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6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/05/01(Fri) 09:11 |
投稿者 | : フミコ |
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♪ 次回・「たどたど」スケジュール ♪
R・02.06.04 (木)
題詠 「グレー」
鑑賞&批評 「マスク」
出題当番 ひさおさん
6/04 鑑賞詠草 「マスク」
1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/06(Sat) 20:17 |
投稿者 | : たかし |
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2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
ご批評ありがとうございました。
マスクは常に使い捨て、という日々の歌ですが、
最近は、けっこう自作のマスクを付けている方多く見ます。
あれは多分、洗濯して何度も使うものなんでしょう。
だから、この歌の「今日の新しいマスクを・・・」は、
やや時勢に合わなくなっていますね。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/05(Fri) 19:28 |
投稿者 | : ひさお |
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3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし
ご批評ありがとうございます。
「だがわが食ぶるに」はご指摘の通りよくないですね。
美味いんだけれどしかし・・・・という気持ちが強すぎてそのようになりました。
ウプラさんのアドバイスではそのようなことわりはなくてもいいということですね。
しかしそれではちょっとものたりない。たかしさんのアドバイス
による「されどわがために」が私の気持ちに適うように思います。
ありがとうございました。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/05(Fri) 17:10 |
投稿者 | : ウプラ |
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皆さん、ご批評ありがとうございました。
薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
1月からヤラシイと思ってきた検事の定年延長問題、出詠の頃には法案が通りそうでした。まだネット上の騒ぎになってはいず、私にしては反応が速かった歌です。今なら題材にしないかもしれませんが、時事詠のわりには体臭のようなものが滲んでくれた気がします。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/05(Fri) 01:31 |
投稿者 | : ウプラ |
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フミコさま
すみませんが詠草の差し替えをお願いいたします。
石積んでゐる子はグレー早死にし賽の河原の日溜まりの猫 ウプラ
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/04(Thu) 22:48 |
投稿者 | : ひらら |
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1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
スリランカと読み出し4句のマスクまで流れるように読めて 一息ついて5句で読み収められた。一息ついての 紅茶。遠くの友の心を作者がよく受けとめてられる。
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
毎朝新しい順マスクを付ける。服と顔は昨日とおなじまま。そうですね。面白い対比。4句5句はリズムいいが 詠みはじめより3句まで字数 音 ややこしいく惜しく思う。
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお
ほんまにまあ 出だしの詠み方が軽妙。マスクメロンはいただくと家族で味わったものだ。
コロナ禍などでおそくなったと 母の日父の日をひっくるめてと産地よりマスクメロンを頼んでると子。夫と待ってる日々。
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
目元のチャーミングなフミコさん。オベ室担当はエーリト看護師。看護師長になられる。
想いを胸に志願された作者。5句の言葉に自信と誇りがうかがえる。
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
社会詠。時事詠のこわさをまざまざかんじた。1ヶ月 たどたど歌会 お休みのうちに ? になってしまったよう。あの様を批判しうたわれたことに敬服します。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/04(Thu) 22:20 |
投稿者 | : ウプラ |
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1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
嬉しい気持ちがサラッとうまく出て、良い感じに仕上がっていると思う。
結句「紅茶を添えて」かな。
スリランカといえば昔セイロンという国名だった。セイロン紅茶・・・懐かしい。水色(すいしょく)の美しい紅茶ですね。
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
あれがどうでもこれがどうでもすべきことはして(することが一杯あるのだ)、とにかくマスクを付けて生き延びる、と読んだ。
タマヨのような半具象の絵がかなり具体的に見える。全身暗くて目鼻立ちがはっきりしない男性が(これが「あれがどうでも・・忙しさの視覚化かもしれない」)立っている。マスクだけがボンヤリ白く浮かび上がっている。切り取り方が独自で、こういう歌を読むと嬉しくなる。
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお・
「ほんにまあマスクメロンはうまきもの」・・肩の張らない上句、とても良い感じ。
己がためには買ひしことなし
自分のために買ふことはなし
「だが」でつながない方が良いような気がする。
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
マスクから覗いている少女の目の表情が見える。そこを言いたいのだと思うが、情報量が多すぎるような気がして惜しい。
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
オペ室勤務志願の理由はマスクで隠すべき容貌にあり?(笑)
後半「訳は言わずに」までは言わずに、オペ室のピリッとした緊張感、仕事ぶりなど入れば、自負心に嫌味がなくて、面白い良い歌だと思う。
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/04(Thu) 19:38 |
投稿者 | : さらら |
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1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
ここ2〜3ケ月コロナのため外出も全くなく洋服も風貌も変わることなく日々暮らす。
マスクは毎日洗濯したのか新しいのを付けるのが習慣となった。
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお
入院したり家に病人がいるとお見舞いに頂く。ここ数年達者で暮らす独り暮らしにはご縁のないメロン 熟したみずみずしいメロン食べてみたいけれど買うことはございません。
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
タンポポの綿毛飛ばしてもいいとマスクの子が目で語る 良い発見です。
手に取る時飛ばないのかな?一度試してみます。
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
マスク美人の作者は目がとても魅力的なのでしょう。オペ室志願される優秀な頼りがいのあるお方と思います。
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
政府のすることにあきれてしまう批判の歌。上句と下句のまとめ方が巧みです。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/04(Thu) 19:26 |
投稿者 | : たかし |
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6/04 鑑賞詠草 「マスク」
1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
スリランカ(昔はセイロン)だから紅茶も添えられて…。
「スリランカ」という国名の、伸びやかで滑らかなひびきで始まるのがいい。
作者の喜びが素直に伝わる。
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお
マスクメロンは美味しいものだが高価。だから自分が食べるために買ったことはないと言う。
私も思えば同じです。
「だが」が「わが」に繋がるところは、耳で聴いたとき音がよくないし、
「だがわが」と濁音が続くのは美しくない。
「されど」を使うのはどうか。四句は「されど」として、「わがため」と続けるのはどうか。
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
なるほど「わた毛」を吹くにはマスクが邪魔。
これは実際に体験したことのようだ。
下句で、このように全てを言ってしまったこと、余韻をなくすように思う。
「はずしてもいい」は、外してはどうでしょう?
下句、わた毛を空へ飛び立たせたい・・など。考えた。
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
大変面白い歌。マスク美人・・・想像します。
この歌もしかし、4の歌と同じように全てを順序立てて言った感じです。
上句下句、逆にしたらどうなるかと考えました。
オペ室の勤務を常に志願せし頃ありわれはマスク美人にて
など、どうかなあ?
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
これはあの黒田検事長の定年延長問題のことを詠ったと思う。
何かうさんくさいものを感じている作者。
だから、この歌はその「胡散臭さ」だけを詠っていて、
その奥とか、真実はどうかとか、そこに迫ろうとする歌ではない。
この態度は賢明だと思う。
こうした社会の出来事を詠った歌(社会詠)は、時間の経過と共に、
何のことか分からなくなったり、別の見方が出てきて、後悔したりすることがあるから。
しかし、そのため核心に迫らない物足りなさはどうしてもある。
Re: 6/4 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
Re: 6/4 題詠「グレー」
Re: R.02.06.04 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
投稿日 | : 2020/06/04(Thu) 12:59 |
投稿者 | : フミコ |
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1. スリランカの友より届く小包は手作りマスク紅茶も添えて さらら
紅茶も添えられているところに思いやりが深く感じられますね。
作者の足跡からたどれば世界のどこから思いがけないプレゼントが届いても肯ける。
楽しい人生。
2. 昨日のままの服着た昨日のままの顔に今日の新しいマスクを付ける たかし
新しいマスクを着けた瞬間、顔が更新されて新しい自分が現れたような。
昨日のままの服を着て、なにか引き摺るものがあってもそれは今日の自分が踏み越えていくもの。
何か疲労感のようなものが漂う歌。
あるいは今日という戦場へ自分を鼓舞して出て行こうとされているのでしょうか。
読み過ぎかもしれません。
3. ほんにまあマスクメロンはうまきものだがわが食ぶるに買ひしことなし ひさお
到来もののマスクメロンを召し上がった。
「ほんにまぁ」がなにか微笑ましい。
思いがけないプレゼントに顔も心もほころぶ。
自分の好物を自分で買う事をあんまりしないのは戦前派の共通項かも。
(作者の年代を戦前派とするのは失礼かもしれません。)
4. たんぽぽを手に眼にて問うマスクの子はずしてもいいわた毛吹きたい ひらら
真っ白いアフロ・ヘアーのタンポポを摘んで吹き飛ばしたいけれどちょっと迷った。
「コロナ対策のマスクを外してもいいかしら?」作者を見る目が聞いている。
作者の感性がそれを聞き取った瞬間が切り取られて歌になった。
5. われながらマスク美人の頃ありてオペ室志願す訳は言わずに フミコ
6. 薄暗しマスクの下のコロナ隠れの検察庁法改正案だつて? ウプラ
この歌が当に予言的風刺になったような現状ですね。
作者も驚かれたと思うけれど超レアな社会詠。
検察庁&首相 何をかいわんや…..馬脚露呈す。
Re: R.02.06.04 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
Re: R.02.06.04 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」
Re: R.02.06.04 題詠「グレー」・鑑賞&批評「マスク」