲」・鑑賞&批評「文」
10/31 題詠「夢」
鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/24(Thu) 14:11 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
1. 地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡 蔦の道
環状列石...初めて知りました。
洋の東西を問わず祈りの原風景って、それに石を用いるのも、通じるものがあるのですね。
「みそなわせ」ご覧になるのは神様だと思ったのですが。
素朴で切実な祈りと不変の象徴のような「石」と縄文人の取り合わせが合致すると思います。
2. 漢文の先生の名は忘れしも渾名はゴーチョちよび髭はやす ひさお
知り合いの教師が言っていました。
生徒から賜るあだ名はいろいろあるけれど、自分にとって好意的にとれるあだ名は嬉しいものだと。
この漢文の先生も密な人気を保っていたのかも。
本名は思い出せなくても印象は刷り込まれている。
作者の今日の国語力の礎になっていると思います。
3. 弥生土器縄文土器の欠片(かけら)かかげ農場出土と社会科教師 ひらら
(長浜南中遺跡 母校農場より土器出土。)
作者は日頃、この社会科教師が気になっていたのかなと思いました。
それ故、先生の一言、一挙手、一投足を鮮明に覚えている。
楽しい授業だったにちがいない。
教師にとっても目を輝かせて深く聴いてくれる生徒の存在を見逃すはずがない。
いい時間、いい思い出と読みました。
4. 好日に掲載されしをすばらしと歌友伝え来往来の文 ひろゆき
文通相手からの賞賛の言葉。
うれしいですね。何度も読み返す。
掲載は、月例の中の事なのか、特筆された歌についてなのか読んで迷いました。
「掲載されしをすばらし」というと掲載されたこと自体を褒められているようにも読めます。
5. 四歳の指す地図の上(え)の『文』記号「あ、おばあちゃんだ」百寧(もね)ちゃんはどこ フミコ
6. イスラエルの旅で同室の文さんは細きお指の仕草しなやか さらら
世界を旅するさららさん。
イスラエルの旅、ツアーでしょうか、同室になった文さんの細い指、しなやかな仕草が印象に残っている。
色白、細身、静かなたたずまいの女性像が浮かぶ。
女性からみてもちょっと羨ましいですね。
7. チェオクの剣ならぬチョグクの剣の折れ文在寅(ムンジェイン)政権混迷つづく たかし
詞書・韓国法務長官、゙国(チョグク)氏十月十四日電撃辞任す
作者の得意分野、先端的時事詠。
韓国ドラマにも精通の作者らしい作品。
韓国大統領の任期終了前、選挙前になると必ず、予定されていたかのように噴出するスキャンダル。
慰安婦問題、徴用工問題、もろもろ、さすがに度重なると矛先の方も呆れるやら慣れて来るやらで効果薄。
曹國氏突貫任命から電撃辞職。 文在寅の向かう先は暗夜霧中。
題詠「雲」
Re: 10/24 鑑賞&批評「文」
投稿日 | : 2019/10/24(Thu) 13:09 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
1. 地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡 蔦の道
「地上絵」と「環状列石」の語句から、ナスカの地上絵や、
イギリスのストーンヘンジなどが頭に浮かんだが、
「縄文人」があるので、これは日本のどこかの環状列石が詠われている。
「みそなはせ」・・・古語が使われている。
古語辞典で「みそなわす」は、「見る」の尊敬語。
この歌では「みそなわす」ではなく「みそなわせ」と「せ」です。
これは「ご覧になる」ではなくて、「ご覧ください」と、いう意味。
つまり、三句の「みそなはせ」は、この歌の読者に対して、
「ご覧あれ」または「ご覧なさい」と、言っている。
以上から、私の解釈は、
「地上に描かれた絵である環状列石をご覧なさい。それは縄文人のいのりの鏡なのですよ」
になる。
「いのりの鏡」であるというところに作者が出ていると感じる。
ネットで調べると、日本には秋田の「大湯環状列石」が代表的なようです。
2. 漢文の先生の名は忘れしも渾名はゴーチョちよび髭はやす ひさお
渾名の「ゴーチョ」のひびきがいい。宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」をふと思った。
生徒に愛され人気のあった先生なのだと思う。
ちょび髭もいい。時代が出ている。
3. 弥生土器縄文土器の欠片(かけら)かかげ農場出土と社会科教師 ひらら
(長浜南中遺跡 母校農場より土器出土。)
この社会科の先生はその欠片が自慢だったのだと思う。
「かかげ」にその時の雰囲気が伝わる。
数年前、私もシルバー人材センターの「遺跡発掘」の仕事で、
石の鏃を発見した。「近江神宮」裏の「宇佐山古墳群」にて。
4. 好日に掲載されしをすばらしと歌友伝え来往来の文 ひろゆき
作者が何かについて書いた一文が「好日往来」に掲載されたときのことだと思う。
ひさおさん、さららさんの評にもあるが、「好日」社友には判るが、
一般的には「往来の文」は、分からないと思う。
「すばらし」と褒められたことが印象に残っている。
5. 四歳の指す地図の上の『文』記号 「あ、おばあちゃんだ」百寧(もね)ちゃんはどこ フミコ
四歳が知った地図を見る楽しみ。
この「百寧(もね)ちゃん」の名も効いている。
括弧の括りですが、「あ、おばあちゃ・・・・百寧ちゃんはどこ」と、
結句までを括ってはどうかと思った。
6. イスラエルの旅で同室の文さんは細きお指の仕草しなやか さらら
作者は他者のいろいろなところを見ている。
人が気付かないところを見ている。感受性豊かな人。
「文さん」は指のきれいなひと(女性だと思う)
イスラエルの旅でそういうところを見ている作者に!驚き。
7. チェオクの剣ならぬチョグクの剣の折れ文在寅(ムンジェイン)政権混迷つづく たかし
詞書・韓国法務長官、゙国(チョグク)氏十月十四日電撃辞任す