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4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/17(Fri) 08:49 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
♪ 次回・「たどたど」スケジュール ♪
R・02.04.23 (木)
題詠 「欲しがりません」
鑑賞&批評 「キャンセル」
出題当番 さららさん
鑑賞詠草 「キャンセル」
1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
2. 面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない ウプラ
3. イベントの数多キャンセルにコロナ籠り春陽を浴びてスクワットする さらら
4. 犬の辞書にキャンセルという文字はない散歩と食後の歯磨きガムと たかし
5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば ひさお
6. ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
7. ふと買うて何やら合わぬ落ち着かぬ キャンセルもせず被らぬウイッグ フミコ
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/26(Sun) 22:54 |
投稿者 | : ゆき |
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皆様ご批評ありがとうございます!
キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋
わたしの仕事の一つに観光ガイドがあるのですが、この4月5月は、
日々キャンセルの嵐で、FAXがピーピー鳴ったと思ったら毎回「キャンセル」。
キャンセルになるとその予約の列はグレーに塗りつぶされるのですが、そうこうしているうちに、パソコンの予約画面が一面ぜんぶグレーに変わってしまいました。せめてもの抵抗のしるしに、螢光ピンクの付箋を一枚、グレーに染まった画面にピタッと貼り無聊を慰めました。
そのときのことを歌に詠みました。
負けたくないなー。
なんもできないけど歌は詠みつづけたい。
たかしさん、
「キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に付箋のピンクが増える」
これも好きです。私の実体験とは違うけれど、グレーに塗りつぶされる一方、増えるピンクの付箋が、お花が咲いていく感じで前向きでいいですね。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/24(Fri) 22:19 |
投稿者 | : ウプラ |
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こんばんは
皆さん、ご批評ありがとうございました。
「面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない」
初句について、ひさおさん・さららさんがおっしゃるように「面倒な」や、たかしさんの「面倒くさき」の方がいいと思います。推敲がたりませんでした。
下句については、「文語発想の歌だから文語で」というたかしさんのご意見には、そういうこともあるのでしょうが、それでは「春をキャンセルせざり」になってもいいかといえば、それではちょっといやなのです。「桜は春キャンセルしない」のままでいたい。何故なのかな?この歌に関してはそうなのです。
でも、文語発想と口語発想、常に意識してみるべき問題だと思いました。ありがとうございました。
ひららさん、第一反抗期が「キャンセル」といったのですか、可笑しい(笑)
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/24(Fri) 13:53 |
投稿者 | : ひらら |
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ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
ご批評ありがとうございました。
いやいや期について
思いつき言葉でも 気のきく造語でもなく 1歳半から位から始まる第一次反抗期のこと。この時期自我の成長のはじまる幼児が 「イヤイヤ」を言いだだをこね親やまわりはこまります。どの孫かが イヤイヤに キャンセルを加えました。なにかで覚えたか 言いやすい言葉だったのでしょう。
第ニ二次反抗期は 小学高学年頃より
中学生頃にあらわれます。(あらわれない子もあります)
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/24(Fri) 13:04 |
投稿者 | : ひさお |
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5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば
みなさん下手な作品の事態をあれこれ想定し、いろいろ解釈していただきありがとうございます。
私の遭遇した事態は、大阪の北部地震です。娘と孫の見送りをするため、早朝関空に着いたのですが、まもなく地震が起きました。2人が搭乗口に入るのを見送り、帰ろうとしたときにはすべての交通は止まっていました。12時過ぎに帰宅の予定が、夜の8時半になってしまいました。南海電鉄で難波へ出て、地下鉄や京阪電鉄などを乗り継ぎ本当に難儀しました。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/24(Fri) 08:38 |
投稿者 | : たかし |
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1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
わたしは評で、「貼るよ」よりも「増える」としてはどうか、
と書きました。
書き終わってから皆さんの評をじっくり読ませてもらったら、
ウプラさん、さららさん、ひららさんが、キャンセルばかりの灰色画面に「せめてピンクの付箋を・・・」とあり、
あ、そうか、せめて・・という意味があるのだと気付きました。
だから「貼るよ」は、作者の意志を示す言葉として動かせないのだと・・・
原作のままがよいのだと思い直しています。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/24(Fri) 00:25 |
投稿者 | : ウプラ |
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フミコさん、すみませんが詠草を差し替えてください。
欲しがりませんと声を合はせて暗かつた非国民と人を打てばなほ
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 21:47 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞詠草 「キャンセル」
1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
例えばイベントの主催者側に作者が居るとして、
コロナの蔓延によって、参加者からのキャンセルが相次いでいる状態をイメージした。
「灰色の画面」というのが、具体的に何を指すのか分からないが、
予定とか、予約を書き込んであるボードのようなものをイメージした。
で、キャンセルされた場合は、そこにピンクの付箋を(作者が)貼ることになっている。
灰色が多かった画面がだんだんピンク色に変ってゆく場面を想像する。
この歌は、灰色とかピンクとか、色彩を主人公にすることで成り立っているように思う。
であれば、「貼るよ」よりも「増える」の方が更に効果的なのでないか。
●キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に付箋のピンクが増える
勝手な改作です。
2. 面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない ウプラ
桜は春をキャンセルしたりせず、春が来れば必ず花ひらく・・・
桜を擬人化したところは工夫があっていいと思う。
気になるところは、この歌には「面倒くさい」・「キャンセルしない」と、口語体が使われていること。
作者は口語の歌に仕立てようとしたのかも知れない。
しかし、この歌の発想は文語です。
・・・・多けれど・・・来れば・・・・
つまり歌の発想の根本が文語で考えられている。
文語発想の口語表記の歌、ということになる。
発想自体が口語であれば、口語表記がぴったりなのですが、
文語発想の歌に口語表記は、しまりがない感じになる。ゆえに、
●面倒くさきこと多けれど春くれば桜は春をキャンセルせざり
などと、文語発想で文語表記に統一した方がよいのでないか。
なお、1のゆきさんの歌は、口語発想なので表記も口語で合っているのです。
3. イベントの数多キャンセルにコロナ籠り春陽を浴びてスクワットする さらら
「コロナ籠り」という言葉、面白い。外出を自粛して家に居る作者は活動的。
春陽を浴びながらスクワット運動をする。この下句はとてもいい。
しかし、上句の「イベントの数多キャンセルに」が引っかかる。
何故かというと「キャンセル」というのは自分の側から約束や契約を取り消すことだから…。
この歌での「・・・キャンセル」は、イベントを主催する側の都合で・・・という風に取れるので、キャンセルではなく「中止」が適しているからです。
つまり「イベントの数多中止にコロナ籠り・・・」となると思うのです。
しかしそれだとお題の「キャンセル」が入らない。
だから、「イベント」の言葉は外して
「予定みなキャンセルをしてコロナ籠り・・・」などとすることを考えた。
勝手な改作をしましたが、お許しを。
4. 犬の辞書にキャンセルという文字はない散歩と食後の歯磨きガムと たかし
5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば ひさお
この歌の内容、事情が飛行機に乗りに行ったことがない私には不明なことが多い。
関空のアクセス(が)突然途絶えた・・・・
これは今回のコロナ蔓延の理由なのか、もしかしたらもっと別の理由でのことのような気もする。
以前、関空が大雨と高潮に襲われ、浸水してしばらく使用不能になったことがあった。
そのときに、作者は(作者の個人的なことになるが)外国へ帰る家族を送りに、空港へ行った。
行くには行けたが、アクセスが突然途絶えたので、復路の切符(電車はるかの)をキャンセルしなくては・・・
ということなのではないか。
だからこの場合の「復路」は、関空へ行く交通手段(はるか)の切符であると思う。
こういう歌では詞書があってもよいように思う。
6. ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
二歳児は、喋る言葉の数が日ごとに増えて行く。
いやいや期というのは、拒否することを覚えたのだろう。
イヤとキャンセル発する・・・が上手い。
7. ふと買うて何やら合わぬ落ち着かぬ キャンセルもせず被らぬウイッグ フミコ
ウイッグというのはカツラのことですね。
ふと買うて・・・が面白い。そういうものなのか。
そして「何やら合わぬ落ち着かぬ」と、重ねるのもいい。
そして、キャンセルする(返却する)ことも何やらおっくうで、
結局被ることもなくウイッグは作者の戸棚の奥に仕舞われている。
ひさおさんが言っているが三句と四句の境の一字空けはなくてもよさそう。
番外・厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
この会場は余程、予約がとりにくい会場なのだろう。
厳寒の早朝に列に並んで苦労してようやく取った予約。
それが、年度変れば・・・つまり四月になって、キャンセルということは
コロナの所為でしょうか。
しかし、この歌も3のさららさんの歌と同じく、向こうから
(会場側から)の予約解消なのではないでしょうか。
そうだとすると、「会場閉鎖さる・・・」などが妥当に思う。
しかしそれだとお題の「キャンセル」が入らない。うーん。
※なんだか今回は小うるさいことを書きました。m(_ _)m
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 20:48 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
たかしさん、おケツ痛そうだし今日はお休みにされたらいいと思います。
ヤダモンも今日大腸カメラでした。
おケツ・・・
もっと早く書けばよかったね。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 18:48 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
鑑賞詠草 「キャンセル」
厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
コロナ・ショックの影響でしょうか。
次ぐから次へとキャンセルが絶えない。
灰色の画面は暗澹たる営業状態を指していて、キャンセルの付箋で埋まる。
上の句の、…キャンセル「で」…で一気に散文調に陥った印象があります。
2. 面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない ウプラ
現世は面倒くさいことだらけ。
しかし、人間たちのしがらみなど無関係に季節は前進し、桜はDNAの約束どおり花で枝を満たす。
物言わぬ花の生きざまを引き寄せて感慨にふけっている作者自身の内面をを詠われているのでしょう。
3. イベントの数多キャンセルにコロナ籠り春陽を浴びてスクワットする さらら
外向的で明朗な作者にとって、全国的な外出自粛期間のストレスは大きいと察します。
ゴールデン・ウィークを含む心弾む春の日の発散できないエネルギーをスクワットで何とか解消しようとされている。
その体力でコロナを寄せ付けないように願いましょう。
4. 犬の辞書にキャンセルという文字はない散歩と食後の歯磨きガムと たかし
飼い犬は一途に飼い主を信じ、突然日々の習慣が変ったり無になるなんて納得できない。
作者の犬の脳内辞書には散歩と歯磨きガムが明書されている。
犬好きにはとてもよくわかります。
そしてそのルーティンが叶うまでの辛抱強さ、思い出させる努力。
健気です。 可愛さと絆が増します。
ヒトには追い付けないものがありますね。
5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば ひさお
昨年の台風21号による関空の滑走路や施設が冠水した時のことでしょうか。 @ スイスから里帰り中の娘さんとお孫さん(たしかそのような歌があったような)が帰って行かれる復路の切符をキャンセルするべく作者がかけている電話が途中で切れてしまった。
A キャンセル手続きのため空港へ向かっている作者の車が何かの事情で交通を遮断され間に合うのか、帰りの切符をキャンセルしなければとあせる作者。
場面は浮かぶのですが状況は見えにくいと感じました。
6. ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
幼子の目が、外の世界ばかりではなく自分の中に何か芽生えてきているのに気づいて、それを表現し、実現させる欲望をどう伝えていいのかの悶々状態ですね。
元気に育ってくれている証拠ではあるのですが大人にとっても悩める時期ではあります。
それを超えた頃、目覚ましく知的なジャンプがみられていませんでしたか。
7. ふと買うて何やら合わぬ落ち着かぬ キャンセルもせず被らぬウイッグ フミコ
(番外)厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
イベント会議研修会何かを予約しておいたのに会場がキャンセルされてイベントも消えた。
寒い中を並んで得たチケットを見る度、残念やら悔しいやら…
ただ、この時期ですから先ず浮かぶのがコロナによる行事の変更や消滅でしょうから「年度変われば」というのは弱いというか、違和感あるなぁと思いました。
※ ふと、浮かんだ別の状況。
折角予約した会場であるが、年度が変わって不要になった。ということもあるかナと思いました
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 18:20 |
投稿者 | : ウプラ |
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1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
新型コロナのせいで職場のパソコン画面の予約表がキャンセルで埋まっていく。私はキャンセルの印であるピンクの付箋マークを画面に貼り付けていくよ。
キャンセルばかりで心理的にも灰色の画面。そこに貼る付箋がせめて桜の花びらのようなピンク色であるところに作者の思いが柔らかく伝わる。
マリー・ローランサンの絵のような色彩。
2. 面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない ウプラ
3. イベントの数多キャンセルにコロナ籠り春陽を浴びてスクワットする さらら
「コロナ籠り」とはなかなか言い得て妙な造語だと思いました。
春陽を浴びてスクワットする・・・否定的な感じがなくて前向きだ。こんなのんびりした時間が増えることもあり、余計なことで忙しかったコロナ以前の暮らし方を見直す人々もいることでしょう。(私ですが)
上句はやや説明的かな。
4. 犬の辞書にキャンセルという文字はない散歩と食後の歯磨きガムと たかし
「犬の辞書にキャンセルという文字はない」が面白い。
犬がキャンセルしてくれないので飼い主は散歩と歯磨きガムを休むことができない・・・飼い主には忙しい日も気が乗らない日もあるのだが、しかししかし、全身で信頼を寄せる犬を見ると人間から日課のキャンセルはできない。気が乗らない時の本音が見え隠れする上句が笑いの寸止め状態をもたらし、横っ腹をヒクッとさせてくれる。
ホントに犬は存在そのものが全身全霊。面倒くさくて可愛いこの世の宝石。
5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば ひさお
アクセスの意味には情報や交通の接続という意味があるが、「途絶えたり」から推して、この歌の場合は情報と解釈してもよさそうだ。原因は明らかにされていないが、ともかく関空から帰る予定だった人のチケットをキャンセルしなくてはならない。
事件や災害は突然起こる。そういうことに直面したときの現代人の不安と現実的な対処を考える一瞬をとらえた。
6. ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
造語は余程よくなければ失敗すると思うが「いやいや期」は上手くできていると思う。昨日と同じことが今日はもう気に入らない2歳児。その有様を世話をする大人の側からの感覚で「キャンセル発する」と言ったのだろう。(ちょっと苦しい)
今、二歳の脳の中ではとてつもない変化が起きているのでしょうね。一人の人間として生きていくための心の土台づくり。その土台づくりのために大人も日々一生懸命だ。これもこの世の宝石ですね。
7. ふと買うて何やら合わぬ落ち着かぬ キャンセルもせず被らぬウイッグ フミコ
ついふらふらと買ってしまったウィッグ。似合わないし何となく変な気がして落ち着かない。キャンセルすればいいのにそれもせず、使うこともないのにどうして買ってしまったのか、このウィッグ。
否定形を4つも使って、薄らぼんやりした意識のままにしてしまった買い物をうたう。心の隙間に忍び寄ったのがウィッグであるところが微笑ましい。
あるある感。
厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
お題が無理なくスッキリ入っている。3句までが「会場」にきちんとかかり4句まで良いと思いました。「年度変れば…」はもう少し変えられるかな。このままいくなら「年度変わりて」がいいと思う。「桜の道を」「傘さして行く」などちょっと変える手もある。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 17:01 |
投稿者 | : ひらら |
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題詠「キャンセル」
厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
会の世話係をされていて 冬の朝並んで予約した会場を年度が変わり事情があり解約することになる。係は最後まで何かと責任がある。「予約した」は「予約せし」ではと思う。
Re: 4/23 題詠「欲しがりません」・鑑賞&批評「キャンセル」
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 16:53 |
投稿者 | : ひらら |
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1. キャンセルに次ぐキャンセルで灰色の画面に貼るよピンクの付箋 ゆき
お仕事の歌。申し込みのキャンセルが続き名簿画面に付箋を貼っていく。上句の気持ちが灰色 それを乗り切ろうとの作者のきもちがピンク。色の対比でそれを表している。
2. 面倒くさいこと多けれど春来れば桜は春をキャンセルしない ウプラ
春。年度代わりは何かとことが多い上 今春はコロナ禍。桜 植物 自然は季節をうらぎらない。はるをキャンセルしない。そうだ。
3. イベントの数多キャンセルにコロナ籠り春陽を浴びてスクワットする さらら
何事にも積極的な作者。日を浴びて庭で運動をしている。作者らしい。「コロナ籠り」について。スーパーがスーパーマーケット。ケイタイが携帯電話など はじめの頃馴染みにくかった言葉もいまや定着した感じで コロナ籠りもこの先落ち着くのではと思ったりしている
。
4. 犬の辞書にキャンセルという文字はない散歩と食後の歯磨きガムと たかし
犬の生活に辞書がないという発想が面白い。愛犬家ならの言葉とおもう。食後の歯磨きガムまでちゃんとされていて幸せな犬である。
5. 関空のアクセス突然途絶えたり復路の切符キャンセルせねば ひさお
飛行機の便の不都合。大変だったことだろう。途絶えたり キャンセルせねば に感じる。
6. ことば数日毎ふえいくいやいや期イヤとキャンセル発する二歳 ひらら
7. ふと買うて何やら合わぬ落ち着かぬ キャンセルもせず被らぬウイッグ フミコ
ふらっとしょうどうてきに買ったウイッグ。何やら似合わぬ 鏡のまえの作者の姿 動作が浮かび微笑ましい。でも いつか 似合う日が来ることでしょう。
再掲示
投稿日 | : 2020/04/23(Thu) 15:49 |
投稿者 | : たかし |
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キャンセルのお題に、ひろゆきさん(現在パソコン使えない)が手紙で詠草を送ってこられました。
題詠「キャンセル」
厳寒の朝に並びて予約した会場キャンセル年度変れば… ひろゆき
時間のある方は、この一首も追加して鑑賞・批評してくだされば有り難いです。これは番外ですので、省かれても問題ありません。