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2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/06(Fri) 09:18
投稿者 ひさお
参照先
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  2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」

  題詠「茗荷」
  鑑賞「減少」
  出題者 ウプラさん

鑑賞「減少」
 1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし

 2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお

 3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら

 4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ

 5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/14(Sat) 19:02
投稿者 ひさお
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2、間引きまでかつてはやらせた日本の人口減少どこまで進むや
たかしさん、ウプラさん。ご意見ありがとうございました。
たかしさんのご意見
ひさおさん、改作、良くなったと思います。
上句に増え過ぎていた時代を言ったことで、対比がくっきりした。
間引きを「やらせた」というと国の指令のように感じますが、そうだったのかな?
貧しい農家が自発的にしていたのかと思っていました。
ウプラさんのご意見
改作には貧困の時代との対比が出て(たかしさんに先をこされた)
奥行きのある作品に変化していて嬉しいです。
ありがとうございました。
たかしさんのご意見に対する私見
間引きを政府が個々の家庭に指示したことはないでしょう。間引きをせざるを得ない状況に追い込まれたことは、政治の貧困なので、「やらせた」という表現にしました。自分から好んで間引きをした人はいないでしょう。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/14(Sat) 14:39
投稿者 ウプラ
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ひさおさん、よくもまあ生意気なと思いつつ(笑)書きこみましたが、
改作には貧困の時代との対比が出て(たかしさんに先をこされた)
奥行きのある作品に変化していて嬉しいです。
ありがとうございました。

今、野暮用で京都へ向かう車中でござる
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/14(Sat) 07:44
投稿者 たかし
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2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや
改作・
2、間引きまでかつてはやらせた日本の人口減少どこまで進むや

ひさおさん、改作、良くなったと思います。
上句に増え過ぎていた時代を言ったことで、対比がくっきりした。
間引きを「やらせた」というと国の指令のように感じますが、そうだったのかな?
貧しい農家が自発的にしていたのかと思っていました。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/13(Fri) 21:50
投稿者 ひさお
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 2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや
あまりにも平凡なので、改作したいと思ったが、結局あまりいい案は浮かんでこなかった。
次のように改作しました。
間引きまでかつてはやらせた日本の人口減少どこまで進むや
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/13(Fri) 11:04
投稿者 ひさお
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 2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  
ウプラさんから正当な批評をいただき、ありがとうございます。
どこも悪くはないが、歌としては着地が想像通りで面白くない。「人口減少どこまで進むや」は何にでも合いそうなので、上句に植物や空模様などを配してもよさそう。
自分でも面白くないと思いながら、よい案も思いつかなくて、期限内にあるものを出したというところです。
明日までにいい案が浮かべば投稿します。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 23:48
投稿者 さらら
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1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし
この地球上のどの国も競争で核兵器を持つ 減ることはないと深く嘆く。
 
2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお
わが町内を見渡しても数軒の家に子供のいるのは1軒のみ
夜など子供の声などどこからも聞こえてこない。秋の虫が遠くに鳴いている。

 3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら
少しと心持の重なり 仕上げに背に 背の姑の声にの推敲をする。
 
4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ
新米の水加減は大匙2〜3を減らして炊くと 炊きあがりにお米が立ち 秋の穴が見えるとうまい表現。
 
5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 23:42
投稿者 ウプラ
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酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 22:31
投稿者 さらら
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素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ  さらら
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 21:14
投稿者 ウプラ
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次回のお題は「クリアファイル」でお願いします。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 21:04
投稿者 ウプラ
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茗荷
鑑賞「減少」
 1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし
怒っても嘆いてもこの事実を前に無力でむなしい言葉。「核兵器持つ国減少するなし」と事実を沈着に語るしかない。それでも、「するなし」の文語調の重々しさが内容に相応しいと思う。

 2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお
どこも悪くはないが、歌としては着地が想像通りで面白くない。「人口減少どこまで進むや」は何にでも合いそうなので、上句に植物や空模様などを配してもよさそう。

 3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら
塩を足すと餡の甘さが引き立つという不思議。
やはり「少し」と「心持ち」が近くて気になる。いっそ亡くなった姑さんが増やしなさいと言っているようにしてもいいかも。

 4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ

 5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
「膳所」というのは豊かそうで良い名前だと常々感じていたが、「膳所城の城下町」となると一層納得する。
「人口減少に空き家鎮座す」は「人口減少 空き家鎮座す」がベターか。「鎮座す」は表情のある言葉。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 16:39
投稿者 たかし
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鑑賞「減少」
 1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし

 2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお
少子化による人口減少は日本の深刻な問題。
そのことを案ずる気持ちが歌われている。解決の妙案は作者も持たない。
「どこまで進むや」と読者全般にこの問題を投げかけている。

 3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら
小豆を煮て作る餡。砂糖をたっぷり入れるが塩も少し入れると味が深くなっていいようだ。
「減少」を「加減」と「少し」とに分解したのは見事。
ただ「少し」「心持ち」が意味的に同じ語で、これを重ねたのはややこしい。
背に聞こえる姑の声だが、「うん、いい味」なのか、「ちょっと待って」なのか、謎。

 4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ
この歌も「減少」を「加減」と「少し」に分解して見事。真似たか?
しかし下句「炊けばちいさな秋の穴見ゆ」はうまい。
炊きあがったご飯、釜のフタをとると、小さな穴がいっぱい。
それを「秋の穴」いいね。

 5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
作者は自分の住む町「わが町」を愛し、誇りを持って住んでいる。
それは歴史に名だたる膳所城の城下町であるから。
そのような町でさえ、人口が減少して空き家がある。
由緒ある町に空き家があるとはなにごと!!!
「鎮座す」という言い方には、(空き家が)目障りであると作者が思っていることを感じさせる。
「わが町」への作者の愛と誇りの感じられる歌。
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 15:28
投稿者 ひらら
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鑑賞「減少」
 1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし
国連や国同士で話し合いをされてても少しも前進せず憂いなことである。「減少するなし」と言いきられていて作者の悶々も直に伝わる。
2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお
わが国の少子化の現状を嘆かれている。「どこまで進むや」の結びによく表れている。

 3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら

 4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ
「減少」を加減と少しにわけて詠まれている。塩梅のことばも新米を炊く水加減の具合によくあっている。嶋田氏の鑑賞どおりご飯のたきあがりの穴に気づかれ詠まれていて感心した。



 5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
作者の町城下町の膳所も、人口減少の現在であり旧東海道のみちすじには白壁のどっしりした空き家がある。「鎮座」とそのお屋敷やお家をややからかっているようで愉快に感じた。(わが家はそうではありませんと声にしているよう)
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 14:57
投稿者 ひらら
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緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 13:10
投稿者 ひさお
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たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
                     (仙台の社宅にて)
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Re: 2024.9.12(木)題詠「茗荷」・鑑賞「減少」
投稿日 : 2024/09/12(Thu) 13:07
投稿者 ひさお
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1.制限する条約つぎつぎ生まるれど核兵器持つ国減少するなし  たかし
 核兵器に関する条約には、
 核兵器禁止条約:2021.1.22発効。
核兵器不拡散条約:1970.3.5発効。
包括的核実験禁止条約、部分的核実験禁止条約、中距離核戦力全廃条約などがある。
近年北朝鮮やイランでも核兵器開発が進んでいて、核兵器を持つ国は増えているようだ。

2.わが国の少子化傾向止められず人口減少どこまで進むや  ひさお

3.塩加減少し心持ち増やしたら餡の仕上げに背に姑(はは)の声 ひらら
 「加減」と「少し」で課題の減少をクリアしたのはうまい。
「少し」と「心持ち」は同じことを言っているようなので、問題だと思う。
「仕上げに背に」は「に」が重なって調子がよくない。
「餡を仕上げる背に」としてはどうだろう。

4.新米の水加減少し塩梅し炊けばちいさな秋の穴見ゆ ウプラ
 「加減」と「少し」で課題の減少をクリアしたのはうまい。
 「塩梅」をうまくつかった。新米を焚くときは普通水加減を少し控え目にする。
 炊飯器にはうまく焚き上げたとき穴がいっぱいあいている。それを「秋の穴」と表現したのには感心した。

5.膳所城の城下町なるわが町も人口減少に空き家鎮座す  さらら
 大津市のほぼ中心である膳所でも人口が減少して、空き家が増えているらしい。
 「鎮座」というのは広辞苑によれば、@神霊がその地に鎮まりいること、A転じて、人や物がどっかりと座を占めることをからかっていう語。
 作者にとって居住地の人口減少はまだ深刻な状況ではないようだ。しかしこれから徐々に生活に影響が及んでくることが予想される。
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