船岡山万葉公園

 

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額田王皇太子(万葉)歌碑

あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る (万1−20)

紫のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我(あれ)恋ひめやも (万1−21)

八日市市糠塚町 船岡山万葉公園

近江鉄道の市部駅から徒歩約5分

歌碑の 裏面 「万葉歌碑由緒」 額田王 あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る 大海人皇子 むらさきのにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ戀ひめやも 天智七年(668)五月五日の蒲生野 遊猟より今に千三百年の歳月が流れた。このとき詠まれた右二首の歌は不滅の共感を人々に与え続けるであろうが、そのかみの野の面影は今すみやかに失われんとしている。蒲生野顕彰会はここに現在考証しうる最適の地としてこの船岡山を選び、元暦校本万葉集の文字により前記の歌を石に刻んだ。すなわち黎明期におけるわが郷土の記憶を万葉の歌に基づいて長く後世に伝えたいと願うからである。 昭和四十三年五月五日  蒲生野顕彰会