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2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/05(Fri) 09:12
投稿者 フミコ
参照先
♪ 「たどたど」スケジュール ♪ 

2021.03.11 (木)    

題詠    「薔薇」              
鑑賞&批評 「三月」                    
出題当番   たかしさん   


 鑑賞&批評  「三月」

1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし

2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお

3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを  ひらら

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立  ひろゆき

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる  フミコ  

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと  さらら
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鑑賞&批評「三月」お礼
投稿日 : 2021/03/13(Sat) 14:50
投稿者 ひろゆき
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皆さま有難うございました。
昨年三月、安倍首相が突然休校命令を出した。卒業者は卒業式を持てていない。大げさかもしれないが、死するまで記憶に残るであろう。また、わたしは生徒らのこれからの人生を含めて三月は大事な月、日であろうと思いつつ、そのことでコロナ伝染あるいは罹病者の抑制効果があったのかどうかについては語られない。当該生徒たちは忘れられない出来事となろう。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/12(Fri) 11:45
投稿者 たかし
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キャッ、次のお題は?・・と見たら、出題当番が私になっている!!!
「キャッ」にします。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/12(Fri) 09:30
投稿者 たかし
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1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし
ご批評ありがとうございました。
ひろゆきさん単なる連絡周知の歌・・・・返す言葉なし。
ひららさん三 六の数字にも作者のときめきが詠めてそう。
ひさおさん作者は殊の外喜んでいる。「六角町」は正しいか???
・・・京都へ実際に行く場合は通りの名前「新町通六角下ル」となるようですが、泥書房のある住所地(郵便などの)は六角町と言うようです。
それで、初句「寺町の」に合せて「六角町に」としました。
三月書房が営業していた頃、全国的な短歌雑誌は、普通の本屋でも買えましたが、
結社誌は本屋の店頭にはありません。しかし三月書房に行くとある程度の結社誌が置いてありました。
あるとき、中野照子先生が「好日も三月書房に置いてもらうよう頼んできた」と言われ、
その後、見に行くと確かに「好日」も並んでいました。
ただ、ほとんど売れなかったそうです。
今度、出来る「泥書房」がどういう品揃えをしているのか分かりませんが、「三月書房」といい「泥書房」といい、名前がユニークで面白いと思っています。
3月20日に正式に開店するそうですので、一度見に行きたいと思っているところです。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 21:00
投稿者 たかし
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ひろゆきさん、よく探してきたな〜1年前のスレッド。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 20:50
投稿者 たかし
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3月11日 鑑賞&批評  「三月」
1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし

2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお
 「この三月も」の「この」は、「今年の」の意味があるから字余りになっても外せないだろう。
 お雛さんは女性のお祭り。男の一人所帯となった作者は、出して飾ってもいいのだけれど、今年も出さないと決めている。押し入れの奥に仕舞ったままである。
 「眠り続ける」の語に少しさびしさも感じられる。

3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを  ひらら
 「鵜の瀬の淵のお水送り」という行事が若狭地方にはあるのだろう。
 奈良のお水取りや、滋賀の比良八荒と同じように、それが過ぎると春なのだと言われているのではないか。
 若狭という地名、鵜の瀬の淵という名称が重なり、床しい感じの歌に仕上がった。
 この括弧の(人)は要らないのではないか。「若狭びと」で分かる。

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立  ひろゆき
 「三月は……句読点」、入学や卒業、そして社会人への出発点、句読点は言い得て妙。

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる  フミコ
 2月のウエブ歌会のウプラさんの歌を思い出した。「水仙が月のしづくをのんでゐる隣に別の水仙ねむる」
 掲出歌では園児が主役。何かで「月のしずく」という言葉を知って、見たいと思ったのだ。いいなあ。こういう場合、傍の大人はどう対応したらいいのだろう。ウーム。

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと  さらら
 女四代、ちょっとたじたじとするけれども、母さん役をするのが一番幼い琴葉ちゃんであるので、私も下男役で混ぜてもらいたいような・・・。
 笑い声が絶えなかったと思う。「三月の陽ざし」が花を添えている。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 19:37
投稿者 フミコ
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何の事やらわからない投稿が(昨年の...)入っていますが、
それはそれとして、ひろゆきさんのおっしゃるとおり、年号は統一いたします。間違いようのないように西暦でいきたいと思います。
不注意でした、すみません。
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題詠「薔薇」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 15:29
投稿者 ひろゆき
参照先
大鉢に為したる薔薇の木門前を動かすたびごと顔をかすめる
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お願い
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 15:12
投稿者 ひろゆき
参照先
出来ましたら、年号は西暦か元号のいずれかに統一していただけませんでしょうか。令和3年ぐらいでそんなこと言っていては先が思いやられると言われそうですが。
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鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 15:05
投稿者 ひろゆき
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1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく           たかし
単なる連絡周知の歌になりましたね。”閉じたるも„を三月書房と「同様の」六角町…ではどうでしょう。泥書房の特長として。三月書房のことはBOARD仲間はお知りのことと思いますので。

2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお
孫が男の子だけになるとひな人形は歌の通りにもなる。結句の ”眠り続ける„ が作者にとってどうしたら一番良いのか自分にもひな人形のためにもと苦悩が見える。

3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを        ひらら
若狭の人にとっては下句の行事が待ち遠しくかつ、春を呼ぶという行事でもあるのであろう。著名な二月堂のお水取り然りで「水」が春への架け橋になるのだろうか。

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立           ひろゆき

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる        フミコ  
園児・幼児の凄い発想表現・発言を捉えかつ、動作までとらえて1首の短歌に。いい歌ですねぇ。小雨・おさな・場と時間を感じさせてくれます。

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと           さらら
この歌も女の子の幼(琴葉)時の役の発想であり表現であろう。私には” 女四代 „がちょっと分かりづらい。ままごと遊びの時間経過=実人生の成長過程?で眺めてきたその様を演じたのであろうか。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 14:17
投稿者 ひらら
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 鑑賞&批評  「三月」

1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし
 三月書房の閉店は誠にさびしい。泥書房が近くに開店と知り早速行く。今は準備中で20日よりとか。
三 六の数字にも作者のときめきが詠めてそう。


2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお
 お嬢さんが大きく ましてや成人なさると 雛飾りもせず押入れに仕舞われたままになり雛の日には呵責されるよう。
「仕舞う」の文字がせめてものおもい 五人囃子の笛太鼓皷の音が浮かびそうです。


3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを  ひらら

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立  ひろゆき
 「生き来し月日の句読点」。言い得ている。作春よりコロナ禍のせいで入卒業式 花見 祭りなどなど全てなく のんべりだらり引きこもりの月日。早く穏やかな日々となりせいかつの句読点がほしいです。

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる  フミコ  
 幼子 子ども 少年少女の 言葉 行動は そのままで 詩歌になる。側の大人はそれをつねに拾って記録してあげると良い。し それにわたしは助けてもらっている。
この園児に寄り添うて アンテナをはっている作者に敬服です。

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと  さらら 女四代お揃いで春陽の庭でままごと。幸せのページ。
琴葉姫の行動を見守るママ 祖母 曾祖母ちゅの作者。幼いひい孫歌 どんどん詠んでください。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 13:26
投稿者 ひらら
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詠草

 書けずとも読めねばならず憂鬱と薔薇を大きく板書の教師   
  ひらら
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 13:00
投稿者 フミコ
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 鑑賞&批評  「三月」

1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし
ひさおさんの評を読んで三月書房のこと、よくわかりました。
作者が三月書房の閉店を惜しむ気持、新たにできた泥書房に感じるホッとしたような気持。書房の雰囲気、訪れる人々の革靴の足元、スニーカーのヒモの色など書いてない事にまで想像がおよぶ。黄昏時のような哀愁もちょっぴり。

2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお
娘が幼い頃は待ちに待って楽しみながら飾り付けて賑やかに過ごした雛祭りも、子の成長とともに何時しか飾らなくなって、仕舞われたままに何年も経った。
どこのお家でもそうだろうけれど、ふと、思い出すことがある。
日常のふしふしのそうした家族の歴史は心温まるとともに一層の寂しさを齎しても来る。お雛様も寂しがっているのでしょうね、きっと。

3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを  ひらら
「鵜の瀬の淵」なにか古来からいわくありげな、昔話に登場するような地名がこの歌にいい仕事しているように感じます。
上の句、下の句のトーンが整っていて雅趣に富んでいると感じました。

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立  ひろゆき
「句読点」、確かにそのとおりですね。
希望や不安やさまざまな感情の湧き上がる季節。
身辺を賑わせたそうした季節に遠い高齢の今でも、何かしら胸のざわめく
季節ではありますね。

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる  フミコ  

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと  さらら
「女四代」とはすばらしい。
三月の明るい陽射しのなか、新人類、最年少の琴葉ちゃんがお母さん役、それを見守る先輩お母さん達。琴葉ママの一挙手一投足に目を細め、うれしそうに指示に従う様子がありありと見える。最上級のしあわせ時間。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 10:53
投稿者 ひさお
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薔薇のとげ不意に刺さりて瞬間に手を引きたるも指に血を見る  ひさお
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 10:50
投稿者 ひさお
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1. 寺町の三月書房は閉じたるも六角町に泥書房がひらく  たかし
京都寺町通りの「三月書房」。人文・社会科学・短歌の本など独自性
のある本を売っていたことで知られるが、後継者難のため、昨年夏
週休7日になった。それに代わるかのように今回新町通り六角に「泥書房」
が開店。そのことを作者は殊の外喜んでいる。
「六角町」は正しいか???

2. この三月もわが家の雛人形(ひな)は押し入れの奥に仕舞はれ眠り続ける  ひさお

3. 春をよぶ三月を待つ若狭びと(人)鵜の瀬の淵のお水送りを  ひらら
若狭の鵜の瀬のお水送りの行事。3月2日に行われる。この水は10日を
かけて東大寺の二月堂に届くと言われている。
このお水送りの行事が行われると、若狭の人々は春が来たと感じる
のであろう。
「お水送りを」の「を」はどのように解釈できるか。「待つ」が三月とお水送り
の両方にかかるのか。
われわれの滋賀でも昔から、3月12日の二月堂のお水取りが済むと春になると
言われてきた。

4. 三月は生き来し月日の句読点入学・卒業社会への出立  ひろゆき
日本では年度末の三月はあらゆることの区切りになるときである。
そのことを表現した。「生き来し月日の句読点」はうまいく言い得ている。

5. 「お月さんのこぼす雫をみたいの」と園児は再三月を見上げる  フミコ  
この園児にとって「お月さんの雫」とは何なんだろう。
私には知識がないが、童話に出てくるのではないか。それに感動して
お月さんの雫を見たいと本気で思っているのだ。

6. 三月の陽ざしの中に女四代母さん役の琴葉のままごと  さらら
 琴葉ちゃんの曾祖母、祖母、母と女4代が、ままごとをして、琴葉ちゃんが
母さん役。4代が元気にそろうことはめずらしい。琴葉ちゃんは母さん役で
楽しいままごとでしょう。
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Re: 2021.03.11・ 題詠「薔薇」・ 鑑賞&批評「三月」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 09:59
投稿者 フミコ
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一茎に十の小粒の蕾(らい)かたき薔薇はてっぺんに確(しか)と紅噴く  フミコ
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