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2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/11(Fri) 10:04 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
題詠「人道」
鑑賞「陽光」
出題 ひららさん
1、 定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/21(Mon) 15:10 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父
亡き叔父は 春分の日に生まれ秋分の日に戦死。祖母は墓参の度毎に孫の吾に言ってました。題詠歌には春秋は詠めませんでした。フミコさん 覚えててくださり感激です。おもえば亡き父よりこの叔父を詠んでいます。
ウクライナの戦火 胸が痛みます。
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/17(Thu) 23:32 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1、 定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
長い勤務を無事に勤めあげ 定年後の住処も決まり信頼する先輩へ便りが届く。陽光台と素晴らしい町名の未来輝く住所でした。
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
彼岸の中日が誕生日と命日の叔父様 何とも珍しいお徳のある叔父様 生存中も人として立派に生き抜かれたお方だったのでしょう
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
太陽光パネルが次々と田を呑み込み 湖に向き変身する田園風景を時代の変化と感慨に浸る。
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
眩しいばかりの陽光に春が来た暖かいぞと上着も脱ぎ歩き出したが
陽光と気温は同じではなかった。四季の移りゆく刹那を体感で再認識する。
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/17(Thu) 20:37 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1、定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
定年と新居の挨拶状を受け取りアドレスが「陽光台」。友のこれからの暮らしを祝うにふさわしいような住所 固有名詞がよくきいている。
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
高台に住まわれているにうちからの高島平の景がうかぶ。上句〜つぎつぎに田をのみこむ 下句〜一反また1反 に 田圃がソーラーパネルにかわりゆく景とかなしみ。現在のかわりよう 社会が詠われている 佳作
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
春よ春 のよびかけが ようやく春を迎えられた喜びが詠まれている。図書館のベンチ 弾む話 の 設定も 陽光のお題によく合う。
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
春先のまぶしい日差しに上着を置き出たが山かげの道は小寒く 思わず上着の無いのに気づいた。さりげない一瞬の体感をさらりと歌にされている。
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/17(Thu) 18:24 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞&批評「陽光」
1、 定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
「陽光台」という地名、おそらく新しく造成された住宅団地の名称と思う。
私の中学の恩師は松陽台(高島市今津町の)というところに住まわれている。
地名の明るさがこの歌を明るくしている。
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
作者の叔父さんは誕生日と亡くなられた日が共に彼岸中日であった。
春のお彼岸ともなれば陽光あたたかく、お墓にはさんさんと陽が注いでいる。
「生日」は「せいじつ」と読んだ。上句がよい。だから倒置するのもよいと思う。
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
休耕田に太陽光発電のパネルが設置されている光景。
その黒いパネルがどんどん増えていっている。休耕田が増えているのだ。
時代の移り変わりがこういう形で現れてきている。
四句の「方向に」がリズム乱して読み辛い。ここは推敲の余地あり。
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
図書館の室内のベンチなのであろう。そこに春の陽光が差し込んでいる。
「春よ春」の初句、いかにも春を待ちかねていた気分がある。
結句の「話も弾む」の「も」は「の」でも成るが、作者は「も」としたかったか。
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/17(Thu) 10:11 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
1, 定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
作者の後輩でしょうか。
「陽光台」 字を見るだけでも明るい団地が想像できますね。
便りを貰った方もなんだか気持ちが明るくなる感じです。
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
作者の叔父さんはお誕生日も命日もお彼岸の中日。
生れた時から、最後は極楽直行便のチケットをゲットされているような気がしますね。
(戦場の辛く悲惨なお歌の、叔父さんでしょうか)
お墓参りはいつも3月の陽光がさんさんと降りそそぐ。
しばしば作者の詠草にのぼる作者親愛の叔父さまのことと読みました。
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
温かく平和そのものの風景。
日本のおかれている情勢も治安も不安を心底に潜ませつつ….
このような平和が崩れない事を祈ります。
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
春先のあるあるですね。
今まさにこの状況です。
陽光の眩しさが少々の寒さも後悔も霧散させてくれるから足取りも軽くなりますね。
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/17(Thu) 10:00 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1、 定年後終の住処が決まりしと友から便り陽光台より ひさお
2、 墓碑にそそぐ弥生の陽光生日と命日彼岸中日(ちゅうにち)の叔父 ひらら
誕生日と命日がともに春分の日の叔父さん。お彼岸に墓参りをすると、
暖かい弥生の陽光が墓碑にそそがれて、気持ちよくお参りができた。
春の彼岸の中日は3月20日の年もあれば、3月21日の年もあり、固定
されないので、誕生日と命日が彼岸の中日であるというのは問題だ。
3、 つぎつぎに田をのみ込んで太陽光パネル琵琶湖(うみ)方向に一反また一反 フミコ
地球温暖化防止のため、化石燃料を使わない太陽光発電を拡大しなければならない。
休耕田がどんどん太陽光パネル設置場所に転換されていく。
「一反また一反」は田がどんどん転換されていく状況を、うまく表現し、リズムもよい。
4、 春よ春陽光浴びる図書館のベンチに人ら話も弾む さらら
図書館に来た人たちも春がきたことを喜んでいる。
ベンチは館外に置かれているのであろう。そこでは気兼ねなく話ができる。
「図書館」と「話も弾む」の取り合わせが以外で面白い。
5、 陽光のまぶしさについ上衣脱ぎて出かけてきたる山道寒し たかし
家の中にいると陽光に惑わされて、外は暖かいと思わされることが多い。
風が冷たく予想以上に寒いため上衣を脱いできたことを悔いている。
なんでもないちょっとしたことをうまくまとめた。
3句「上衣脱ぎて」と字余りにしている。この「て」は省けないのだ。
Re: 2022.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
Re: 2020.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」
投稿日 | : 2022/03/11(Fri) 13:13 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
たかしさん
早速、削除していただきありがとうございます。
ホッとしたのもつかの間、またまたボロっと、発見してしまいました。
スレッドの一番上の年号が2020になっていました。
すみません。
(もう、しらん)
Re: 2020.03.17 (木) 題詠「人道」・鑑賞「陽光」