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2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/04(Fri) 13:02 |
投稿者 | : ウプラ |
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2022.03.10(木)
題詠 「陽光」
鑑賞&批評 「三月」
出題当番 ひさおさん
1,あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
3、初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
4、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら 拓実 5番目の孫の名たくみ
5、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/15(Tue) 21:47 |
投稿者 | : ひらら |
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松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら
皆様方 ご批評ありがとうございました。
拓実は令和3年10月15日生まれ。1月16日に食べ初めの祝をしました。歯固めの石。下鴨神社で授かれるので孫たちには授けて頂きました。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/11(Fri) 20:31 |
投稿者 | : たかし |
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4、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら
なるほど・・・ひさおさんの解釈が正しそうですね。
私の解釈では、今が3月なので松が明けてからだと三月(みつき)にならない。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/11(Fri) 19:48 |
投稿者 | : ひさお |
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3、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら
拓実 5番目の孫の名たくみ
たくみちゃんの生まれたのはいつなのか。
私は、松が明けたときが生まれて三月目と解釈した。従って10月生まれとなる。
たかしさんは松が明けた時に生まれた。従って1月8日となる。
これだけ異なると問題だ。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/10(Thu) 23:32 |
投稿者 | : ひらら |
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鑑賞&批評 「三月」
1,あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
きびしかった冬を耐え、やっと迎える弥生三月、農耕者にとって耕作準備に忙しくなる時季、
春先に枯草を焼くと害虫駆除や灰が肥料にもなる。
よろこび期待の気持と春むかえの景のたつ歌。
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
学年で一番若い、一番小さいたっちゃん。成人した今は同級生皆より頼りにされている番長さんである。
4月はじめ生れの私は三月生れの友がうらやましかった。1年得されてるようで・・・。
3、初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
お産の日のことは子供一人一人あざやかに覚えている。初産で長男ならなおさらのこと。
三月半ばまだまだ寒かった日、お水取りの頃かしら。
お酒を好まれるご長男とさららさんは、母子でお酒をたしなまれ、母子共々楽しく嬉しいことでしょう。
4、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら 拓実 5番目の孫の名たくみ
5、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
季節のめぐり、草木植物の姿。自然観察会で植物の講師より聞いたような歌。
草木への造詣の深いひさおさん。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/10(Thu) 23:18 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞&批評 「三月」
1,あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
3月31日生れと4月1日生れでは1日しか違わないことになるが、
学校へ行くのは、同じ学年になる。そうするとほぼ1年の成長の差があることになる。
三月晦日の生れの「たっちゃん」は、本来なら同級生のなかでは成長が一番遅く、遅れを取る筈なのだが、
現在、クラス会で番長になっている。よほど元気でやんちゃで愛される性格の持ち主なのだと思う。
「たっちゃん」の愛称が生きている。
3、初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
長男を出産した日が寒い日であったことを作者は覚えている。
三月半ばであった。その長男も今では還暦を迎えた。お酒を好む佳い男。
結句「お酒を好む」で長男さんの人となりが少し見えた。
4、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら 拓実 5番目の孫の名たくみ
「松が明け」るのは正月7日だと思うので、1月8日頃に出産されたのかと思った。
それから三ヶ月経ち、百日のお食い初めというのはよく聞くけれども、「歯がため」ともいうのだろうか。
わが家の犬は三ヶ月頃から歯固めのためになんでもその辺りのものを囓った。
プラスチックのものをみな歯の跡をつけた。
アイロンの持つところ、電気コードの差し込みのタップ、もう何でも嚙んで嚙んで、家の中に犬の歯形が付いていないものは無い程でした。
人間の赤ちゃんにも歯固めは必要なのだろう。
お宮さんで歯固めの石を授かる・・知りませんでしたが、床しい習慣です。
5、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
上句「三月の草木芽吹くに順序あり」は、同感です。
わたしは山中越えを越えて京都へ行くとき、山のハンノキ(やしゃぶし)が、いち早く花房を付けるのを見て、ああ春が来たと感じていました。
下句の「葉を落とす時期は順不動・・」これにはやや疑問持ちます。
桜の木などは比較的早く落葉し、銀杏などはそれより大分遅かったと思います。
しかし下の句、言い切っていて勢いはよい。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/10(Thu) 17:10 |
投稿者 | : さらら |
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1,あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
瑞穂の国ならではの長閑な風景が立つ。弥生三月里の田息づく 韻律お見事です。この歌に出会えて日本人であることに喜びを覚えます
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
幼児の頃のたっちゃんは同年では一番若く遅れ気味なのに 今はクラスの番長になって頼もしい。わが息子も3月生まれ 夫はたっちゃん かってに重ねて喜んでいます。
3、初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
4、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら 拓実 5番目の孫の名たくみ
伝統の京都の習い歯固めの石 節目節目の行事を家族中が愛情込めて行う。健やかに立派なひとになりますように子は宝物ですね。
5、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
四季の移ろいに時期をたがえず正確に各々の木は 順に花を咲かせ たいしたもんやと毎年感動しています。葉っぱを落とすのは順不動 知的なまとめ方 なるほど男性の歌を詠む姿勢だと思います。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/10(Thu) 13:54 |
投稿者 | : フミコ |
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1、あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
ことのほか雪の多かったこの冬も3月の声を聞くと穏やかな日が増え、農地や山の枯木、枯草、下草を焼く煙があちこちにたちのぼっている。
作者のお家のまわりにも春の息吹、蠢動が感じられてきた。
季節の動きが鮮やかに感じられる環境をしみじみと愛する作者像が顕つ。田畑の息づきは即作者の息遣いでもある。
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
3、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら
拓実 5番目の孫の名たくみ
生後百日、お食い初めの歯固めの石、さすが京都、今に伝わる伝統行事ですね。
わが地方では「歯固めの石」...全くそのような慣習も聞いたことが無く、知りませんでした。
お食い初めも祖父母が若いといつの間にかやらない家庭も多いとか。
4、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
秋の落葉の時期や木々には順序があいまいだが春の芽吹きにははっきりと順序があると。
身めぐりの自然に対する優しい作者の目が感じられる。
福寿草→牡丹→水仙
;蝋梅→梅→桃→桜 思えば秩序ある自然の営み
(人間の心ない横ヤリで自然のサイクルも狂いやすい昨今)
5、初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
長男が生まれた時は3月半ばというのに寒かったなぁ..
丁度、今頃である。その長男も早還暦となりお酒が好き。
3月の肌寒さとお酒好きというのがほんわりといいコンビネーションでなんかいい感じ。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」
投稿日 | : 2022/03/10(Thu) 10:04 |
投稿者 | : ひさお |
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1,あちこちに枯木枯れ草焼く煙り弥生三月里の田息づく たかし
若草山の山焼きは1月だが、近江八幡のヨシ焼きは普通3月に行われる。
湖西の田では3月に枯木や枯草を焼くようだ。害虫の幼虫を駆除したり、雑草の
繁殖を抑えるのであろう。その煙があちこちで立ち上がると、里の田が長い冬の沈黙から
春の動きを開始したように感じられる。
「弥生三月里の田息づく」は調子がよい。
2、クラス会の番長たっちゃん三月の晦日の生れいちばん若い フミコ
同学年でも三月末生まれの人は、他の人よりは若い。入学時は体力的に
少しハンディを負うことになるようだが。しかし、三月末生まれのたっちゃんは何年かの後
クラス会の番長になっている。ハンディをいつのまにか克服したのだ。
「たっちゃん」が親しみを感じさせる。
3、松が明け拓実が生れてはや三月(みつき)宮にさずかる歯固めの石 ひらら
拓実 5番目の孫の名たくみ
赤ちゃんのお宮参りを行う日は地域によってやや異なるようだ。男児は生後30日、31日、
女児は生後31日、33日が多い。早いところでは生後7日目、遅いところでは100日目
のところもある。(成美堂出版「赤ちゃん・こどものお祝いごと」より)
たくみちゃんは10月生まれ。松の内も明けたところでちょうど三月経った。お宮参りをして
歯固めの石をいただいた。この石には石のように固い丈夫な歯が生えますようにという願いが
こめられている。
お宮参りの時期を「松が明け」と示したところはうまい。
4、三月の草木芽吹くに順序あり葉を落とす時期は順不動なり ひさお
5.初産は三月半ば寒かりし長男は還暦お酒を好む さらら
初めて長男を出産したのは三月の半ばで寒かった。
その長男は既に還暦を迎え、お酒を好んで飲んでいる。
60年前の出産。病院ではなく自宅での出産であったかもしれない。
Re: 2022.03.10(木)題詠「陽光」 鑑賞&批評「三月」