トップページ > 記事閲覧
2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/04/30(Fri) 11:37 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
2021.06.03(木)
題詠 「五月」
鑑賞&批評 「休業」
出題当番 さららさん
鑑賞&批評 「休業」
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
2、三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
3、休業か時短とするか鴨川のそれぞれの「床」シーズン迎へて ひさお
4、あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
5、お隣の電気問屋は休業す人の声ぜず塀をゆく猫 さらら
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/06(Sun) 22:28 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
お知らせ
皆さま、次週の一覧表に洩れがありました。
修正いたしましたので、お確かめくださいませ。
申し訳ありませんでした。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/05(Sat) 11:40 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
ご批評ありがとうございました。
フミコさんには 万葉の雅 面映ゆいかぎりです。
ひさおさん 業平桜=天蓋桜であること。学びました。たかしさん ウプラさん 「休業」のお題の分解を。有難う。
さららさん 三連休 私も気になりつつ使いました。
十輪寺へは 小塩山へカタクリの花 編笠茸の観察会の帰途より まだ桜は蕾で後見頃に中野師と訪ねました。
この頃は咲くのが早いです。昨年のお彼岸中日は三連休になりました。
推敲せねばなりませんね。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/05(Sat) 09:44 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
「コロナ下」の言葉。
本日朝日土曜版be1ページに 「コロナ下でさまざまな市民が〜」とありました。
この言葉も コロナ禍 人流のように慣れて浸透してゆくのででしょう。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/04(Fri) 21:09 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
久しぶりの題詠でした。
「濃厚接触」という言葉、フミコさん、ウプラさんお二人が色っぽい、エロティシズムを感じる言葉との評をいただきました。
コロナ禍が始まってからこの言葉が言われるようになったとき、面白い言葉だと思いました。
そこのところをお二人にも感じていただけた。嬉しいです。
ひさおさんに「コロナ下」という言葉は疑問である・・とのコメントをいただきました。
「コロナ禍」は、コロナウイルスがまん延して人間にとっての禍であることを表しますが、
戒厳令下、戦時下、などと同じに、コロナ下が通じるかと思ったが、無理なようです。
意味的に正しくしようとしたら「コロナ禍下」としなければならないところです。
また考えます。ありがとうございました。
休業をみごとに分解したひららさんに今回は脱帽でした。
ウプラさん「あの赤き横笛欲しや」・良くなりましたね。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/04(Fri) 15:38 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
こんにちは
1ヶ月お休みしたらヤヤボケで次回の掲示を忘れておりました。遅くなってすみません。
〇あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
「宮口」の参道にある笛屋さんです。笛の高音には昔から妙に惹かれてきました。
フミコさんが感じられたように、「紅き横笛」がちょっとあやしいんですね。
最初は「横笛欲しや」でしたが、お題が「休業」なので迷った末に「好き」としました。でも、たかしさんの言うとおりイマイチ。
「休業」は入れずに「あの紅き横笛欲しや・・・」で作りなおそうと思います。
ひさおさんに褒められて、「あの」を見直したら、思わぬほどよかった(笑)
ひららさんには素材を、さららさんには韻律を褒めていただきました。
皆さん、ありがとうございました。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/03(Thu) 21:10 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
コロナ下 濃厚接触 指圧師開店 表記の一考をしたい。
2、三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
三連休以外 あとの一連の言葉の雅さ 魅力的にひきこまれる。
3、休業か時短とするか鴨川のそれぞれの「床」シーズン迎へて ひさお
京の風物詩である床の宴 シーズンを迎えどうするのかと心配のようす。
4、あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
朗詠するにあーあーおーうーいーうーうーえーいとなめらかに韻律がながれる。
作者の意識 思もよく見える。
5、お隣の電気問屋は休業す人の声ぜず塀をゆく猫 さらら
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/03(Thu) 21:01 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
この歌を読んで、「濃厚接触」という色っぽい感じの言葉と、全然ロマンチックではないコロナ感染の落差を、そういえば私も内心面白いと思っていたなぁと思い出した。「濃厚接触」は感染症の専門用語かもしれないが「濃厚」です。
こういうところをさらっとうまく遊んでオトナ。
下句の句またがりが今回もいい感じにゆるい。
2、三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
お題の「休業」を「三連休」と「業平桜」に分けて、全くきれいに決まっていると思う。「業平桜」の個体名が大変効果的。
初句切れなので「業平桜の八分咲き」と「の」を入れるか、「天蓋の如く回廊おおう」と、どちらかを繋げたいように感じた。
3、休業か時短とするか鴨川のそれぞれの「床」シーズン迎へて ひさお
鴨川の納涼床、この状況下では営業側も悩ましいことでしょう。「シーズン迎へて」で幻の賑わいが見えてくる不思議。
4、あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
5、お隣の電気問屋は休業す人の声ぜず塀をゆく猫 さらら
「塀をゆく猫」が意外性をもちながら、この場面にぴったりで「これだよね」と思った。「休業」と響き合いつつ、いかにも猫らしい。
「電気問屋」は端折りすぎではなかろか。
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/03(Thu) 21:01 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞&批評 「休業」
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
2、三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
休業を「三連休」と「業平」に分解したところ見事です。
業平桜という名前がついている桜、どこにあるのかと調べたら、
京都の西京区大原野にある十輪寺という寺の境内の桜の樹。
この十輪寺は、在原業平が晩年をこの寺に隠棲したと伝わる寺だという。
そこで中庭に植えられている樹齢200年のしだれ桜を業平桜と呼ぶ。
この「三連休」は三月の終わり頃のことだろうか。
うまく詠われた。
3、休業か時短とするか鴨川のそれぞれの「床」シーズン迎へて ひさお
鴨川の河川敷に張り出して設営される床、シーズンを迎えているが、コロナ禍のため、どうなるのかと作者は気をもんでいる。
それぞれの床・・・一店舗ずつ床の構造・設えが違い、接待の方法も違うのでこういう表現になったのだろう。よく利用している作者を感じる。
4、あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
「笛屋」がある!さすが楽器の街、浜松。
「宮前」はお宮さん、神社の前なのだろう。その神社のお祭りでは横笛が吹かれるのだろう。
作者がそのウインドウをいつも眺めていることが解る歌。
「好き」は、なにか他によい言葉がなかったか、と思うが。
5、お隣の電気問屋は休業す人の声ぜず塀をゆく猫 さらら
下句の「塀をゆく猫」がとてもいい。
お隣が電気器具の問屋さんであると。
この休業は、コロナ禍と関係があるのだろうか。
電気問屋は密でもないしと思うが・・・
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
投稿日 | : 2021/06/03(Thu) 18:45 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞&批評 「休業」
1,コロナ下を濃厚接触そのものの指圧師開店休業状態 たかし
指圧師の仕事は人対人。濃厚接触そのもの。この時世 開店休業状態なのである。サラリとそのままの様子を詠まれているがなんともせつない。
2、三連休業平(なりひら)さくら八分咲き天蓋の如し回廊おおう ひらら
3、休業か時短とするか鴨川のそれぞれの「床」シーズン迎へて ひさお
鴨川の納涼床。この夏を気を揉みつつ四月末頃建てられた。緊急事態で6月末までは使われないだろう。盛夏の京都は暑さ厳しく冷房の座敷でのもてなされる。今年の床は風物詩の景色のよう。お店もつらかろう。
4、あの紅き横笛が好き宮前の古き笛屋はけふ休業日 ウプラ
休業日にもみやまの笛屋の前を過ぎるとあの横笛が気になる。何時もながら素材の選び方が巧み。
長浜シ宮前町は曳山祭りの長浜八幡宮の門前町。古物商などある。
5、お隣の電気問屋は休業す人の声ぜず塀をゆく猫 さらら
音楽など鳴る隣の問屋 休業日は人声も無い。塀の猫を見ている作者も今日はゆったりゆっくりのひととき。歌がうまれた。
記事編集
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」
Re: 2021.06.03(木)題詠「五月」 鑑賞&批評「休業」