井伊大老

 

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井伊大老歌碑

あふみの海磯うつ浪のいくたびか御世にこころをくだきぬるかな

彦根城前 護国神社横

天晨堂(書店)の細江敏氏を発起人として29人の賛同者を得て昭和30年代に建立された。

歌碑説明文(脇の木の立て札)正四位上左近衛中将藤原直弼

萬延元年正月大老は自分の肖像を狩野永岳に画かせ、みずから此の歌を書いて、井伊家菩提所清涼寺におさめた。歌の意は大老就任以来次々に押し寄せる難問題にその都度全力を尽くして来て悔いは残らなかった。この三ヶ月後の三月三日、江戸城桜田門外で凶刃にたおれたときの大老の心境はこのように澄んでいたであろう。