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2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/03(Fri) 10:25 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
2021.12.09(木)
題詠 「快」
鑑賞&批評 「味」
出題当番 たかしさん
鑑賞「味」
1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す フミコ
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/09(Thu) 20:57 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞「味」
1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
四泊も雄琴温泉に!作者のさららさんは、関東とか九州の友人をオモテナシしているのだろうと思った。
「四泊」、「雄琴温泉」、「三日目」と具体的な言葉がしっかり支えている。
さらに下句は端的で、引き締まった表現。
第3句の「多種類の」は、私はなにか別の言葉に置き換えることが出来そうに思った。
例えば「和洋中華の」とか。
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
いかにも美味しそうである。
これは「酒」をおいしく飲むための「あて」だが、作者は「ただこれだけで」と言っているので、作者にすれば材料も調理も簡単な「あて」なのだと思う。
つまり、この歌、酒を美味しく飲むには、そんなに大層な「あて」は必要ない・・・
と暗に言っているようである。
それだけ、酒が好きな作者を表している。
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
手作り味噌の桶に、母の覚書が貼ってある。
そこには大豆と麹と塩の配分量が書いてる。
一番大切なことが書いてあるということ。
今もこの配分で作者は味噌を作っているのかも知れない。
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す フミコ
塩分の制限と聞くと、まず血圧の問題を思う。
作者は血圧が高く、主治医から「食事の塩分を減らすように」と言われたのだろう。
一年間、厳密にそれを守ったところ、減塩の料理の味に慣れて、
素材の味が分かるようになった、という。
この歌も下句が端的な表現で、歌が引き締まった。
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/09(Thu) 19:40 |
投稿者 | : さらら |
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1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
結婚するまでの違う環境で食生活も各々が全く合致しえない他人同士が共に暮らす。
いつとはなしに月日の経過とともに味覚も生活のリズムも慣れ染む実体験を歌う。
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
新鮮な胡瓜ともろみ味噌の相性の良い酒の肴 日本ならではの素材そのもの和を頂く。
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
可愛い娘のため毎日頂く味噌汁の味噌の桶に貼る母上の割合のメモ用紙が黄ばんでいる。
長い時間の経過 嫁ぎ先京都の娘を思う母親の愛のカタチ。
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す フミコ
塩分制限の養生も気が付くとはや一年も経過している。物足りない薄味も一年経過すると
食材の各々の味が一段と良く分かるようなる。
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/09(Thu) 15:04 |
投稿者 | : ひらら |
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1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
料理長自慢のご馳走も3日めにはさすが飽き漬物でお茶漬けがが本心のよう。以前 女将と料理長が泊り客は2晩位が良い、それ以上だと献立の変化に悩むとつぶやきを聞いたことがある。双方の本心。
「飽く」とそのまま直接的でなく 食傷気味 気味をつけたらやんわりとどくかしら。
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
二人からスタートされた家庭。二人の味が歩み寄り家の味を作り上げたのでしょう。正に家の家庭の歴史。
私のような立場だと平口の味 思えば姑に苦労かけたなとおもう。
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
愛飲家でなくてもこれは美味しい。野菜も魚もこれにかぎる。夏野菜は朝露のうちに。冬野菜は雪掘りが美味しい。
「ただこれだけで」の言葉遣い 気になるが案はないが~~
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す フミコ
食事療養。塩分制限。長い間の制限で食品の素材そのものの味がようやくわかり馴染み美味しく感じるこの頃。「一年を越す」に作者の苦労と意気込み 気持ちが込められている。
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/09(Thu) 10:49 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
近くの雄琴温泉で宿泊。親しい人をもてなしたのだろうか。4泊は長いね。
いくらご馳走でも3日目には飽きると思う。作者の本音であろう。
この作者にはちょくちょく同様の体験がみられるようだ。。
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
近頃奥さんの料理が以前よりおいしく感じるようになった。
舌が馴染んできたというより、奥さんの味付けが作者好みに近づいてきたという
方がより真実ではないかと第三者には思われる。ごっつあんです。
「近づきしか」に対応するには「馴染むか」ではなく「馴染みしか」のように思う。
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
味噌の桶に母親の材料のメモがつけられていて、古くなって黄ばんでいる。
覚書とその内容の「大豆(豆)麹塩の割合と量」が離れているが、問題ないように思う。
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す フミコ
健康上の理由で減塩の食事をしている作者。一年以上続いている。
最初は違和感があったが、今では食材そのものの味が分かるようになり、すっかり
減塩食に馴染んだ。思わぬ効用ですね。
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
投稿日 | : 2021/12/09(Thu) 10:05 |
投稿者 | : フミコ |
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鑑賞「味」
1、四泊の雄琴温泉の多種類の美味なる馳走も三日目は飽く さらら
雄琴温泉、4泊、さぞやゆったり、山海の珍味も飽きて来る。
贅沢のうえの贅沢言っちゃいけません。
でも、わかります、この気持ち。
頭使い、体使い、気を遣いの日常生活は飽きることはないのにね。
人間って….
2、わが舌に妻の味付け近づきしか妻の味付けにわが舌馴染むか たかし
長年培った夫婦の機微がうかがえる温かい歌。
似て来るんですね、
生活のいろんな意味で御し馭され、遂には細胞まで共有しているような、連理の枝のように生きているのかも、知らず知らずに。
3、新鮮な胡瓜につけるもろみ味噌ただこれだけで酒のうまきこと ひさお
この歌、のん兵衛でなくても一口〜と思ってしまいますね。
オハラショウスケさんかバッカスか、単純明快。
冷やした胡瓜とお酒用意しましょう。
美味しそう。
4、味噌桶に母の覚え書き黄ばみいる大豆(まめ)麹塩の割合と量 ひらら
お母さんご自慢の手作り味噌。
そのレシピが味噌桶に貼りつけてあるのでしょうか。それとも直書きかな。
黄ばんできた….来し方の歴史も感じられて大切にされているのがわかる。
見る度にお母さんの笑顔がうかぶ、作者にとっては宝物。
5、たべものの素材の味に馴染みたリ塩分制限一年を越す
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」
Re: 2021・12・09 (木)題詠「快」& 鑑賞「味」