3.恐ろしき夢より覚めてまじまじと笑顔してみる今朝の鏡に 雪合戦
怖ろしい夢から覚めて、鏡に自分の顔、「笑顔を写してみている」というところが人間らしくていい。
「今朝」と言わなくても「朝」で良いように思う。
恐ろしい夢よりの目覚め。鏡を見て懸命につくり笑をしている。傍から見ればお笑いだろうが、本人は真面目である。
恐ろしい夢を見た後の「まじまじと」に、「笑顔」には似合わない。第四句「真顔が映る」とした方がふさわしい感じがする。
妙にリアルで惹かれる歌。
「恐ろしき夢」で強張ってしまった顔をほぐしているのかとおもったが、「まじまじ」には「目をそらさず見つめる」の他にも「平気でしゃあしゃあ」という意味もあると初めて知った。
あるいは、第二句を「ぎこちなく」などとした方がよいかな?
鏡に顔を写す、だけなら普通にあるが、笑顔を写すというのは照れくさくて普通は出来ない。それをやってみている。そしてその自分の笑顔をまじまじと見るのである。
可笑しいことこの上ないが本人は真剣だと思う。そこがいいと思う。
3.恐ろしき夢より覚めてまじまじと笑顔してみる今朝の鏡に 雪合戦
鏡に映る自分の笑顔を見る「まじまじと」した視線に、一言では言えない、恐怖とか、孤独とか、危うさとかがあって人間的に感じた。
第2句は くるはらさんの提言通り「ぎこちなく」がいいように思う。
恐怖感が残っている感じを現した方がよいから「ぎこちなく」だと思います。
自分では経験したことないが、引きつったであろう顔をまじまじと鏡に映す有るでしょうね、判るような気がします