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2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/15(Fri) 09:47
投稿者 ひさお
参照先
投稿日   2023.9.15(金)
投稿者   ひさお
参照
   2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声 蝉の声」
   題詠「百日紅 、さるすべり」
   鑑賞「蝉声、 蝉の声」
   出題者 ウプラ(都合の悪いときは嶋田が代行)
 鑑賞 「蝉声、 蝉の声」

   1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら

   2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし

   3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお

   4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら

   5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/23(Sat) 07:13
投稿者 たかし
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2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし
ウプラさんにいただいた評(ありがとうございます)
【たかしさんの歌、「て」が近くない?】に応えて再考しました。
たすき掛けにておそらくは鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声
最初の形はこれでした。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/22(Fri) 20:37
投稿者 ひさお
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批評ありがとうございました。
 3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお
ウプラさんの批評
「身はやつれ」まで言うかどうか。「街路樹に」などにすると見えてくるものがうまれる気がする。
このご意見を活かすことができるか、試みました。
いつまでも残暑厳しく街路樹の蝉声とだえ選挙カー行き交ふ
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/22(Fri) 19:16
投稿者 ウプラ
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自宅は基地から離れているので普段は忘れていますが、たまーにエーワックスが上空を飛ぶことがあります。まあやかましいのなんのって、怖いよ。
基地の近くの人は大変だなぁとため息が出ます。
「蝉声とエーワックスが」でどうか、というひさおさんのご意見、ごもっとも。ありがとうございました。
みのがしてしまったけど、たかしさんの歌、「て」が近くない?
お題は先週書いて、すっかり安心してました。
ひさおさん、スミマセン!
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/22(Fri) 08:35
投稿者 ウプラ
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ひさおさん
次のお題は「忘れ」でお願いします。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 21:57
投稿者 ウプラ
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号泣のあとのマチコにひいやりと甘き葡萄としろさるすべり
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 20:34
投稿者 ウプラ
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1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら
蝉声を聞くとお母さんの言葉を思い出すのでしょう。「鳴く」はやはり別の言葉がいいように思う。
「ミンミンは旅をしないと言っていた」で上句が少し柔らかくなるか。
最近こちらでは山の方へ行かないとミンミンの声を聞くことができなくてさびしいです。

 2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし
「たすき掛け」「シャウシャウシャウシャウ」がいかにも健気にうるさくて可愛らしい。
蝉への愛をうまく表現した。

3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお
蝉声が消えて選挙カーの連呼が行き交う。
蝉声の暑さの方がずっといいという感じですね。
「身はやつれ」まで言うかどうか。「街路樹に」などにすると見えてくるものがうまれる気がする。

4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら
「声さぐる」で子供の真剣な様子がわかる。「獲らんとする」は読者に親切過ぎて言わずもがなだろう。
「背伸びする児の背伸び届かず」とか。
   
5蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 20:00
投稿者 ひらら
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1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら
 「たびせぬはミンミンゼミ」は蝉は地上に出て命が短く遠い所へは行けない行かないと言う事かなと思い、そんなことを亡き母上の言葉を蝉の声に思い出され偲んでられる。

   2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし
 懸命に朝から生き生きと鳴いている(働いている)蝉を 「たすき掛けにて」と詠み、鳴き声のカタカタ表記とともに上手いです。

   3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお
 今年の夏猛暑
残暑も厳しく身をやつす。やっと蝉が鳴かなくなったら選挙カーが行き交いまたまたうるさくうんざりされている。心情わ詠まず「行き交う」で詠み終わってられ作者の心を思う。
 

   4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら

   5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
 浜松基地はエーワックスの拠点。夏の間、蝉声とともに騒音の大変な日々。蝉の声の過ぎた日々、今もエーワックスはうるさい。を 「死なず」と詠む。
社会情勢、国際情勢をやんわり鋭く詠まれている。視野が広い。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 18:47
投稿者 さらら
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共に夫若くて逝きし隣家の屋根越えて咲く百日紅の白
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 18:30
投稿者 さらら
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1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら

   2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし
シヤウシヤウと急き立てる蝉の鳴き声から 何とたすき掛けにイメージするユーモアセンス 作者の感性に唸ります。
   
3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお
歌は作者の心象が現れる 蝉も人もこの酷暑には痛めつけられ 容赦なき厳しい残暑 蝉も干からびてしまい蝉声は聞こえない 選挙カーは騒々しく行き交う。
   
4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら
児の背丈より長い網をかざし蝉取りの可愛い風景が浮かぶ。
蝉声を探り挑戦するが容易には掴むことができない。
  
5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
自然の生き物と社会情勢の取り合わせに 危うい時世を批判視されている。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 16:43
投稿者 たかし
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鑑賞 「蝉声、 蝉の声」
   1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に  さらら
「旅するは」でなく「旅せぬは」である。このミンミンゼミがどういう意味を持つかを考えたが、これは「見ん見ん」なのではないか。
つまり、見知らぬ土地を旅することは、自分が今まで見たことが無かったものを見ることにつながる。しかし、旅をしないのであれば、その「見る」ということが出来ない。「見ん見ん」なのだ。
 それをミンミンゼミと言ったのは風刺が効いていて面白い。
ただ、結句「鳴く蝉声に」は、「あの蝉声に」の方がよいのではないかと思う。
「蝉声」と、既に声があるので「鳴く」は省いた方がよいと思うから。

   2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし

   3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお
身もやつれるほど今年の残暑は厳しい。外では蝉の声ではなく選挙カーのスピーカーのうるさい声が響いて、暑苦しさを追加している。
まだしも蝉の声の方がましなのに・・・という作者の気持ちが感じられる。

   4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら
いわさきちひろの絵のような世界だ。
子供は簡単に蝉が捕れると思っている。しかしなかなか捕れない。蝉も命がけである。幼い子供だけでは捕るのは難しい。そこが絵になるし、歌にもなる。

   5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
エーワックス、背中に円盤形のレーダーを背負っている飛行機(軍用機)で、日本には自衛隊の浜松基地に四機配備されている。
日本の防衛システムに組み込まれているため、常時離発着を繰り返して上空を飛んでいるのだろう。
 夏なので蝉の声もうるさいが、エーワックスのエンジン音もうるさい。しかし、夏の盛りを過ぎると蝉の声の方はだんだん衰えてくる。蝉が死に絶えるからだ。
しかし、死に絶えることのないエーワックスの音は、変わらずに今日も鳴り響いている。
蝉声とエーワックスという意外なものを組み合わせて、結句「エーワックス死なず」が、現状への批判も込められる感じになって、いいと思う。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 15:29
投稿者 ひらら
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詠草
 フリルのよう縮緬のよう百日紅ベンチのふたりとりとめもなく  ひらら
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 10:35
投稿者 ひさお
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さるすべり紅白そろひて咲ける道正面の比叡山(ヒエイ)青く澄みをり  ひさお
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 10:31
投稿者 ひさお
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1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら
 ミンミン蝉が母の思い出に繋がっている。
 ミンミン蝉は旅をしないと言っておられた母。これにはなにか意味があるのだろうか。
ミンミン蝉のように旅をしない人にはなるなということか。
 
2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし
蝉の声ガ「シャウシャウシャウシャウ」とうるさいくらいだ。あれは一匹の蝉ではなく2匹以上がたすき掛けで鳴いているのだろうと想像している。
「たすき掛けにて」がおもしろい表現。

3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお

4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら
みんみん蝉をとろうとしている児の様子。「声さぐる」と切っているが、続ける方が妥当ではないか。「声さぐり・・・・」。
みんみんの蝉声さぐり網かざし獲らんとする児背伸び届かず

5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
 エーワックスは浜松の自衛隊基地に導入されている早期警戒管制機のことだろう。
基地周辺の住民は、夏にはセミの声とエーワックスの騒音に悩まされる。8月末ごろにはセミはいなくなる。しかしエーワックスは変わらず活動しているので騒音は続く。このことを「エーワックスは死なず」と表現した。
蝉声とエーワックスの取り合わせは実に新鮮。騒音に悩まされているが、そのことを明言できない苦しみが感じられる。
「AとBと鳴り響く」、「AとBが鳴り響く」。「が」の方がいいように感じたが。
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/21(Thu) 07:43
投稿者 たかし
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百日に近きか庭の百日紅の花に疲れの見ゆる秋晴れ  たかし
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Re: 2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声、蝉の声」
投稿日 : 2023/09/17(Sun) 19:52
投稿者 ひさお
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投稿者 : ひさお
参照先 :
投稿日   2023.9.15(金)
投稿者   ひさお
参照
   2023.9.21(木)題詠「百日紅、さるすべり」・鑑賞「蝉声 蝉の声」
   題詠「百日紅 、さるすべり」
   鑑賞「蝉声、 蝉の声」
   出題者 ウプラ(都合の悪いときは嶋田が代行)
 鑑賞 「蝉声、 蝉の声」
特別に5番を追加しました。できる限り5番の鑑賞もお願いします。  (2023.9.17)

   1.旅せぬはミンミンゼミと言っていた亡き母しのぶ鳴く蝉声に   さらら

   2.おそらくはたすき掛けにて鳴いていんシャウシャウシャウシャウあの蝉の声 たかし

   3.いつまでも厳しき残暑に身はやつれ蝉声はなく選挙カー行き交ふ ひさお

   4.網かざしみんみん蝉の声さぐる獲らんとする児背伸び届かず   ひらら

  5. 蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず  ウプラ
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