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2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/03(Fri) 09:04
投稿者 ひさお
参照先
2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」

  題詠「バス」
  鑑賞「笛」
  出題者 ひららさん

鑑賞「笛」
 
 
 1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ

 2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう   さらら

 3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし

 4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお

 5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/10(Fri) 12:46
投稿者 ひらら
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5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
 ご批評ありがとうございます。
高校は自転車通学で、放課後の琵琶湖畔、休日の伊吹山、賤ヶ岳、彦根、大津までも自転車で皆で楽しみました。ウプラさんの言葉!昭和時代の姿です。
ノーベル賞受賞の坂口志文さんは長浜北高校生、弟の同級生で私らは同窓生です。ながら受賞を言われてました。こころからうれしくよろこんでます。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/10(Fri) 10:25
投稿者 ウプラ
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たかしさん、ありがとうございました。
ステテコのオッサンが、ご近所の話好きで花好きななおばさんにつかまったのですね。目に見えるようです(笑)

拙歌、ひららさんが「踵」と書いてくれて、あ、踵の方が音が明るくていいなと思いました。というわけで
  笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横に踵を上げて
ということにしました。ありがとうございました。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/10(Fri) 06:30
投稿者 たかし
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自歌自注
3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし

 最後の「つかまる」が分からないという評いただきました。
 蛇ではないか、という評も。
 笛の音に誘われてふらふらと表へ(道路へ)出ていったのは作者の私です。
 その音のする方へと近づいていくとご近所の一軒の家の中から聞こえます。
 そこへ更に近づいていくと、その隣の家の人(女性)が花の手入れをしていて話しかけられました。つまり「捕まった」のです私は(ステテコ姿)。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 22:47
投稿者 ウプラ
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ひさおさんへ
変更しました。よろしくお願いいたします

バス停の遠くにほつとバス見えて、ああバスつていつもこんなふうに来る
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 22:39
投稿者 ウプラ
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1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ

 2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう   さらら
笛というのは縦笛(今もそう呼ぶのかな?)のことだろうか。姉弟で1本の笛を使いまわしていたのかもしれない。そうだとすれば、不憫だったな、という思いの強さが、「走っただろう」という儚い問いかけの強さとして理解できる。

 3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし
「ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でて」まではわかる、というか、だれにでも起こりそうな成り行きだが、「つかまる」で急に現実的な様相を帯びる。何につかまったのか?
そもそも笛の音の「ふよふよ」がすぐれて幻想的なのに突然「つかまる」って何だ?動物のことだろうか。
・・・うーむ、わからない。

 4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお
「篠笛」・・・音に表情がある。少し聴いただけでとても難しそうだとわかる。
井上真美さんは初めて知りました。以前すぐ近くで吹いてくださった人がいてうっとりしました。うっとりされるのはいいけど、うとうとはしてほしくないんじゃないかと思いますが、そのくらいやわらかくて気持ちのよくなる音だったのでしょう。

 5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
何かこう昭和の青春の匂いがして、映画のワンシーンのよう。
「君の口笛」「ハミング」「自転車」「湖岸道路」・・・やや順当に決まりすぎの感ありなので、曲名を入れたら個別性が出るかもしれない。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 21:20
投稿者 ウプラ
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バス停の遠くにふぁとバス見えて、ああバスつていつもかういふふうに来る
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 21:06
投稿者 たかし
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鑑賞「笛」 
 1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ
秋吉敏子はジャズピアニスト、95歳。
ピアニストなのでピアノを演奏するのが普通なのだが、興に乗ると笛を吹いたりするのだろう。
真横にくるぶしを上げる・・・それだけ全身に力を入れて演奏しているからではないか。
作者はそこを見逃さなかったのでこの個性的な一首が出来た。

 2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう  さらら
二人子に笛が一本しかなくて、それを二人で使っているので、時間割に合わせて終わった子から次の子へと、笛を受け渡しに校舎を走る・・・といった事情が浮かび上がってくる。
校舎を走っているのは作者のように思える。笛を一本しか買ってやれなくてごめんね・・と。
今は富裕な暮らしをしている作者であるが、その頃は窮屈な懐具合であったのかと思う。

 3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし

 4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお
篠笛は竹に穴を開けただけのシンプルな楽器である。音を出すだけでも難しい。
篠笛の音色はやわらかい。だからそれを聴いていると心の緊張もほぐれてウトウトと眠くなってくるのである。
井上真美は篠笛奏者とある。検索してみたら篠笛を教えているユーチューブがたくさんあった。
作者は井上真美の篠笛を偶然に聞いたのであろうか。
ラジオとかテレビから偶然流れてきたのを聴いて・・・という場面に思える。

 5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を  ひらら
作者はイヤホンで口笛の曲を聴いてそれに合わせてハミングしながら自転車を漕いでいる・・・という光景を思った。
もしもこの「君」が夫君であったりすると、もう一台、横に夫君の自転車が走っていることになるが、そういう場面であれば、歌の表現が違ってくる筈と思う。
これは走っている自転車は作者のもの一台であると思う。「君」の口笛の曲は、イヤホンから聴いているのである。
だからこの「君」は作者のお気に入りの歌手とか俳優のように思う。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 18:05
投稿者 たかし
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貸し切りバスを仕立て吟行に出かけたるあの頃は会員三百五十人超  たかし
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 16:52
投稿者 さらら
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バス旅行集合時間に2分遅刻常習の兄をイライラと待つ  さらら
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 16:42
投稿者 さらら
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1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ
秋吉敏子の珍しい笛吹くステージに見入るとき ソロ演奏が終わりやり切った安堵感のポーズをしっかり観察している。
 
2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう   さらら

 3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし
非日常な音の世界に誘われ作者の心の感受性が独特なひらがなの軽快さの表現と心象の動きが面白い。

 4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお
川の流れのように演奏される篠笛の音を聞き入るとき うとうとと心地よい
 
5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
湖岸道路はなぜかロマンを運ぶ.青い湖の辺を彼のふく口笛に合唱する青春の爽やかな思い出。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 13:33
投稿者 ひらら
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1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ
秋吉敏子さんの演奏が終わった時の奏者の動作に気づいた作者。真横にくるぶしあげての動作はちょっと変わっていて独特。くるぶしは踵かなと真似してみる。



 2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう   さらら
 きょうだい間では教材などのこういうことはあることだった。附属小は校舎が広くて短い休み時間、母は子の苦労をおもいだしている。その子らも孫に恵まれている。幸せだ。

 3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし
「ふよふよ」「ふらふら」のオノパトペ、「笛」のふ、「ふよふよ」「ふらふら」のふの韻。誘われ、さまよい、何かにつかまっ仕舞う。不確かさ、意思…の歌。物悲しさもかんじる。

 4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお
篠笛奏者の井上真美の篠笛の響む音を聴いていてその音色にうとうととなってしまった。やさしさと凛とした篠笛の響。いい夢路をたどってられる作者であろう。


 5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 13:07
投稿者 ひさお
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バスタブを設けぬマンション増えているコスト削減ここまできたのか 
 ひさお
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 13:04
投稿者 ひさお
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1.笛をふく秋吉敏子佳かりけり終はり真横にくるぶし上げて  ウプラ
 ニューヨーク在住のピアニスト(95歳らしい)。ジャズ演奏家。その演奏会でピアニストの秋吉敏子が笛を吹いた。それを聞いた作者は感激。くるぶしを上げるという秋吉の動作を具体的に記したのがよい。

2.付属小に通いし二人子笛借りに幾たび校舎を走っただろう   さらら
 子育て中の苦労だろう。二人子が小学生のころ。笛の練習をするため、笛を学校から借りねばならぬので親の作者もついて行った。こどもは学校に着くと、音楽室まで走って行く。それを何度も繰り返した思い出。

3.ふよふよと鳴る笛の音に誘(いざな)われふらふらとさまよい出でてつかまる たかし
 笛の音に誘われて出てくる動物。「ふよふよ」、「ふらふら」が緊張感のない状況をうまく表している。さまよい出てくる動物は蛇であろう。

4.やはらかに井上真美の篠笛の音が響きゐてうとうととなる  ひさお

5.君のふく口笛の曲にハミングし自転車走らす湖岸道路を ひらら
 湖岸道路のサイクリング。君は恋人か。その人の口笛を聞きながら、自らはハミングしつつ走らせる。青天で快適なサイクリング。
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 12:33
投稿者 ひらら
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詠草

 女子(おみなご)生(あ)れブラックバス釣り卒う息子ボックスにルアーとりどりならぶ    
ひらら
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Re: 2025.10.9(木)題詠「バス」・鑑賞「笛」
投稿日 : 2025/10/09(Thu) 09:33
投稿者 ひらら
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題詠のお題

 「棘 とげ」よろしく
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