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2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/07/26(Fri) 08:20
投稿者 ひさお
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  2024.9.5(木) 題詠「減少」・鑑賞「解約」

  題詠「減少」
  鑑賞「解約」
  出題者 ひららさん

鑑賞「解約」

 1. あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら

 2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし

 3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお

 4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら

 5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 22:18
投稿者 ウプラ
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新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 21:58
投稿者 ウプラ
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1. あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら
この世の身めぐりのものを手離しておくように、という天の声に従おうとするが、たくさんのものやことが押し寄せて、それもなかなか大変なこと。大切な友人たちも逝ってしまい、この世が索莫とし始めている。
「押し寄せる」に実感。

 2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし
猫の味覚を成長に合わせて考えるという理性・合理性だが、何故か微笑ましい。
食べて、もっと食べて、と願う飼い主の思いを察するかのように、食べてくれない天邪鬼な猫である。

 3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお
多額の住宅ローンを払いきっていけるか、賭けのような決断だった。「賭けではありし」の「は」に、それはギャンブルではあったが、単なるギャンブルとはやや異なる、将来の経済を視野におさめての冷静な決断であったことがうかがれる。

 4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら
「背(そびら)より」が無責任な噂話の性質をよく表している。
何か誤解をされた悔しさと悲しさで、心がそこから離れてしまった体験だろうか。結句の話し言葉「しないわ」でぐっと強く押し出した。

 5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 19:49
投稿者 たかし
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鑑賞「解約」
 1. あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら
 ○解約は今まで結んでいた契約を解消すること。
 ○断捨離は所有物を処分する(捨てる)こと。
 高齢になると心身が思うように働かなくなり、多くのものごとが処理できなくなる。
 そこで高齢の今の自分が処理できることがらのみに絞って、他は捨てる(解約・断捨離)ことをする。
 結句「友らも逝きたり」が、そこまでの流れと微妙にずれのある語句となっている。
つまり「解約」や「断捨離」は自分が主体となって内から行うことがら。
「友らも逝きたり」は、外側から入ってくることがら。
しかしそれらを「押し寄せる」がひっくるめて面倒見ている感あり。

 2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし

 3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお
言葉を3つに分けて解読。
1、 決断の住宅ローン・・・・少し背伸びし過ぎたかと思うほどの住宅ローンを組んだ。それは自分としては大きな決断であった。
2、 解約に追い込まれぬか・・・途中で払えなくなるのではないかと不安をもっていた。
3、 賭けではありし・・・自分としては一か八かの賭けであった。
と、家を購入したときの若き日を振り返っている。思い切ったことをしたものだと・・肯定的に。

 4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら
 背(そびら)より聴こえる・・・は、聞くともなく耳に入ってしまったことがらを言う。
そして、その耳に入った話は、自分に対する他者の誤解である。自分の言動が誤解されて広まっている。
 そのことに衝撃を受けた作者は、その人たちとの約束がある明日の行事に参加しないことに決めた・・・と読んだ。
 題詠としては「解約」を。誤解と約束に分解していて見事である。
 しかしそこに注力したためか、歌意がはっきりしない。それこそ誤解されて読まれる恐れがある。

 5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
 最近のインターネットを通じての契約ごとは大なり小なりAIが噛んでいるのか。
 四句「不気味だな人」、五句「間がいなくて」と、これは句切れかな?
「人間」を二つに切っているところ、歌の意味に合っていますな。
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 19:18
投稿者 ひらら
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塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 19:10
投稿者 ひらら
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1. あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら
高齢の吾に押し寄せる 解約 断捨離 友らの死去。どの語も切羽つまり厳しい現実。でも作者はそれほどでもなく落ち着いてそう。身体さえ気を付ければ。


 2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし
せっかく定期契約した猫の餌、猫の好みに合わず解約。舌にあわねば が、猫を家族のように大切にされてい様子がわかる。
3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお
若い日の住宅ローンは賭けの気持ちであったことでしょう。

 4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら

 5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
人間がいなくて がまこと実感です。
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 17:16
投稿者 さらら
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膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 17:04
投稿者 さらら
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1. あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら

 2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし
猫にもそれぞれのお好みの味覚があり飼い主の与えるものが口に合わないこともある 定期購入を解約するという事態を歌う。

 3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお
長い人生に住宅ローンを決めることは 一大事である。先のわからない賭け事のようである。
 
4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら
人との交流には思いがけない誤解に遭遇することもある。危うい時にはスルーしておくに限ると聡明な決断をされている。
 
5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
人間不在の契約 解約がまかり通る昨今 AIが相手になり虚構の中に事が運ぶ。大丈夫なのか心配になる。
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 16:12
投稿者 たかし
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制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 13:29
投稿者 ひさお
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わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 13:17
投稿者 ひさお
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1.あれこれと高齢の吾に押し寄せる解約断捨離友らも逝きたり さらら
高齢となられた作者。いくつかの契約を解約し、不要な物を断捨離している。また友人も逝去されることが多くなっている。
「吾に押し寄せる」という表現が切迫感を醸している。

2.キャットフード定期購買解約す成長期の猫の舌に合わねば  たかし
 生まれて間のない捨て猫を育てた作者は、キャットフードを定期購買していたようだ。しかしそのフードを成長してきた猫が好まなくなったので、解約することにした。
 猫も成長とともに好みが変化するようだ。「舌に合わねば」という表現は工夫されている。

3.決断の住宅ローン解約に追ひ込まれぬか賭けではありし  ひさお

4.背(そびら)より聴こえるは誤解約束の明日わたしは参加しないわ  ひらら
 解約を誤解と約束でクリアした。
 何名かの仲間と明日ある問題について意見交換をする約束をしていた。しかしどうやら漏れ聞くところによると、誤解されているようなので、面倒なことになりそうだから、その集まりには参加しないことにした。
作者の言わんとしたいことがもう一つクリアになっていないと感じる。

5.契約も解約もAI相手にて不気味だな人間がいなくて  ウプラ
 近頃何に対しても急速に活用されだしたAI。契約手続きも解約手続きも人を介さずAIが対応するので不気味に感じる。
 「不気味だな」の「だな」は表現を柔らかくしている。「不気味だ」というとかなり強く、AIを否定してしまうが、「だな」があると、AIを否定まではしていない。
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Re: 2024.9.5(木)題詠「減少」・鑑賞「解約」
投稿日 : 2024/09/05(Thu) 12:05
投稿者 ひらら
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題詠「茗荷 みょうが」よろしく
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