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2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/11/01(Fri) 09:06 |
投稿者 | : ひさお |
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参照先
2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
題詠「ワールド」
鑑賞「柿」
出題者 ひさお
鑑賞「柿」
1.柿の木にゴム紐結び片方持ち幼な日友とのゴム飛び遊び さらら
2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器 ひさお
4.こころひとつ決めたる朝(あした)柿若葉日ごと広がり濃くなりぬ ひらら
5.次郎柿日ごとに朱(あけ)を増す空の青の奥より♪ごめんねジロー♪ ウプラ
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/08(Sun) 11:19 |
投稿者 | : たかし |
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2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
評、ありがとうございました。ウプラさんが忘れずに出てくれて、わたしの歌を直してくれた。
結句は言われるように「節まざまざと」の方が良いですね。ありがと
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/06(Fri) 20:29 |
投稿者 | : ひさお |
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3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器
批評をいただきありがとうございます。
次のように修正しました。
濁手の白の地色に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器
「地色」は「地肌」にしようと思ってのですが、辞書によると「地肌」ではぴったりしないことが分かり、「地色」のほうがいいと判断しました。
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/05(Thu) 19:02 |
投稿者 | : ウプラ |
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皆さん、こんばんは。さららさんへの歌評がたかしさんとほとんど同じになってしまいましたが、昨夜書いたもので真似?ではありませんのでよろしく〜。
私の「ごめんねジロー」は先月たどたどを忘れたので、皆さんへのお詫びです。
明日は出掛けるので、いささか早いですが言い訳とご挨拶でした
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/05(Thu) 18:50 |
投稿者 | : ウプラ |
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鑑賞「柿」
1.柿の木にゴム紐結び片方持ち幼な日友とのゴム飛び遊び さらら
懐かしい「ゴム飛び遊び」。小学生の私はスカートをパンツのゴムに挟んで飛んだ記憶があるが、あれは何故だったのだろう。当時はパンツではなくズロースといった。飛び方も「男飛び」とか「ハイカラ」とか、「引っかけ」とかもあった。今の子供もするのだろうか。
2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
子供時代、木登りを覚えた柿の木は今はもうないが、その枝ぶりや節は今も目にまざまざと浮かぶよ。
「教えてくれし」・・・柿の木を師であるように、或いは、友人であるように感じている心情が伝わり、そこがこの歌の美点だと思う。結句は「節まざまざと」が落ち着くように思う。
3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器 ひさお
陶器のほっこりと厚みのある手触りに比べると、磁器は焼成温度が高いためか、緻密で冷たく感じる。しかし、一般的な磁器の白とは違い、柿右衛門の白は乳白色で目に柔らかい。「さゆる」・・磁器の冷たく澄んだ視覚的な印象が的確。
二句の「技法の」がやや説明に感じたのだが私だけだろうか。「濁手の白に」で大丈夫。
4.こころひとつ決めたる朝(あした)柿若葉日ごと広がり濃くなりぬ ひらら
柿若葉の日々成長する姿に、ある日の決意が形をもって育っていく様子を重ねている。
○決めたる「朝(あさ)より」柿若葉日ごと広がり濃く「なりゆきぬ」とすると、時間の流れがスムーズになるように思える。
爽やかな後味の一首。
5.次郎柿日ごとに朱(あけ)を増す空の青の奥より♪ごめんねジロー♪ ウプラ
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/05(Thu) 15:47 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞「柿」
1.柿の木にゴム紐結び片方持ち幼な日友とのゴム飛び遊び さらら
このゴム飛び遊びというのは、男の子であったわれわれからするとけったいな遊びに見えた。
いわば独りダンスみたいなもので、ルールがあるのだろうが、唄を歌いながら前に傾いて脚を後ろに飛びあげながら踊っている。何が面白いのだろうと、よく分からぬものであった。
スカートが邪魔になるのか、裾を内側に織り込んでパンツの(おそらく)裾に織り込むように飛んでいて、腿を上の方まで出していて、それも近寄り難かった。
いま、こういう遊びを戸外でしている子供は全く見ませんね。
柿の木に結ぶのは、片方の高さだけでもしっかりと固定して高さを平等にするためであったと思う。多分。
歌としてはこの遊びの方法の説明だけであるところが少し物足りなさを感じるところ。
どういう感じだったのか、どう面白かったのか、歌で教えて欲しかった。
2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器 ひさお
濁手(にごりて)と読むのかと思ったが、「柿右衛門 濁手」でネット検索して、知らなかった私に分かったこと、先ず濁手は「にごしで」と読む。
「濁手の技法の白に」とある、この白は、普通に焼いた磁器は、青みがかった白になるが、柿右衛門の濁手は、ほんのりした肌いろに近い白、ミルキーホワイトであるという。
この白は焼きが難しいらしくて、整形して焼いても、多くが欠損してしまい、2,3割しかものにならないという。
しかし赤の色が冴えるのは、この滋味のある白でなければならない。作者のひさおさんはこのことを知っていて歌っている。
歌としては「濁手の技法の白に」のところ、既に「濁手」は技法なのだから、「濁手の白に」と、「技法の」は余分に思う。その分、さらに何かを言えたと思う。
4.こころひとつ決めたる朝(あした)柿若葉日ごと広がり濃くなりぬ ひらら
何かを決意された。それまでは迷っていたのだろう。そのことばかりに思いが行き、周りの柿若葉などの景色も目には止まらなかったようだ。
しかし、決意した今、心にはもう迷いがないので、周りの事物がはっきりと目に映る。
その時の見えた景色、柿若葉が広がって、数日前よりも色も濃くなっている・・・ということを具体的に言っていいと思う。
ただ「日ごと」が、この歌のよさを邪魔しているように思う。
こころをもう決めた朝、という或る一点である。その時に見えたものを言う。そこに「日ごと」という語が入ると、一点ではなくなってしまう。
そこが問題と思う。
5.次郎柿日ごとに朱(あけ)を増す空の青の奥より♪ごめんねジロー♪ ウプラ
次郎柿もちょっとネットで下調べをしてきました。
第一の産地は愛知で、静岡県浜松は三位だが、次郎柿を最初に産したのは、静岡県の周智郡森町の松本治郎吉(松本治郎)であったという。
それで治郎の字が少し違うが、次郎柿と呼ばれるようだ。
明治41年、明治天皇の静岡行幸の折に、次郎柿が献上された。それ以来、ほぼ毎年秋に皇室に献上されているという。
歌にもどると、次郎柿の地元のウプラさんは、次郎柿をよく目にするのだろう。
青かった柿が日毎に赤くなってゆくのを見ていると、唄が浮かんだ・・・と、いう歌にしているが、「次郎柿」に「ごめんねジロー」は、良いと思わない。
これだとただの語呂合わせの歌になってしまった。「愛燦燦」などではどうか。
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/05(Thu) 15:39 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞「柿」
1.柿の木にゴム紐結び片方持ち幼な日友とのゴム飛び遊び さらら
幼少期の遊びの思い出。「柿の木〜片方持ち」ようすを丁寧に詠まれている。友、田舎の庭まで浮かぶ。
2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
少年時代木登りを覚えた柿の木。木登りを教えてくれた柿の木、今は無いが枝振り節、ありありと思い出され、柿の木があればこそ木登りが出来たと感謝の気持ちもうかがえる。
3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器 ひさお
「柿」の題で柿右衛門の磁器。
柿右衛門の磁器の赤ー実った柿の色。絵にもその赤を目指していることよく聞いた。
「柿右衛門の磁器」であの赤が一際たつ。佳作。
4.こころひとつ決めたる朝(あした)柿若葉日ごと広がり濃くなりぬ ひらら
5.次郎柿日ごとに朱(あけ)を増す空の青の奥より♪ごめんねジロー♪ ウプラ
次郎柿が日ごと朱をまし実っていく。青空との対比。「ごめんねジロー」の歌。さりげない小さな♪
音符が実る柿の朱と空の青、季節感にマッチ。歌いたくなる。佳作
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」
投稿日 | : 2024/12/05(Thu) 14:07 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1.柿の木にゴム紐結び片方持ち幼な日友とのゴム飛び遊び さらら
こどものときのなつかしいゴム飛び遊びの思い出。柿の木にゴム紐の片方を結んでいたのだ。ゴム飛び遊びでこどものことと分かるので「幼な日」はなくてもいいように思う。
2.木登りを教えてくれし柿の木は在らねど枝ぶり節のまざまざ たかし
こどものころ木登りをした柿の木。その木はなくても、その枝ぶり節の一つ一つまで今でもまざまざと覚えている。いたづら小僧の時のなつかしい思い出。
3.濁手の技法の白に花鳥図の赤色さゆる柿右衛門の磁器 ひさお
4.こころひとつ決めたる朝(あした)柿若葉日ごと広がり濃くなりぬ ひらら
いろいろ迷っていたが、ついに決断した。その朝、柿若葉の緑が一段と濃くなり、葉が大きくなっていることに気づいた。
決断した朝の一瞬。それに対し「日ごと広がり」は長い時間なので、うまく対応していないように思う。
5.次郎柿日ごとに朱(あけ)を増す空の青の奥より♪ごめんねジロー♪ ウプラ
大きな次郎柿が朱色を増している。秋の空は青く澄んでいる。そこへ「ごめんねジロー」
の曲が聞こえてきた。次郎柿とジローの曲の取り合わせがポイント。(奥村チヨの曲か)。
Re: 2024.12.5(木)題詠「ワールド」・鑑賞「柿」