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2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/13(Fri) 09:41
投稿者 ひさお
参照先
投稿日    2023.10.13(金)
投稿者    ひさお
参照先

   2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」

   題詠「柔」
   鑑賞「膳」
   出題者 ひららさん

鑑賞
  1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら

  2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ

  3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら

  4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし

  5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 22:45
投稿者 たかし
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鑑賞
  1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら
漆塗りの上等のお膳とお椀、これは法事とか、お正月とかの後で、そうした食器を拭いて片付けている場面と思う。
祖母がそうしたことを一手に引き受けてしていて、作者は見よう見まねで手伝っているようだ。作者の娘時代のことだと思える。
「布巾もて」を「用て」としているが、このように使うのか、疑問に思った。
いま、よく分からない。明日ゆっくり広辞苑なども見てみたい。

  2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ
この一の膳は趣向が凝らされている。これが一の膳なら二の膳はどのようなものであろうと興味がわく。
高級な料亭に義姉さんと来ていて、一献酌み交わしている。
この一の膳、と一献、ひびきあっていて、気分よさそうである。

  3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら
夫も親(舅、姑)もこの家で見送ってきた。近くに出店してきた西武百貨店、一時は繁盛して賑やかだったが、近くに大型スーパーなどがたくさん出来て次第に客数が減り、とうとう閉店してしまった。
そうした盛衰もこの家から見てきたと言う。
「湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き」、ここまでを三句として読むべき歌だが、ちょっと忙しい。
「湖辺」は省いて「膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き」ではどうだろう。

  4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし

  5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
お正月の朝の風景であると思う。今は一人で暮らす作者が、何人もの家族と暮らしていた頃のお正月を懐かしく思い出している・・・と受け取ったけれど、違うような気もする。
この「一人ずつ」が、家族であるかどうかは、考えたが分からなかった。
例えば会社員で、入社してそれほど長くない人が、同僚数人と、上司の偉いさんの家に正月に挨拶に伺った。その上司の(専務とか部長とか)家は、一人ずつに朱塗りのお膳を出してもてなしてくれた・・・というような風景も、この歌からは浮かぶ。
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 21:42
投稿者 たかし
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柔らかき朝の頭で考えてもセカンドオピニオン試すべし  たかし
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 20:31
投稿者 ひらら
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1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら

  2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ
 お座敷での席、柿の葉 栗秋のお料理。お義姉様とのお食事。一の膳 一献酌み交わす、お義姉様とともに。言葉の選び方にいつものように敬意。

  3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら
 甲南より琵琶湖畔の膳所の町へ嫁ぎきて六十年余り。自分自身の人生と町の盛衰、歴史そのもの、感懐にふける作者。

  4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし
 西村家は女手は奥様一人。それなのに男二人が病み 養生食も二人分、さぞたいへん。
  5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
 年越し 新年 お祭りなど 日本の伝統の良きこと、子どもせだいにも継いでいってほしいものです。
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 20:08
投稿者 ウプラ
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人間は声柔らかに泣くものを恐怖のためにガザの子は泣く
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 20:06
投稿者 ウプラ
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1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら
古きよき時代の家庭風景で落ち着いた世界。
反面、枠の中で静止しているような、やや予定調和を感じた。

  2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ

  3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら
何でもないようだが、「西武百貨店の盛衰」には意外性も力強さもある。
しかし、いかにも字数が多いと思った。

  4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし
男が二人も病人になってさぞ「フル操業」だったことと思う。結句の体現止め、効いている。
「下痢われに・・」・・・「下痢のわれに」かな。「粥を」といくのもよいか。

  5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
とても可愛らしい少年の姿が目に浮かぶ。「一人ずつ」の描写のお手柄だと思う。「正座して」ともいけるか。「いただきき」が音としてやや気になった。
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 12:42
投稿者 ひさお
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柔順な児童ばかりでなき上にモンペまで居る教育現場  ひさお
  (モンペ=モンスターペアレント)
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 12:38
投稿者 ひさお
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1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら
 朱塗の正月用のお膳とお椀。それを拭く布巾は白の絹。朱と白が鮮やかに目に浮かんでく 
 る。祖母との忙しい正月準備。「布巾用(も)て」は「布巾もて」でいいのではないか。

2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ
 正式の日本料理を義姉と酒を酌み交わしつついただいている。そのお膳の栗が柿の葉に隠れているところを捉えた。季節は秋。酒がうまい。一の膳と一献酌み交わすはうまい取り合わせである。

3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら
琵琶湖のほとりの膳所へ嫁してられた作者。それから60余年になるが、その間ご両親やお連れ合いも亡くなられた。また西武百貨店が華やかに開店し、最近閉店するという盛衰も見てきた。この長い60年は、日本の高度成長へ向かう時期から、失われた30年にいたる変遷の時期に重なるものである。
31字ではこれだけのことを言うことはできない(38字ある)。盛りすぎではないか。

4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし
お子さんがコロナウイルスに感染され、作者は下痢が続いた。奥様の苦労はいかばかりであったろう。奥様はよく耐えられたようだ。
「下痢われに」は「下痢のわれに」とした方がいいように思う。

5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 11:53
投稿者 さらら
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丹田の腹の底より柔歌うひばりと同年われは親しむ  さらら
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 11:38
投稿者 さらら
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1.朱塗りのお膳とお椀白絹の布巾用(も)て拭く祖母のかたわら   ひらら
お正月の祝い膳にのみ使う朱塗りの器を大切に扱う おばあさまの手さばきに見入る少女の視線 日本の伝統行事の一つであった。
  
2.柿の葉に栗のかくれる一の膳義姉と一献酌み交はしつつ  ウプラ
お料理の中で一番好物の栗が柿の葉の陰からあらわれ 喜びの一コマ義理姉上とこころ通うお酒の酌み交わす風景に年月の経過を思う
  
3.湖辺膳所へ嫁して六十余年に親夫逝き西武百貨店の盛衰も見る  さらら

  4.下痢われに梅粥コロナの子に膳を階段下へ妻フル操業  たかし
朝から晩まで主婦である奥様の働きは計り知れない。男性だけの暮らしを思うとき貴重な存在である世界で一番の愛しい女性である。
  
5.一人ずつ朱塗りのお膳の前に座ししゆぬりのお椀で雑煮をいただきき ひさお
昭和の前期のお正月には 衣 食 住に新しい年を迎えるにあたり清潔に心をこめて祈りの気持ちで感謝をして過ごしたようです。
子供の頃にしきたりを体験された 日本の礼法 敬愛精神を根底に持ち合わす作者の人格を思う。
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 09:48
投稿者 ひらら
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次回のお題

   「爪」
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Re: 2023.10.19(木)題詠「柔」・鑑賞「膳」
投稿日 : 2023/10/19(Thu) 09:46
投稿者 ひらら
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詠草

 柔柔(やわやわ)の中指の爪吾子庇い車のドアに詰め痛めより 
    ひらら
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