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2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/06/30(Fri) 08:24 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
投稿日2023.6.30(金)
投稿者 ひさお
参照先
2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
題詠 「偽」
鑑賞 「バニラ」
出題者 ひららさん
鑑賞「バニラ」
1.図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
2.端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
3.イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/07(Fri) 08:41 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
ひさおさんへ
間に合うようならこちらに変更してください。
スンマセン。
偽物といふ営みの健気なるカニカマボコでつくるカニ玉
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/07(Fri) 07:03 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
みなさん、的確なご批評ありがとうございます。
加齢のため、バニラの香を嗅ぎ分けられなくなったと嘆く・・・その通りでございます。
ひさおさんとウプラさんが代替案を示して下さっています。
よく考えて直したいと(今、思い浮かばず)思っています。ありがとうございます。
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/06(Thu) 23:19 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
1.図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
バニラは園芸種としても使えるようだ。
「ラン科蔓性白い花」、、、この辺りの魅力を活かしてみてもいいかもしれない。
2.端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
3.イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
「イスラエル」は事実だろうが、この歌ではあまり生きているとは言えない。街や路地の名前、店の雰囲気など、もう少し細かくつっこむと魅力が出ると思う。
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
やはり調子が気になった。三句にあたる5音が欲しい気がする。このままの感じでいくなら「この頃はアイスクリームを○○○○○食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず」だろうか。
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお
炎天下のバニラアイス、とても美味しそう。
「遅刻はならじ」と「急げよ急げ」の間に隙間がないのが惜しい気がする。作者の世界とは違うかもしれないが「すぐ秋が来る」とか「失くさぬやうに」とか??もっと何か良い言葉がありそう。「炎天のバニラアイスはわがままだ」とか??
うーむ。
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/06(Thu) 22:18 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1.図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
2.端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
バニラビーンズの莢がミミズのミイラ、それも生乾きという。結びつけ方 発見 敬服。ミイラの漢字も習う。
3.イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
作者の分野の海外旅行詠。1個のバニラアイスを3人で分け合ったという。
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
歳のせいかバニラアイスの芳しい甘い美味しい香りがわかりづらくなってきたと気づかれた。なんともさみしい。
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお
アイスクリームを炎天下に食べる時 バーならとけて滴りしずくするし、カップなら掬えなくなりそうだし 急ぎ急く様子、遅刻はならじ、畳み掛けている。
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/06(Thu) 21:42 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1.図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
バニラはラン科と図鑑の説明で終わってしまい 作者の思いが歌えたらと思う。
2.端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
バニラビーンズ ミミズの木乃伊の語彙を辞書でしらべルも検索できず 私にとって初対面の言葉 形状のリアルな具象にインパクトあり。
3.イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ
嗜好品の食材に加齢の故かバニラの香がはっきりかぎ分けられなくなったと嘆く。
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお
炎天でバニラアイスを食べる所作 食べるのを休むとポタポタとける遅刻はならじなるほどと納得する。
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/06(Thu) 18:56 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞「バニラ」
1.図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
図鑑でバニラを調べている。バニラというものがどういうものかを、大きな分類から次第に詳細なところへと絞り込んでゆく。
ただ、この歌で物足りないのは、図鑑に説明として書いてあるようなことがらが述べてあること。「白い花咲く」、「蔓性植物」など。
作者は図鑑を見ているのだから、写真とか絵があると思う。それを見て作者が感じ取ったものをひとつでもよいので言葉にしたら、それが焦点になると思う。
2.端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
1の歌と同じようにバニラとはどういうものであるかを言葉で説明(解説)しているが、この歌の取り柄は、下句の比喩の奇抜さ。
「生乾きのミミズの木乃伊」はなかなか思いつかず、言い得ない。作者ならでは。
3.イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
「分け合い」とあるので、一人に一つずつあるのではなく、3人の友と作者、つまり4人で一つか、二つのバニラアイスを分け合って食べた・・・それが思い出として強く残っているのだ。
二句切れの歌で、上句でテーマをすばりと言い切り、下句でその思い出の中身を言って、歌の形がすっきりしている。
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお
「炎天」の下では、ゆっくりしているとアイスクリームは溶けてしまう。
だから「急げよ急げ」であり「遅刻はならじ」なのだ。
「遅刻」というやや場違いな言葉を当てはめているが、これが面白い。
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
Re: 2023.7.6(木)題詠「偽」・鑑賞「バニラ」
投稿日 | : 2023/07/06(Thu) 13:23 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1. 図鑑にはバニラはラン科バニラ属白い花咲く蔓性植物 ひらら
内容に独自性がなく、普段の作者の詩的感性が発揮されていないように感じる。
2. 端的にバニラビーンズの形状を言へば生乾きのミミズの木乃伊 ウプラ
「木乃伊」は「ミイラ」であることを知った。
ネットの写真で見ると、確かにバニラビーンズは干からびかけたミミズそのもののようだ。作者はいろんなことを知っているね。
3. イスラエルの旅の思い出バニラアイスを3人の友らと分け合い食べる さらら
バニラアイスをイスラエルへ旅行中、同行の3人で分け合って食べた。楽しい思い出。
6 7 7 9 7という構成であり、定型に近づけたい。
案の一例
三人でバニラアイスを分け合ったイスラエルへの旅遠くなりぬ
4.この頃はバニラアイスクリームを食べてもバニラの香を嗅ぎ分けず たかし
2 3 4句は合計19字で定型の字数にぴったりだ。しかし、定型詩としてのスムーズさに欠けるように思う。「バニラアイスクリーム」とまで言わずとも「バニラアイス」でいいのではないか。
代替案
この頃はバニラアイスを食べるとき馴染みのバニラの香を嗅ぎ分けず
5.炎天にバニラアイスを食べるとき急げよ急げ遅刻はならじ ひさお