トップページ > 記事閲覧
2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/09(Fri) 09:23
投稿者 フミコ
参照先
2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ・あざみ」           

題詠   「明暗 」                
観賞   「アザミ・あざみ」   
出題 たかしさん
 

※ 鑑賞

1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお

3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)         

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ

6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/18(Sun) 20:33
投稿者 フミコ
参照先

たかしさんへ

お気遣い恐縮です。お返事が遅れています。すみません。

メンバーの皆さん...元気に揃ってまいりましょう。
        
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/17(Sat) 09:04
投稿者 たかし
参照先
フミコさん、また遅れた生徒を入れていただきありがとうございます。
その生徒さんの歌の「見放く」は「みさく」と読むようです。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/16(Fri) 11:15
投稿者 さらら
参照先
比叡山の夢見が丘に湖見放くわれ六対四の明暗に生く   さらら
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/16(Fri) 10:28
投稿者 たかし
参照先
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし

 批評いただきありがとうございました。
 今回は、私はアザミのトゲあることを主題にしたのですが、いただいた批評の多くは、トゲばかりに注目せず、花の優しさ美しさに目を向けなさい・・・というようなやや批判を含むものでした。
この「アザミ」というお題はなかなか歌が思い浮かばず、
最後の手段として、ネットで検索をしました。
「アザミ 学名」として検索したら、ウィキペディアがヒットしました。
 そこに「…花からは雄蘂や雌蘂が棒状に突き出し、これも針山のような景色となる。…」の文があり、「針山のような景色」は、
そこから拝借したものです。
 私自身は、アザミの花は好きです。トゲが有っても・・・
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 23:35
投稿者 ウプラ
参照先
明暗の暗にかたむく長月を秋明菊のしろは咲きつぐ
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 22:22
投稿者 ひらら
参照先
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし
アザミの花をよく観察されて針山のようと表現されている。花は針山のようで葉にも針ようにとげかあり触ると痛い。トゲトゲそのものであるが花にはちょつと??かわいそう。

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお
ひさおさんはアザミの、ノアザミを耽美、嘆美されている。
3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)
彼奴あの娘に先を越されてしまったボタン。心を寄せていた彼はひとを見る目がないのだとおもってと悔しいこと。何年たっても忘れられない苦い青春の思い出。口に出しては言えずとも短歌作品にはできる。有難い。心を         

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ
二つのアザミの違い。ひさおさんありがとう。カタカナ表記、旧仮名で「教えてあげる 触つてごらん」の話し言葉が新鮮です。
6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
画題のアザミのことがたえず脳裏にある。朝の散歩の道すがらにもアザミに足が止まる。絵画も短歌も、何時もアンテナを張っている作者の日々がうかぶ。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 21:00
投稿者 ウプラ
参照先
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし
「トゲグサ」、なんとそっけない命名だろう。
野アザミ、きれいなんだけどね。
こういう場合、アザミ(トゲグサ)を庇ってあげるというか、そんな思いが加味される方が味わいが出ると思った。

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお
「ノアザミ」に「背筋を伸ばし群れず咲きをり」と、ある種の美意識、精神性を託している。「端麗」は「美人」のあとでもあり、漢語続きで少し固い感じ。オノマトペでほぐしてみるのもよいと思える。

3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら
「連名」という言葉に二人の仲の良い自然な関係性が読み取れ、祝福と理解の気持ちが想像できる。「青葉区あざみ野」という地名も美しい。
が、気持ちのおとしどころがやや一般的か。

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)
卒業の日に好きな男子の学生服のボタンを貰うという甘酸っぱい思い出になるはずが、先を越されて悔しい思い出になってしまった。
君の目に可憐・素朴に映った少女の正体は、意外なほど野太くたくましいものであった。
実に実に君の目は節穴。「女に関して男の目は節穴である」という確信を得た人生最初の出来事。
らしい。
「彼奴」は「あのこ」くらいでどう?    

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ

6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
(身辺多忙で余裕のない事情があったとみえます。欠詠しないことを優先された。)
上句は別に考えた方がよいか。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 17:54
投稿者 たかし
参照先
次週のお題「肉体」
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 17:50
投稿者 たかし
参照先
※ 鑑賞
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお
 背筋を伸ばし(姿勢が良い)、群れず咲く(気品がある)、
 野アザミの良いところのみを取り上げている。私のように「トゲがあって…」などと言わない。お人柄である。

3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら
 地名(駅名)をうまく使っているのがうまい。ネットで検索したら神奈川県横浜市にあざみ野はありますね。
「新居」とあるので、もしかしたら新婚の二人か?作者の甥とか姪とか孫さんであろうかと思う。連名のラインが現代だ。

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)
 この「君」は、学生時代に作者が思いを寄せていた男子。
 「彼奴」は、作者と同じく、その君に思いを寄せている女子学生、恋のライバルである。
 その彼奴に作者が狙っていた第一ボタンは取られてしまった。
 「君」は、彼奴を「野アザミのように素朴…」と言っているが、作者はそうではないことを知っているのだ。学生服の第一ボタンを巡っての恋のさや当てが面白い。

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ
 こんな2つがあったとは知らなかった。今の今までアザミと言えば野アザミ一つだけだと思っていた。
 ネットで調べてみたら、確かな違いがあるようだ。触ると葉が粘着性だったり、ま、しかしその違いを極めたいとも思わないが…、そういう人生の大事ではないことを「教えてあげる」と、ちょっと大層に言ったところが面白く、作者らしい歌。

6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
 作者は今、日本画を趣味として習い始めているようだ。
 今回の課題(画題=画材)はアザミですと言われて、道のわきにある野アザミに足を止めている。
 「道すがら」なので、わざわざアザミを探しに出かけたのではないようだ。
 絵は(絵も)人間をあらわしますね。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 16:49
投稿者 たかし
参照先
明暗を分くるは大義のあるかないかウクライナ軍反転攻勢  たかし
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 10:34
投稿者 フミコ
参照先
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし
アザミの葉には細い毛のような棘が無数に生えていて繊細だが結構するどい痛みを受けます。
花は細い筒状が球型にかたまっているように見えてまさに針山。「トゲグサ」、たしか茎も素手で触るのはためらわれた記憶があります。
一見可憐で素朴だが主張のつよい花ですね。

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお
     ノアザミを詠っているのにその横に楚々とした憂いを湛えたスレンダー美人が立っているような気のする、含みのある歌に読めてしまいました。
背筋のしゃんとした端麗さは作者の端正な印象とも相通じて、結句は迎合しない、つるまない潔さへの寂しさも融けこんだララバイとも読みました。

3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら
上の句の地名や場所設定が、これから第二の人生へ一歩踏み出すにふさわしい、なんともいえない,
若々しくロマンチックな働きをしていると思いました。
連名のライン….希望にあふれている感じ。
読んで爽やかな後味の残る歌。

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)         

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ
「触ってごらん」…出そうでなかなか出ないような独創性を感じさせる結句。
これで一気に歌が動き出したようなワクワク感を持った。
どう違うのかをwebで見たけれど、やっぱり触ってみる違いがあることがひさおさんの詳しい注釈でよく分かりました。
来春には多分思い出して触ってみるだろうなと思いました。

6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
日本画は作者の多彩な趣味の一環か、多才な学びの課題なのかは知らないけれど朝の通学か、通勤か、散歩道か、課題のあざみを見かけてしっかり観察しようと足が止まった。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 10:21
投稿者 ひさお
参照先
明暗は生まれし時代(とき)にも左右さるわれ働きしは高成長時代
ひさお
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 10:18
投稿者 ひさお
参照先
1. 花もまた針山のような景色にて和名ノアザミ別名トゲグサ  たかし
ノアザミの花はたしかに針山そっくりですね。
「また」:葉の縁にある棘と、針山のように見える花との共通性を意識しているのだろう。
「景色」:群生している花を見ているのであろう。一つなら「景色」とは言わない。

2. ノアザミは寂しき美人端麗に背筋を伸ばし群れず咲きをり   ひさお

3. 青葉区あざみ野駅に立つふたり新居決めしと連名のライン   ひらら
あざみの題詠でうまくあざみ野駅を持ってきた。
 あざみ野駅は横浜市内にある。東急電鉄と市営地下鉄の駅。
結婚した二人の新居は青葉区のあざみ野駅の近くらしい。そのことをラインで知らせてきた。
鉄道とラインも関連があるので、うまい。

4. 野アザミのように素朴と君のいう彼奴に先を越されしボタン  フミコ
 (学生服の第一ボタン)
詰襟学生服の5つのボタンの意味 をネットで調べた。 
一番上は自分、二番目は一番大切な人、三番目は友人、四番目は家族、五番目はわからない
「先を越されしボタン」は一番大切な人である2番目のボタンのこと。
2番目のボタンを彼女に渡そうとして、彼奴に先を越されてしまった。
野アザミのように素朴である彼奴がそんなことをした驚きは大きい。

5. ノアザミとノハラアザミの違ひなら教へてあげる 触つてごらん  ウプラ
ノアザミトノハラアザミを「野の花・野草」で調べた。よく似ている。
ノアザミ              ノハラアザミ
開花時期     5月から8月           8月から10月
草丈       50〜100cm 40〜100cm
分布       本州から九州           中部地方以北の本州
葉の縁の棘    するどい棘            するどい棘
花の下の総笣   反り返らず球形で粘りあり     粘らない
花の下を触ってみると粘りがあるか、粘らないか これが大きなちがいである。
「触ってごらん」と話し言葉を用いたところがうまい。

6. 日本画の課題アザミと言われたり朝の道すがらアザミに足止む  さらら
 作者は日本画を描いているのであろうか。今回の絵画展の課題はアザミであると聞いた。
 朝の散歩であろう。道すがらアザミを見て、足を止めよく観察した。
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 09:00
投稿者 ひらら
参照先
詠草

父と子の松明暗き参道の石畳仄(ほの)と照らす宵宮
ひらら

松明〜たいまつ
記事編集 編集
Re: 2022.09.15(木) 題詠「明暗」・ 鑑賞「アザミ、あざみ」
投稿日 : 2022/09/15(Thu) 08:52
投稿者 フミコ
参照先
無住寺の灯明暗く揺らぐ道こんな時にはつなぐ手の欲し  フミコ
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
URL
画像添付


暗証キー
投稿キー
コメント

- WEB PATIO -