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2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/09/30(Fri) 09:01
投稿者 フミコ
参照先
2022.10.06 (木)            

題詠   「すすき、 薄、 芒」                
観賞   「応答」   
出題    フミコ 

10/6 「応答」

1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ

2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/07(Fri) 05:29
投稿者 ひらら
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1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ
心臓=私のこれからの生命を託せる医師。医師と患者の信頼関係。「後悔やまず」が尊い。私も今作者と同じおもいの日々をおくっている。
2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ
「応答」のお題。人と人の関係かなとなか、自然界のめぐりに着眼されている。佳。十月の日差しに桜もみぢ散りそむ 日差しをうけ桜の葉が透かされ散りゆくようすが美しく切ない。

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら
ワクチン接種を理由付けをしながら拒否していた息子さんが感染。見舞う(電話)に回復したとの声。安堵の母。

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし
毎夜、空気を震わせて鳴く鹿のよび声。作者の住まわれている比良山麓の秋の様子がひろがりうかがえる。害獣と嫌われる鹿だが、命へのよろこびの歌と読む。

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお
人間関係でよく経験することをさらりと詠んでられ読者にもスッと伝わる。「悔やむことしきり」よくあることとわが身をおもう。

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/07(Fri) 00:48
投稿者 ウプラ
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フミコさんへ
申し訳ないですが、こちらでお願いいたします。

ひらひらとしろき二枚の足のうら門を出で夜のすすき河原へ ウプラ
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 21:12
投稿者 ウプラ
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ひらひらとしろい二枚の足のうら門を出で夜のすすき河原へ
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 20:46
投稿者 ウプラ
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1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ
明晰でわかりやすい説明と患者を思いやる人情をあわせ持った医師。この人になら自分の心臓、つまり自分の命を託して、たとえ永らえることができなくても悔いはない、と言う。
医師も素晴らしいと思うが、信頼するということの美しさに満ちている一首。

2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら
ワクチン接種について、様々な理由で接拒否する人が多いと聞く。作者の息子もその一人。親としては内心不安だったがその不安が適中してしまった。快復に一安心というところですね。
「見舞う応答に」はたかしさんの添削がよいと思った。「接種拒否」は今なら理解可能な状況だが、「ワクチン拒否」がベターかな。

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし
夜気を震わせて聞こえる鹿の声が切ない。自然界の雌雄の本能に耳を傾けている。「震わす」が良いと思った。歌の背後に広がる夜の森がある。

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお
わかります!と思わず握手したくなるような一首。言葉っていつでも言いすぎるか足りないかのどちらか。決してぴったり思った通りというわけにはいかない。

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
無線ごっこの様子が「繰り返す応答せよ」の台詞に生き生きと活写されている。
読者がよくわかるように、という気持ちはありがたいが、「の子」は要らないと思う。
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 18:53
投稿者 たかし
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10/6 「応答」
1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ
 「心臓を託す」とは尋常ではない。命を託すと同義語だ。
 托す相手は医師であろう。その医師は話すことが明解で分かり易く、人情味もある。
 この人ならと決めた作者である。自分が信じたものへの潔い思い。

2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ
 なるほど!季節の移ろい、それに応えて桜もみぢが散る。
 自然のなかには至るところに「応答」がありますね。いいですね。

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら
 息子さんはワクチン接種を拒んでいた。そしてコロナに感染した。
 「見舞う応答に」のところ、無理な言葉の入れ方と感じた。
 「見舞えば明るき応答のあり」などがまだ無理なく。

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお
 誰にもよくありそうなことを歌にしていて旨い。
 「一応」と「答へて」とに分解したのも巧み。

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
 無線で会話しているつもりの「無線ごっこ」、面白い着眼点。
 「の子」が要るかどうか。「無線ごっこは納戸とベランダ」でいいように思う。
 ごっこで子と分かるから。
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 12:30
投稿者 フミコ
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   お題「移」
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 12:02
投稿者 フミコ
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「応答」

1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ

2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ
植物達は自然の摂理、季節のタイミングを着実にキャッチしている。
穏やかな十月の日差しと少しの風に乗って桜紅葉が舞っている。
それを季節と植物たちの応答と表現。裏切りません。深いなぁ。

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら
ワクチン接種は拒否して新型コロナに感染してしまった息子さん。
見舞客はドア越しに状況をお伺いしているのでしょう。
それに答える息子さんは回復を伝える元気な声。
抗体ゲット。 一安心ですね。

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし
九月から十一月頃までは鹿の発情期で山に響き渡るよう雄の声。
縄張りと強さを誇示する必死さが伝わってくるような独特の鳴き声。
時折、甲高い雌の警戒音も混じって我が家の裏山も賑やかです。

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお
下の句、誠実なお人柄が滲む。
返答内容は気になりだすとあれこれ発展したり、想像したり、誤解されないかと心配も。
受話器を置いても気になり出すと自分に折り合いがつくまで落ち着けない。
ちょっとしんどいですね。

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
双子ちゃんでしょうか。
糸電話かな? それとももっと近代的なおもちゃの無線機かな?
こどもの発想と想像力は無限。
緊迫した画面に触発されて何か編み出したのかもしれない。
読者も思わず子供に戻って想像がふくらむ。
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 11:16
投稿者 ひらら
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詠草

吾亦紅われに教うとすすき押え傷おいし友逝きて幾年(いくとせ) ひらら
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 10:07
投稿者 ひさお
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おれはかはらのかれすすき森繁久弥(もりしげ)の唄ひたる歌よく口遊む  
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 10:03
投稿者 ひさお
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1. 明解で人情にじむ応答にわが心臓を託し悔やまず   フミコ
 どのような状況での応答だろうか。
作者は心臓が悪くて診察してもらった。その医師は診察した結果を、患者である
作者に明解(はっきりした解釈)で、人情味あふれた応答をしてくれた。作者は
安心してこの医師に心臓の手術を託す覚悟ができた。

2. 応答はここにもありて十月の日差しに桜もみぢ散りそむ   ウプラ
自然界の順調な季節の移ろいを応答と捉えた。応答の捉え方に工夫と独自性
がある。

3. 接種拒否の息子はコロナに感染す見舞う応答に快復の声    さらら
電話での見舞いであろうか。元気な声で応答があり快復していることがわかり
安心した。

4. 呼びかけか応答か知らず夜ごと夜ごと鹿の鳴きごえ空気を震わす  たかし
毎夜鹿の鳴き声がする。それを空気を震わすと文学的に表現した。
その鳴き声は呼びかけなのか応答なのかはわからないが。

5. 尋ねられ一応答へてみたものの浅はかなりしと悔やむことしきり   ひさお

6, 繰り返す応答せよの声と声無線ごっこの子納戸とベランダ   ひらら
無線ごっこでの一コマ。うまく応答の場面をとらえた。
「納戸とベランダ」も臨場感がある。
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 09:45
投稿者 フミコ
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輪郭の無きちちははの思い出は初冬の芒七十七年(戦後)  フミコ
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Re: 2022.10.06(木)題詠「「すすき、 薄、 芒」・ 鑑賞「応答」
投稿日 : 2022/10/06(Thu) 06:05
投稿者 たかし
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いつまでも夏を生きたきわが前に薄は花穂をほらほらと振る  たかし
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