
2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/18(Fri) 09:06 |
投稿者 |
: ひさお |
参照先 |
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2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
題詠「行方」
鑑賞「みたい」
出題者 たかしさん
鑑賞「みたい」 さららさんの詠草を追加しました。
1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」

Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」

Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/25(Fri) 18:57 |
投稿者 |
: ひさお |
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1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首
小西久二郎師はよく一日1首を作れとおっしゃった。
そのことはよく覚えているが、みなさんお見通しの通り私は実践できないでいる。作らなければいけないという気持ちはあるのだが。

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/25(Fri) 07:11 |
投稿者 |
: たかし |
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次回のお題「手前」でお願いします。

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」

Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 23:41 |
投稿者 |
: さらら |
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戦時中実家の畑仕事せしやっさんは独身のまま行方不明に さらら

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 23:36 |
投稿者 |
: さらら |
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1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
真面目な作者は実践されているのだろうか? 締め切り日にむりやり作る習いの私にはあこがれの夢の行為。
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
植物など無知なわたしには別世界 作者のはなかげに寄り背伸びしてご覧になる姿勢に感心する。
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
卵を素材に戦後の暮らし有様を切なく愛しく昭和をうたう。
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
戦時中のように並んでお米を買う あるところにはしっかり備蓄しているのに困った時世。
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 22:46 |
投稿者 |
: ウプラ |
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風説が帆を張りて行くマリアンが行方知れずの春の夜の海

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 22:15 |
投稿者 |
: たかし |
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鑑賞「みたい」
1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
小西久二郎師は「一日一首」ということを唱えておられたと。
それを作者は指標としているようだ。
一日一首を実践していけば毎月30首ができる。
簡単そうだが実践してみるとなかなかこれが難しいことが分かる。
出来る時は一日に3首も4首もできるが、出来ないときは1週間に1首もできない。
故に「遺訓」という言葉が生きてくる。
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
令法は律令時代、飢饉の際には、若葉を乾燥させて保存し、非常食として利用するため、救荒植物として田畑の面積に応じて植えることを命じられたという。
作者は令法の木をよく知っていて、
北山峠を望むところで、遠くからでも令法の形は分かるのである。
丁度、5月の一時期、椎の木が若葉を出す頃、遠くからでも山のあちこちに「あそこに椎の木がある」と分かるようなものであろう。
植物にくわしい作者らしい歌。
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
まさか殻を食べたりはしないと思うが、母というものの愛情の姿を捉えている。
(今の朝ドラ「あんぱん」で、主人公たち飢えた兵隊が戦地で調達した卵を(ゆで卵)を殻ごと食べるシーンがあった)
昭和という時代も生きている。この場合の昭和は、戦中、そして戦後まもなくの食糧難の時代であろう。
「食べてたみたいな」・・・真実ではなく、「なんちゃって」的に歌っているのが技である。
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら
芭蕉の大きな葉は、南洋を感じさせる。
画家の田中一村が奄美でよく芭蕉の絵を描いている。
芭蕉の葉があるとそれだけで南洋の海、南の島を感じる。
フィジーを思うのも無理ない。作者は旅で行ったことがあるのだ。

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 19:48 |
投稿者 |
: たかし |
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関税の交渉ほどよくまとまるに総裁選というこの国の行方よ たかし

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 16:58 |
投稿者 |
: ウプラ |
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1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
「にちにちを短歌づくりに励みたい」と思っているのは作者。真面目な人である。
「一日一首」が懐かしい小西先生の遺訓となっている。
小西先生も歌に読まれてよろこばれていることだろう。
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
「花かげ」は花の姿という意味にとった。結句体言止で対象が令法なのか北山峠なのかわからなくなった。「花かげは令法(りょうぶ)みたいだ北山峠に車を降りて背伸びして見る」ということなのだろうか?「花かげ」と「令法」のやわらかさが好ましいので惜しい。
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
(米を買うのに行列をするなんて、ついこの間まで考えもしなかった。一体日本に米はあるのかないのか、あるとしたらどこにあるのか、いまだにわからない。わからないのが忌々しいが、店頭になければみどもらは並ぶしかない。)
米を買うのに並ぶのはいやだ。
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら
可愛らしい「フイジー島」。太平洋の上で揺れているような小さな島。そこに住む人間たちも楽しげに儚げに揺れているようだ。庭の芭蕉の葉と太平洋の吹けば飛ぶようなフィジー島の類似を捉える自由さが嬉しい。四句の「南西」はなくてもいいだろう。

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 15:10 |
投稿者 |
: ひらら |
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詠草
海のなかに行方不明の身内いるシルエットの人ニュースに今朝も ひらら

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 14:58 |
投稿者 |
: ひらら |
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1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
小西先生のお言葉を思い出す。毎日一日一首はたいへんでも、「たどたど歌会」にはわたしは助けて貰ってる。
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
主人のお父さんには黄身、子らには白身、そこまで読んだらあらあら母さんは殻しか残ってないなんて。わだいの飛躍が面白い。締めっぽくない。ユーモラスは失礼ですね。
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
備蓄米を求めるために長い列のテレビニュース。ここら辺のスーパー、一時よりお米の棚、緩やかみたいけど。
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら
庭先の芭蕉の葉の揺れを部屋内から眺めて、かって訪ねた南西太平洋のフイジー島での思い出にふける作者。芭蕉の葉擦れの音が聞こえるよう。

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 11:34 |
投稿者 |
: ひさお |
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行方なく出でたる妻を当てもなく自転車駆りて捜しまはりつ ひさお

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Re: 2025.7.24(木)題詠「行方」・鑑賞「みたい」
投稿日 |
: 2025/07/24(Thu) 11:30 |
投稿者 |
: ひさお |
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1.にちにちを短歌づくりに励みたい小西師の遺訓一日一首 ひさお
2.花かげは令法(りょうぶ)みたい車降り背伸びして観る北山峠 ひらら
りょうぶとはめずらしい名前だ。6月下旬から7月中旬に白い小花が咲くらしい。
作者は車で北山峠を走っていて、花影を見ただけでりょうぶではないかと気づき、車から降りて、背伸びして確かめたという。草花に詳しい作者らしい行動を詠った。
3.父に黄身子らには白身母さんは殻を食べてたみたいな昭和 ウプラ
戦後の食糧難の頃の思い出だろう。玉子も各人に一個ずつはあたらない。玉子焼きをして、父には黄身を子には白身を食べさせ、母は殻しか残っていなかったような記憶がある。家族のことを思って、自分の食べるものを減らし苦労した母の思い出。
4.進次郎の備蓄米すぐに売り切れる並ばずに買ってみたいものだが たかし
政府による備蓄米の放出。古古古古米は5kgで2000円を切るという価格なので、小売店の店頭にだされると、並んでいた人たちが買い直ぐに売り切れるらしい。5kgで4000円を上回る米が売られている現状は異常である。作者も普通の状態で備蓄米を買いたいという気持ちではあるが、並んでまでは買うつもりはないらしい。
5.中庭の芭蕉の大葉が揺れている南西太平洋のフイジー島みたい さらら
庭の芭蕉の大葉の揺れているのを見て、フィジー島へ旅行したときの景色を思い出した。
世界各地を旅行した作者ならではの作品である。

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