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2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/13(Fri) 07:30 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
参照先
2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
題詠「クリアファイル」
鑑賞「茗荷」
出題者 さららさん
鑑賞「茗荷」
1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
(仙台の社宅にて)
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/20(Fri) 18:51 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
ひららさん、うちの畑の隅にも藪茗荷あるみたいです。
茗荷に似ているが雑草だな、と思っていました。来年は若芽を摘んでみます。
ありがとうございました!
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/20(Fri) 12:21 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
皆様 批評ありがとうございました。
たかしさまへ
籔茗荷。萌出た若芽は食べられるそうです。茹でて花鰹やすり胡麻をかけお浸しにして。
籔茗荷の花や実はかわいいですが、こぼれ種や地下茎で殖え繁茂力が旺盛で、畑や屋敷に植えないでおこう。木陰や籔影を生えています。
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/20(Fri) 00:03 |
投稿者 | : ウプラ |
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1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
茗荷の花というのはちょっとこの世のものではないような、霊のような妖精のような感じがある。花弁は乳白色で蕊が黄色。
「たがはずに」「わが庭隅に」で、花の命へのいとおしみ、親和の心が伝わる。
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
「藪茗荷」知ってます。日陰に群生する生命力の強い植物、白い花は清楚で実はやがて赤くなりますね。「緑陰の沢辺」が涼しそう。
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
素麺の薬味に茗荷があると、香りも色どりもワンランク上がる。「この酷暑にも」・・・まさに酷暑でしたね。「かかさぬ昼餉」かな。
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
こちらも茗荷の花のひそやかさと、植物としての生命を詠う。「ひっそりと身を太らせる茗荷の生よ」の「身」・・・とどまらない生命の時間が手渡される。
「ひっそりと」のリフレインに、「ひっそりと」でありながら、生命の熱っぽさが込められているようで、いいですね。
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/19(Thu) 20:01 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞「茗荷」
1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
(仙台の社宅にて)
「たがはずに」は、季節を言うのかと思った。茗荷の花は夏の盆前くらいに咲き始めるので、そろそろかな、と思ってその辺りを見てみたら顔を出していた。
また、場所を言っているともとれる。去年も出た同じ場所に「たがはずに」顔を出したと。
少し気になったのは「たがはずに」と「ひそやかに」と、「に」が連続すること。
「たがはずに」はこの歌には重要なので「ひそやかに」の方を考えるとどうか。
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
「藪茗荷」というのは知らなかったのでネットで検索しました。
茗荷とよく似た葉。花が茗荷と同じく食べられるのかな?
野生の植物に詳しい作者ならではの歌。
「緑陰の(りょくいんの)」だが、意味としてだいたい分かるけれども、
「木の陰の」とか「藪陰(やぶかげ)の」とかよりも曖昧な感じを私は持つ。
ひびきもよいと思えないのでわたしは使いたくない言葉。
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
ほう、そういうことになりますか。
これは台所を預かっている人でないと作れない歌だ。
いや、台所を預かっていてもこういう風には作れない。
アッと驚いて、エッエッと鳴いて・・・からくれないに、なる。
面白い、いい。
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
素麺に合いますね、細切りの茗荷。
細切りの茗荷薬味にしてすする・・・なども考えられる。
作者は酷暑の夏のランチは素麺と決めているのかも知れない。
素麺好きな私はうらやましい。
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/19(Thu) 19:08 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞「茗荷」
1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
「たがわずに」「ひそやかに」「顔出す」「庭隅」年を重ねている単身赴任、庭のある社宅。茗荷の芽吹く頃の朝には黄色の茗荷の顔をたのしみにし、離れている家族をおもいしのんでられるよう。茗荷をよく観てられる。 (仙台の社宅にて)
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
茗荷を酢につけるとたちまち紅色にかわる。主婦ならではの歌ながら、「アッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に」作者らしい表現。
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
猛暑続きの今年の夏。一人の食事でもきちんと料理をされて、健康に気をつけてられる。素麺に茗荷の薬味、出合いもの。
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
茗荷の生育をよく観察されよろこびとされている心が「ひっそり」の二つに感じる。
庭があり茗荷が自生している暮らしがとてもうらやましい。
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/19(Thu) 13:14 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
(仙台の社宅にて)
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
藪茗荷は日陰の湿地帯を好み群生するらしい。花は白色、実は5〜6mmくらいの青紫色から黒っぽい色で丸い。
作者はその藪茗荷の花と実を観察して丁寧に詠った。
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
唐紅(とうべに):光沢のある緑色の結晶。水溶液は赤紫色。
茗荷はややピンクがかった薄い黄色っぽい色をしている。それに酢をかけると一気に赤紫色に変色するらしい。「エッエッと泣いて」という表現が垢抜けしている。
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
酷暑でもランチは欠かせない。作者は茗荷を薬味にして素麺を喉に流し込むのだろう。
「すすり込む」は面白い表現だ。
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
茗荷の生態を詠っている。「ひっそりと」が重複しているが、作者は「ひっそりと」が茗荷の本質的な特性として強調したいのだろう。
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
投稿日 | : 2024/09/18(Wed) 22:21 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1.たがはずに茗荷の花がひそやかに黄色き顔出すわが庭隅に ひさお
(仙台の社宅にて)
産土の地ふるさとから離れ 遠い仙台の社宅の暮らし 見るもの聞くもの何もかも新鮮で心にのこる。鮮明に脳裏に遺る茗荷の黄色の花は若いころの繊細な感性の記憶である。
2.緑陰の沢辺に群れ生う藪茗荷白き花長(た)け藍の実つぶら ひらら
植物図鑑の写真のように観察眼確かに歌う。発句の空気感が清々しい。
3.酢に遇へば茗荷はアッと驚いてエッエッと泣いて唐紅に ウプラ
酢に遭うと茗荷は鮮やかな紅色となる。先人は後世の我々にもろもろのことを伝授する。日本人の食文化は世界中でも優れている。
4.素麺を茗荷薬味にすすり込むこの酷暑にも欠かさぬランチ さらら
5.ひっそりと花を持ち上げひっそりと身を太らせる茗荷の生よ たかし
茗荷の愛しい生態 花を持ち上げ日々身を太らせる オリジナルな植物 ひっそりと庭隅の日陰に生息している。
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」
Re: 2024.9.19(木)題詠「クリアファイル」・鑑賞「茗荷」