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第73回(2023)滋賀県文学祭_作詞部門_入選1 稲歌(とうか) いしかわつよし
投稿日 | : 2024/10/07(Mon) 15:33 |
投稿者 | : 選者・池内雅子・伊藤かおる・野ア 稔 |
参照先 | : |
入選1
稲歌(とうか)
いしかわつよし(大津市)
一. 初夏(しょか)の日(ひ)ざしはやわらかく
鳥(とり)のさえずり聞(き)きながら
そっと優(やさ)しい風(かぜ)をうけ
さらさらさらさら 早苗(さなえ)がゆれる
さらさらさらさら 早苗(さなえ)がゆれる
二. つよい日(ひ)ざしにたくましく
セミの時雨(しぐれ)につつまれて
ビュウと涼(すず)しい風(かぜ)をうけ
すいすいすいすい 緑(みどり)がおよぐ
すいすいすいすい 緑(みどり)がおよぐ
三. 秋(あき)の西日(にしび)に身(み)をまかせ
虫(むし)の時雨(しぐれ)もにぎやかに
ふわり清(すが)しい風(かぜ)をうけ
そよそよそよそよ 黄金(こがね)がなびく
そよそよそよそよ 黄金(こがね)がなびく
四. 宙(そら)は涼(すず)しくなってきて
山(やま)も静(しず)かになったいま
稲(いね)は頭(こうべ)を垂(た)れている
きらきらきらきら 初穂をかるよ
きらきらきらきら 初穂をかるよ