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2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/08(Fri) 09:35 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
投稿日 2024.3.8(金)
投稿者 ひさお
参照先
2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
題詠「林檎、りんご」
鑑賞「登」
出題者 ウプラさん
鑑賞「登」
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり ひさお
3.湖あおく澄みわたる空雄郎歌碑登歌碑建つ蒲生野まぢか ひらら
4.登りたる石の遺跡の廻廊にクメールルージュの走る風音 ウプラ
5.花の名を教えくださる登先生と比叡の山に堀師を訪いし さらら
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/15(Fri) 20:26 |
投稿者 | : ひさお |
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2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり ひさお
登山者の増加、温暖化の影響などにより、排泄物による環境汚染がネパールの悩みになっている。そこで、最近ネパールでは登山者に排泄物を無臭化・固形化する薬剤を買うことを義務づけたというニュースを見ました。
エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世に
とすれば、定型にほぼ収まるのですが、「エエツ」という驚きが消えてしまうようで、踏ん切りがつきません。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/15(Fri) 07:20 |
投稿者 | : たかし |
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昨夜は腰が痛んでパソコンの前に座ることが苦痛で、勝手をもうしました。すみません。
一夜寝たら少し楽です。
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
評、ありがとうございました。
ガザとウクライナは、どちらももうやめて欲しい戦争です。
そこに地震の「能登」を加えるのはどうかな?という思いがありましたが、事の大きさでこのようにしました。
「新たなゾゾゾ」は、毎日、新聞の一面を飾る衝撃的なニュースと捉えてもらえば。
トランプの台頭、大きな懸念です。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/15(Fri) 07:08 |
投稿者 | : たかし |
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お題「登」鑑賞
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり ひさお
前半(知らなかったが、こういうことが最近決まったのか)は作者の広い知識、そして興味を裏付けていて、面白い。
後半「義務づける世となれり」が、もたもたした感じでもったいない。
ウプラさんの言うように「世に」で終るとすっきりする。
3.湖あおく澄みわたる空雄郎歌碑登歌碑建つ蒲生野まぢか ひらら
極楽寺の雄郎歌碑、蒲生小学校前の登歌碑などを念頭に置いて詠まれていると思う。
湖、空、と、蒲生野を大きなものと一列に並べてとらえ、イメージを広げている。
向かっている作者のワクワク感が出ている。
4.登りたる石の遺跡の廻廊にクメールルージュの走る風音 ウプラ
カンボジアのアンコールワット遺跡に行ったとき、このように思った作者。
クメールルージュは、カンボジアという国が様々な変遷をするなかで、共産主義と結びつきながら時に虐げられた農民の味方になり、時に残虐なテロ組織になり、その変遷はめまぐるしい。正義とも悪とも一概に決められないところがある。
そしてこの「クメールルージュ」という名称の洒落た感じ、イメージがある。
かつてこの国に吹き荒れた嵐を、その走る音を風に聴いている。
5.花の名を教えくださる登先生と比叡の山に堀師を訪いし さらら
堀師・堀沢祖門氏のことである。比叡山の僧として延暦寺の一堂に居られた。
さららさんは堀沢先生と親しかったので登先生を案内された、その時に、行く道に咲いている山の花の名を教えてもらったのだろう。
ウプラさんの言うように倒置するのに賛成。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/15(Fri) 00:00 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞「登」
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
ウプライナもガザも能登の記事も新聞のいち面には載らす、ニュースも日々かわる。「ゾゾゾ」の結句。各々は何を思うのか、そうぞうするなか、読者に預ける。詠みかたを学ぶ。
2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり
ひさお
いつごろ知ったかしら。エベレストも
自分の後始末は自分でとのこと。信州の山で、大人がこどもに言われたのは、この先用足に困るから、水の取り方を考えろと。登山帰りの人から聞いた。
字、音、数がおおい。
3.湖あおく澄みわたる空雄郎歌碑登歌碑建つ蒲生野まぢか ひらら 4.登りたる石の遺跡の廻廊にクメールルージュの走る風音
遺跡のこと、ひさお氏より学ぶ。体験出来ない旅、経験をこのようにあじあわせてもらえ短歌仲間に有難うを申したい。
大きな景 深い歴史。「走る風音」の結びが好きです。
5.花の名を教えくださる登先生と比叡の山に堀師を訪いし さらら
比叡山西塔、雄郎歌碑、釈迦堂堀澤師へ登師に花の名を教えていただきながらの散策。景色 木 草花 会話など浮かぶ。雄郎、生駒、登、水清、伊藤、中野、小西師、好日の師がなつかしい。
「登先生と」を登師にすると 五音になる。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/14(Thu) 21:37 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
「ゾゾゾ」に読者の想像が遊べる程度の丁度良い謎があり良いと思った。
トランプがアメリカの大統領になってしまいそうなことかな。世界の勢力地図が変わろうとしている今、アメリカの政治が人材不足でゾゾゾ。
2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり ひさお
このニュースは知らなかった。以前からだろうか。登攀者が多すぎるのだろうか。凍ってたまってしまうのか。リアルに想像しそうになってしまった。
上句の切れ目は「エベレスト/登攀者にも/排泄物」。すると下句が3音長い。「世に」で終われば定型通りだが、語順を変えてもう一工夫できそう。
3.湖あおく澄みわたる空雄郎歌碑登歌碑建つ蒲生野まぢか ひらら
蒲生野の広々とした空を思い出した。
その蒲生野に雄郎先生と登先生、父と息子の歌碑が建っているという。だんだん近づいているところに移動の動きがあって停滞感がなく新鮮。
「深秋の湖あおく澄み」「十月の空澄みわたり」・・どちらか一つでいいような。
4.登りたる石の遺跡の廻廊にクメールルージュの走る風音 ウプラ
5.花の名を教えくださる登先生と比叡の山に堀師を訪いし さらら
教えてくださったのが「花の名」であることで登先生の魅力がグンと上がった。倒置して、「登先生」で体言止めにしてはどうかなと思った。「人を訪いし比叡の春に花の名を教えくれた登先生」とか。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
投稿日 | : 2024/03/14(Thu) 12:46 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1.新聞の一面ガザもウクライナも能登も消えしが新たなゾゾゾ たかし
戦争の起きているガザ、ウクライナの記事、能登の地震の記事これらが目立たなくなって、いま別のゾゾゾとする記事がある。それは何か。作者は何を意図しているのか。
ゾゾゾとすることは、気味の悪いこと。政治家の裏金問題は気味の悪いことではない。
ロシアの反体制派(ナワリヌイ氏)の暗殺は気味が悪いことだが、それほど連日取り上げられてはいない。原発の稼働を増やすという政府の方針であろうか。
2.エベレスト登攀者にも排泄物持ち帰ること義務づける世となれり ひさお
3.湖あおく澄みわたる空雄郎歌碑登歌碑建つ蒲生野まぢか ひらら
よく晴れて琵琶湖も青く輝いている日、車で蒲生野にある雄郎師と登師の歌碑を訪ねよ
うとして、近くまで来ている。澄みわたる空だから季節は秋らしい。
蒲生野にある歌碑 雄郎師:石塔極楽寺
登師 :野々宮神社、蒲生東小学校前 (WEBの県内の歌碑より)
4.登りたる石の遺跡の廻廊にクメールルージュの走る風音 ウプラ
石の遺跡はカンボジアのアンコールワット。親米派のロン・ノル政権に対抗するためシハヌークはクメール・ルージュ(カンボジアの赤色=共産主義)に呼びかけて、カンプチア民族統一戦線を結成した。これによりカンボジア内戦ぼっ発。
作者はアンコールワットを訪ねたが、そのときクメール・ルージュがロン・ノル政権と戦ったときのことを追想し、クメール・ルージュが走っている風音が聞こえたように感じた。
遺跡と歴史を踏まえたスケールの大きな作品だ。
5.花の名を教えくださる登先生と比叡の山に堀師を訪いし さらら
米田登師と作者が比叡山の堀澤祖門師を訪ねたときの回想。登師は花の名称をよくご存知で、道々作者に教えてくれた。作者と登師とは深き繋がりがあったようだ。
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」
Re: 2024.3.14(木)題詠「林檎、りんご」・鑑賞「登」