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2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
投稿日 | : 2024/10/11(Fri) 09:34 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
参照先
2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
題詠「胡桃・くるみ」
鑑賞「変則」
出題者 ウプラさん
鑑賞「変則
1.昭和から見れば変則的な世ぞ個人情報保護法が先ず たかし
2.左利き変則的でなくなれどピッチャーとして今でも貴重 ひさお
3.「本能寺の変」則ちゃんが辻に立つ石碑(いしぶみ)を指す本能寺跡 ひらら
4.瀬戸際の変則相撲のうつちやりの苦し紛れの今宵題詠 ウプラ
5.真夜に聞く灯をつけ放ち変則にタバコ加えてレデイガガ歌う さらら
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
投稿日 | : 2024/10/18(Fri) 06:04 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞「変則
1.昭和から見れば変則的な世ぞ個人情報保護法が先ず たかし
2.左利き変則的でなくなれどピッチャーとして今でも貴重 ひさお
昔は(昭和30年頃まで)子供(幼児)が左利きであったりすると、「正しい」右利きになるよう、親が箸の持ち方、鉛筆の持ち方を、そばにいて矯正した。
わたしも左利きだったので、4才頃に箸の持ち方を矯正された。
ところが、どもるようになって、母が何かで知ったのか、左利きを無理に右利きに矯正すると子供はどもるようになる、ということを知り、それ以後、放っておかれた。
しかし、その時に直されたので、今でも箸の持ち方、鉛筆等で字を書くのは右手となった。
ただ、左利きというのは便利なもので、左手でも今でも字が書ける。
つまり、この歌の「変則的でなくなれど」は、世の中が、左利きに対する偏見を捨てて、子どもが左利きであっても矯正しようとしなくなった…ということを言っている。
だから、世の中に左利きが増えている筈なのだが、それでも数から言うと、生まれつきの左利きは、圧倒的に右利きよりも少なく、野球などでは、投手として貴重である…という論法。「…でなくなれど」が、散文的説明の感じで、歌意は悪くないのにスカッとしない。
3.「本能寺の変」則ちゃんが辻に立つ石碑(いしぶみ)を指す本能寺跡 ひらら
「…の変」と「則ちゃん」とに分解したのはお見事・・・だが、カギ括弧の 」が間に入ったのは残念。
この本能寺跡の碑、寺町通の姉小路あたりにあったように思うが、御池通にもあったと思う。どちらが正しいのか、いつも迷う。
4.瀬戸際の変則相撲のうつちやりの苦し紛れの今宵題詠 ウプラ
確かに「うっちゃり」は、土俵際に追い詰められた力士が瀬戸際に放つ技。土俵際に追い詰められないと、これが決まらない。
苦し紛れの技に見える。しかしその技が決まるのは、その力士に力量があるからだと思う。
この苦し紛れの歌も結句「今宵題詠」で決まっている。
「うっちゃり」が「変則」の相撲技かどうかは、相撲取りに聞いてみないと。
5.真夜に聞く灯をつけ放ち変則にタバコ加えてレデイガガ歌う さらら
この歌は解釈に迷った。「灯をつけ放ち」が、作者側の行為なのか、レデイガガの行為なのかで迷った。
「真夜に聞く」は、これは作者である。
「変則にタバコ加えて(字が違う、咥えて)」はレデイガガである。
二句の「灯をつけ放ち」は作者であろうか。
そうすると、一旦寝ていた作者が、真夜中に目が覚めてしまい、もう寝れそうにないので、部屋の灯りをつけ放って・・・と読める。
タバコを咥えながら歌を歌うのは確かに「変則」である。歌いにくい。
退廃した雰囲気を醸し出すための演出なのだろう。
昨夜は瀬戸際になってしまい、眠い頭が働きそうになく、変則的に一夜明けの今朝に評を書きました。勝手なことですみません。
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
投稿日 | : 2024/10/17(Thu) 22:41 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞「変則
1.昭和から見れば変則的な世ぞ個人情報保護法が先ず たかし
個人情報保護法。昭和以前育ちには変則的、身を持って感じる。不都合でもう少しゆるくてもとおもっているが。
2.左利き変則的でなくなれどピッチャーとして今でも貴重 ひさお
妹は左利きで右利きに矯正させられて育ち、子や孫が右利きで相当安心していた。現在なら左利きも一般的。
ピッチャーは大切にされている。
3.「本能寺の変」則ちゃんが辻に立つ石碑(いしぶみ)を指す本能寺跡 ひらら
4.瀬戸際の変則相撲のうつちやりの苦し紛れの今宵題詠 ウプラ
反則の題。難しかった。何でもござれのウプラさんでさえ「苦し紛れの〜」だったのですね。
5.真夜に聞く灯をつけ放ち変則にタバコ加えてレデイガガ歌う さらら
深夜放送のテレビ、タバコをくわけて歌うガガ。タバコをくわえながら歌うのて珍しい。
今の子は映画で喫煙シーンを見ると一言声をかける。
今なら反則といえよう。
反則の題詠にガガのシーンにきづいたのは作者らしい。
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
Re: 2024.10.17(木)題詠「胡桃・くるみ」・鑑賞「変則」
投稿日 | : 2024/10/17(Thu) 13:12 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1.昭和から見れば変則的な世ぞ個人情報保護法が先ず たかし
個人情報を保護するというのは、当たり前ではあるが、不便に思うことも多々ある。作者
は「変則的」だと感じていて、批判的な考えを吐露した。
「先ず」の倒置、「ぞ」が効いている。
2.左利き変則的でなくなれどピッチャーとして今でも貴重 ひさお
3.「本能寺の変」則ちゃんが辻に立つ石碑(いしぶみ)を指す本能寺跡 ひらら
「変則」を「・・・の変」と「則ちゃん」でクリアしたのはよくやった。
「石碑」(いしぶみ)は柔らかくていい言葉だと思う。
4.瀬戸際の変則相撲のうつちやりの苦し紛れの今宵題詠 ウプラ
たしかに「変則」を一首にするのはかなり難しい。
この作品も「の」が4つ出てくるなど、苦し紛れのおかしさがあるが、最後に「題詠」と
するあたりはうまいと思う。
5.真夜に聞く灯をつけ放ち変則にタバコ加えてレデイガガ歌う さらら
深夜テレビをつけて、ガガの歌うのを聞く。ガガは暗い舞台で灯をつけ、タバコを変則的に銜えて歌っている。「タバコを加えて」は「タバコを銜えて」であろう。
タバコを銜えながら歌うとはめずらしい。