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2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/24(Fri) 08:31
投稿者 フミコ
参照先
2022.06.30 (木)            

題詠  「 マスク 」            
観賞  「取りあえず ・ 取りあへず(旧仮名)」   
出題    たかしさん 
          

鑑賞 「取りあえず、取りあへず」

1, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお

3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ

6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/07/01(Fri) 22:37
投稿者 さらら
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昨日 今日と行事に疲れ鑑賞パスさせて頂きます。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/07/01(Fri) 22:27
投稿者 さらら
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コロナ菌4年目も空中飛び交うや真夏のマスクは鼻穴の下に
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/07/01(Fri) 06:43
投稿者 たかし
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お題「熱中」
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/07/01(Fri) 00:25
投稿者 ウプラ
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捨てに行く恋文に見えるかもしれずマスク片手に夜道を行けば
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 21:55
投稿者 ひらら
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, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし
旧知の人に会ったのに名前が出て来ずあ行の初めから口ごもりおもいだしている。「記憶野」言葉佳い。結びのア、イ、ウ、〜〜、おかしみがある。素材の見つけ方脱帽です。

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお
高齢者の真の気持ちをさらりと詠まれている。明るいモットーで作者のひととなりがあらわれている。

3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ

ご主人さまの米寿おめでとうございます。神官職の最高の正装のご主人さまを写してられる作者。ご夫婦の年輪にも祝福です。

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ
作者はこのような棚をこころに備えてられて
作歌、お仕事、他の多くの事柄を難なくこなしてられる。秘策を教えてもらったようです。
6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
ポタポタとリズミカルなみずの垂る音。作者はこの音をたのしんで聴いているよう。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 21:44
投稿者 ウプラ
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 21:13
投稿者 ウプラ
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1, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし
「記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…」に読者の<あるある感>が湧く。
こういうシーンを思いついたことに拍手だ。
思い出そうと五十音順に名前の記憶野をさぐるのだが、はかばかしくいかないようだ。共感度が高いね。

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお
この「とりあへず」には、どこかに<難しさ>をいなしているような知恵の感触がある。考えても始まらないことは考えないのがいい。しかし、それがなかなか難しいのだ。凡人はあれこれ考えて憂鬱になってしまう。いろいろ乗り越えないとこの境地には着けない。


3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら
この歌の「取りあえず」は「とりあえず形だけ手をつけておく」というようないい加減な態度のことかもしれない。「なにはさて置き先ず動け」と逆方向の意味らしいが、もう一考か。

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ
「取りあえず」にそこはかとなく合理的な雰囲気があり、取り仕切る妻の貫禄が見えて微笑ましい。ふふふとさせてくれる味がある。

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ

6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
「部屋の雨だれ」というところが面白くなりそう。
いろいろ考えられるが、一例として「クーラーから水がポタポタ取りあえず洗い桶置き雨だれを聴く」なんてさららさんらしい気がしますが。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 17:37
投稿者 ひらら
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留袖をよそおう娘に縮緬のマスクを二枚手づくりしたり ひらら
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 15:04
投稿者 たかし
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鑑賞 「取りあえず、取りあへず」
1, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお
 「存へる」は「ながらえる」と読むと知った。あと幾年、とあるので、
 あとどれだけ生きられるかは分からないが・・ということを前置きしておいて、
 下句「一日一日を楽しく過ごさむ」となるが、その間に「取りあえず」が置かれている。
 だからこの歌の場合の取りあえずは、緊急性のない取りあえずであると言える。

3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら
 ちょっとこの歌は、意味的に?と感じました。
 つまり、1,2句「なにはさて置き先ず動け」は、この上司が掲げる言葉のように思える。
 その上司が「取りあえず」を戒める・・・というので、?と思ったのです。
 「なにはさて置き先ず動け」は「取りあえず」と、同義語とは言わないが、少なくとも、
 同じような意味合いを持つ言葉ではないか。
 そのあたりが疑問の歌でした。

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ
 米寿(八十八歳)のお祝い、他にお祝いの仕方もあるのだが、それを考えつくまでの間、取りあえず・・・ということなのである。
 思えばこれは可笑しい。そして衣冠束帯の姿が思い浮かぶので、それはどうしても威儀ばったスタイルであり、威儀ばった表情にもなるだろうことが想像できる。
 そこに可笑しみがある。しかも本当の話なのであろう。

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ
 置き場所を決めるまでのあいだ、取りあえず置いておく棚・・・ありますね。
 この棚のことを言っている。その棚は、心にもあると作者は言う。
 そしてその棚に「静かに桜がつもる」という。
 つまり、今はその棚は空きであるのだ。空きの状態を美しく表現した。

6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
 これは大変、取りあえず水を受ける容器(洗い桶)を置いた。
 この歌の取りあえずは緊急性のある取りあえずである。
 取りあえず、という言葉にもっとも相応しい使われ方がしていると感じた。
 四句までは、この緊急事態をしっかり伝えていて、よい表現と思うのだが、
 最後の結句「部屋の雨だれ」は、無くてもよい言葉。
 ここは「食事を済ます」とか、「もう少し眠る」とか、「隣人を呼ぶ」とか、
 考えられそう。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 14:12
投稿者 ひさお
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伊達直人とふタイガーマスクの本名にて施設へ寄贈続けし人を忘れず
  ひさお
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 14:09
投稿者 ひさお
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1, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし
ばったりと出会って、挨拶をされたので、とりあえず挨拶を返す。それだけで別れたが、はたして
誰であったのか、名前が思い出せない。あ行から順番に名前を思い出そうとする場面。
よく経験することである。「ア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ」が効いている。

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお

3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら
勤務先でのことであろうか。頭であれこれ考えることはだめで、先ず身体を動かせと
厳しく鍛える上司。その教えを忠実に実行した作者は、上司からご褒美のランチを
いただいた。作者はこまめに動くのを得意としているようだ。
「戒む上司」は「戒める上司」か「戒むる上司」とすべきであろう。

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ
神職の方が米寿を迎えられると、公式のお祝いがあるのであろう。
公式のお祝いではなく、取りあえず、家族で内祝いをされたということらしい。
米寿おめでとうございます。

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ
歌人のウプラさんには、素材になることがらを整理する記憶の棚がある。
春も終わりに近づくと、その棚には静かに桜が積もっている。
あとはその棚から適当な時期に適当なものをとりだして短歌にするのだ。
4句「ありて静かに」が巧い。

6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
 クーラーから水が垂れる。いやなことだが、作者は慌てない。洗い桶を置いて
雨だれのようにその水を受けています。
子供の頃我が家は藁ぶき屋根だったので、よく雨漏れがしました。バケツや洗面器で
雨だれをよく受けました。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 13:21
投稿者 フミコ
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 鑑賞 「取りあえず、取りあへず

1, 取りあえず挨拶を返し記憶野の名を辿りゆくア、イ、イ、ウ、ウ、エ、オ…  たかし
挨拶をしてくれた人に定かな記憶は無いが、とりあえず返礼をしておいて、記憶野の復元作業をフル回転で。
どうやらこの場合、作業は難航している様子。しどろもどろの記憶回路。
いつかは誰にも訪れやすい「あるある」だが、それを理論的に書いてみたところに
なんとないおかしみがあって身につまされる。
あ…あとで気がつきました。
これは相手がマスクをしていたのかもしれないと。
マスクをされると三軒むこうのおじさんは、もう、わかりません。

2,あと幾年存へるかや取りあへず一日一日を楽しく過ごさむ  ひさお
歳ふることの心得、その一、まこと下の句、身に浸みます。
(心平らかに過ごし行くことの一助とならむかわが歌も…)
煩悩と凡事に振り回されているような私にもふぃと過ることがあるようなお歌。

3,なにはさて置き先ず動け「取りあえず」を戒む上司にランチいただく  ひらら
「…先ず動け」という訓示もあれば、「取りあえず動けば糸口が見つかる」という考え方もありますね。「さて置き」で一呼吸おいて読むか、上司は「取りあえず」、考えを持たずに行動することを戒めている人のようだし、それぞれどこで切っても意味があり、作者の意図はどこにあるのか迷いました。
ランチを美味しく頂くにはやはり、まあまあ、「取りあえず」お腹を落ち着けて…

4, 取りあえず衣冠束帯正服の夫を写して米寿祝わん   フミコ

5, 取りあへず置いておく棚こころにもありて静かに桜がつもる  ウプラ
物事を直感的に反射的に、処理作業に取りかかり走るような、若き日々を超えてきて、いつしか一旦、冷静に見つめるための寝かせ棚を心に持てるようになった作者。
素晴らしい。
今はその棚に桜の花びらがつもっている。
平穏、平静、達観、叫ぶほどでもないしあわせ。      (折に退屈)
静かに花びらが降り積もるようなスペースが我が身にもほしいです。

6, クーラからポタポタ水垂る取りあえず洗い桶置き部屋の雨だれ  さらら
何故か突然サザエさんの漫画が浮かんだ。
   昭和初期人間には家の中に雨漏りがする光景はむしろ懐かしい。
   電化製品は大抵予告もなく突如壊れる。
当然ながら「取りあえず」の対応を迫られる。慌てますね。狼狽えるもの。
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 13:16
投稿者 フミコ
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ノーマスク「あら、老けたわね」「お互いに」声には出さね目は素直なり  フミコ
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Re: 2022.06.30(木) 題詠「マスク」・ 鑑賞「取りあえず、取りあへず」
投稿日 : 2022/06/30(Thu) 10:53
投稿者 たかし
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記憶にあるかすかな夾竹桃の香を確かめんとしてマスクを外す  たかし
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