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2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/20(Fri) 09:19 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
2023.01.26(木)題詠「春」. 鑑賞「小鳥」
題詠 「春」
観賞 「小鳥」
出題 たかしさん
鑑賞「小鳥」
1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/27(Fri) 19:53 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
囀づりの金翅雀(ひは)を隠して森は今春満月の下に眠れる
フミコさん、少し直しました。すみませんがこちらでお願いいたします
たかしさん、メジちゃんが毎日来ますよーん。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/27(Fri) 19:47 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
ウプラさん、なるほどメジロが出入り出来るほどの大きさを開けた餌台(鳥かご)にすればよいのですね。
よいことを教えてもらいました。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/27(Fri) 16:29 |
投稿者 | : ウプラ |
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すみませーん!
昨日は一日忙しく、すっかりわすれてました。
1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
せっかく拵えたのにカラスとヒヨドリの食欲の戦場になってしまったような餌台。「佳き声」の「佳」の漢字に神経が行き届いていると思う。
我が家では、鳥かごの目をメジロサイズにカットしてます。
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
たかしさんも書いているが「紅葉の半ば散りたる木木」越しに空の光が細かくチカチカ揺れている様子が想像できる。そんな空と「小鳥(の)にぎやか(な声)」が響きあってとても良いと思った。
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
良心的な人柄が感じられる歌。
ただ、3句まで読んで〈子供〉の歌になるのだろうなと思ってしまった。そこがちょっと残念。
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
同じ「胸」でありながら、初句と結句の雲泥の差はどうだろう。そこに思わずふふっと笑った。
「狭くてもOK」という気持ちがなくては書けない歌だろう。
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
正月、赤い木の実、番の小鳥、それらを見ている落ち着いた眼差しを感じる。
正月には意味もなく何かしみじみとした時間が流れて、ちょっと寂しいと思う。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/27(Fri) 10:41 |
投稿者 | : フミコ |
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ご批評ありがとうございました。
Ж とくに「女性の方もひ弱な小鳥に留まってはいなかった……」
作者の心にガツンとくる、辛辣さに厚くコーティングされたユーモアが温かい。
私もこのような鑑賞、批評文が書けるようになりたいと思いました。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/26(Thu) 18:17 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞「小鳥」
1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
「紅葉の半ば散りたる公園」、葉が半分ほど散って、空とか木の向こう側が透けて見えるような状景を思った。
枝に来る小鳥たちもよく見えるようになり、囀りもよく聞こえる。
これは作者のひとつの発見であろう。
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
電線を五線譜と、そこにとまる小鳥たちを音符と見立てている子供たち。
絵にあるような光景であり、子供たちも行儀がよいが、意外性がなくて面白くはない。
クレヨンしんちゃんみたいな子を登場させてハッとするようなことを言わせてみたい。
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
結婚して夫の両親の居る家に飛び込む女性にとっては、敵陣に単身乗り込むような心持ちがするのだろう。
そこで頼りにするのは、夫となる男性の擁護であるが、これが思っていたほどではなかった…、これは一般的に、とてもよくあることのように思う。
ひさおさんの評にある「女性もひ弱い小鳥に留まってはいなかった…」が痛快で笑わせてもらった。
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
冬青と書いて「そよご」という。知らなかった。調べたら赤い実のなる常緑樹。
「ひまはりの種」を置いてやる今日は「善い方の姥」であると。
「善い方」と言うと「悪い方」もあるように感じる。悪い方の時の姥は石でも投げつけるのか?
小鳥、冬青(そよご)、置いて、善い方の、と「お」の母音が並んで落ち着いた和やかさを感じる。
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
「番(つがい)」の結句、赤い実をついばむ小鳥も雌雄一対の番で仲良く来ている。
私は正月というのに訪れてくる人もなく一人である・・・。
さびしくて物足りない正月の気持ちをなかなか美しく表現された。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/26(Thu) 17:31 |
投稿者 | : ひらら |
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1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
餌台まで作り小鳥を待っているのに、カラスとヒヨドリに横取りされている。わが子たちもカラスとヒヨドリを追っ払っていたわ。4句と5句、「餌台に騒ぐカラスとヒヨドリ」とされたらいかがかしら。
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
紅葉が落葉しかけたりすっかりで裸木になると野鳥の姿がよくみえて野鳥観察がしやすい。小鳥の飛び交う姿を木をあおぎしばし見て楽しんでられる姿。詠草に分かる。
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
恋愛と結婚。上句、プロポーズされて嫁ぐ決心された若々しいころの作者。下句、共に過ごしての現在、人生を見きわめて超然とされているようである。
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
冬青(そよご)の赤い実は木に冬中ある。常盤木の青い葉で目立つのに。鳥の好まぬ実らしい。その枝に鳥の好むひまわりの種をおく媼、鳥は啄みにきたのかしら。媼の気持ち、心は如何ならん。
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
温かな居間よりガラスをとおし庭を眺めている、小鳥がきて赤い実千両南天を啄む番の小鳥。目に入った景色をさりげなく詠ってられるが、ひとりのお正月、静かでとすまされない気持ちがじーんと伝わる。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/26(Thu) 15:25 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
鑑賞「小鳥」
1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
いい声の小鳥が集まってくれるかも…と拵えた餌台にはその餌を狙ったのかカラスとヒヨドリが来て餌争いだろうか騒ぎまくる。
これでは小鳥は近寄れない。
作者はがっかりモードだが「ま、いっか」と眺める作者像が浮かぶ。
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
秋たけなわの頃、落葉樹はほぼ紅葉を終い、木々は隙間を広げる。
そこに百舌鳥だろうか小鳥がにぎやかに集まっている。
小鳥の好む実のなる木があるのでしょうか。
百舌鳥の贄も目につく頃ですね。
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
幼児の感性は新鮮で独創的。
電線に並んでいる小鳥を見て音符、楽譜をイメージして口々に。
それを即キャッチした作者の感性も柔軟。
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
人の持つ内面の二面性。それを自覚する作者。
(そよご)という言葉、初めてでした。
モチノキ科の常緑低木で種類もいろいろ。
鳥はこの実を食べないとあった。
この枝に「ひまわりの種」を置いたのはやさしさか?
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
静かなお正月。
中庭には小鳥の番がやってきて作者の目を楽しませてくれている。
南天だろうか万両だろうか、やがてお庭の小さな灯りが食べつくされる。
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/26(Thu) 15:04 |
投稿者 | : さらら |
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1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
可愛い小鳥を期待して餌台をこしらえたのに あにはからず烏 ヒヨドリが来る。うるさいだけで思うように いかないものだ。
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
紅葉も散り敷く公園に 姿のはっきり見えない小鳥が 秋の最中を
飛び交う賑やかな 頭上を足を止め見上げている。
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
園児言い合うとされては。電線の小鳥は五線の楽譜の音符の様と
私も同じように見上げていました。
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
19歳で結婚した私も同じような気持ちでしたが 意外や意外想定外の小さな薄っぺらな胸でした。映画のようなロマンは現実にはないと知りました。
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
そよご初めて辞書で分かりました.飼っていた鸚鵡はヒマワリの種ばかり食べていた。加齢とともに優しくなる媼は可愛いですね。
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
Re: 2023.01.26 (木) 題詠「春」・ 鑑賞「小鳥」
投稿日 | : 2023/01/26(Thu) 10:09 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1. 佳き声の小鳥来たれと拵えし餌台にカラスとヒヨドリ騒ぐ たかし
カラスとヒヨドリは来てくれなくてもいいのに。その気持ちはよくわかります。
2. 紅葉の半ば散りたる公園の木木を飛び交ふ小鳥にぎやか ひさお
3. 電線に囀ずる小鳥指差して音符のようと口口に園児 ひらら
小鳥が電線に並んでとまる。たしかに音符のように感じられる。園児は感じたままを言葉にするが、それを上手く作者は捉えた。
4. その胸にとびこむ小鳥の覚悟以て嫁すも意外に狭きその胸 フミコ
生涯を賭ける覚悟で飛び込んだ胸は意外に狭かった。しかし女性の方もひ弱い小鳥にとどまってはいなかったように思われる。
5. 小鳥来る冬青(そよご)の枝にひまはりの種置いてけふは善い方の姥 ウプラ
ひまわりの種を置くので、季節は冬らしい。
この姥はときには悪戯もするらしい。
(冬青を私は知らないが、モチノキ科らしい)
6. お正月訪う人もなく中庭の赤い実ついばむ小鳥の番 さらら
人は来ないが小鳥の番が赤い実(南天とか万両だろう)をついばむためにやってくる。
のどかな正月である。