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7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/10(Fri) 08:59
投稿者 フミコ
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♪ 「たどたど」スケジュール ♪ 

R・02.07.16 (木)   

題詠    「態」態度(たいど)などの態。熊(くま)ではありませぬ。   
鑑賞&批評 「文」
出題当番   ひさおさん                

 鑑賞&批評 「文」

1. 長江の三峡くだりの船に揺れ君のメモうけし「好きです」の文  さらら

2. 作文を書くこと死ぬほど嫌いたる生徒なりしわれ文芸に生く  たかし

3. 転勤の夜行列車に乗る直前恋文らしきをそつと渡さる  ひさお

4. 咲く合歓に「文月桜」と添え文来屋敷に咲くを名付けしと友  ひらら

5. 婚前に出した手紙を持ってきしひそかに燃やしたその甘だれの文  ひろゆき

6. 文の字を名に持つわれの書く文字の練れないままに逃げ切るつもり  フミコ

7. 青き雨 シンクにすすぐ大皿の葡萄唐草文が揺れます  ウプラ
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 14:04
投稿者 ひさお
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1. 長江の三峡くだりの船に揺れ君のメモうけし「好きです」の文  さらら
三峡下りの船に揺られているとき、「好きです」というメモを男性から
もらった。海のような大きな長江のゆったりした旅。ロマンの旅でも
あっていい思い出でしょう。
おりしも、今中国では連日の降雨で三峡ダムが危険水位を超えている。
決壊の恐れがあり心配されているとのニュースがあります。
「君のメモうけし好きですの文」はごたごたした感じで問題だ。
「君より受けし好きという文」とすれば、少しすっきりするのではないか。

2. 作文を書くこと死ぬほど嫌いたる生徒なりしわれ文芸に生く  たかし
軽妙なエッセーと、独特の感性の光る短歌で楽しませてくれる作者。
昔は作文を書くのもいやだったとは。人は変わるものですね。
「生徒なりしわれ」のところがもたついている感じを受ける。
「生徒なりしが」として「われ」を省いてはだめだろうか。

3. 転勤の夜行列車に乗る直前恋文らしきをそつと渡さる  ひさお

4. 咲く合歓に「文月桜」と添え文来屋敷に咲くを名付けしと友  ひらら
友人の住んでいる屋敷に咲く合歓に、「文月桜」と名付けましたと、説明
のついた手紙が来た。合歓の写真に添えられた説明であろう。
「文月桜」とは文学的な匂いのする名前だ。

5. 婚前に出した手紙を持ってきしひそかに燃やしたその甘だれの文  ひろゆき
「婚前に出した手紙」:書いたのは作者、受け取ったのは奥さんと考えるのが順当。
そうすると、「持ってきし」は奥さんが嫁いでくるときに持ってきたということ。
「ひそかに燃やした」:この主体は作者か奥さんか。持ってきた人が燃やしたように
思われる。すると奥さんが燃やしたことになる。
あるいは奥さんから昔の手紙を持ってきたと告げられていた
作者が、ひそかにそれを取り出して燃やしたのかもしれない。
「持ってきしひそかに燃やした」の主語・述語がはっきりしないのが難点。

6. 文の字を名に持つわれの書く文字の練れないままに逃げ切るつもり  フミコ
作者は文字を書くのが上手くないと卑下している。もういい年になったので、このまま
下手は下手なりに、最後まで押し通そうと決め込んだ。
「練る」とは修練して一層いいものにするという意味であろう。
「練れないままに逃げきるつもり」は独特の上手さがある。

7. 青き雨 シンクにすすぐ大皿の葡萄唐草文が揺れます  ウプラ
青色の葡萄唐草文の大皿をシンクで洗っている。ながす水を葡萄唐草文に
降りかかる雨とみなした。雨にうたれる葡萄唐草文。その雨は唐草文を
反映して青く見え、唐草文は水の流れによってゆるやかに揺れているように見える。
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 10:58
投稿者 ひらら
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詠草
 しゃがみこみ落ち葉のかげの虫を指し園児の一人「擬態している」  ひらら
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 題詠「態」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 09:22
投稿者 ひろゆき
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GOTO策ウイルス感染拡散し綱引きの態国と東京都
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鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 09:10
投稿者 ひろゆき
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1. 長江の三峡くだりの船に揺れ君のメモうけし「好きです」の文  さらら
中国へ同道、或いは住んでおられたのか、彼氏と一緒に悠遊の途次に渡された恋文。作者ご本にもそういう期待があったのではと思わせる作。口頭ではなく、確かな形として。今もあの時を思い二人で語られるのであろう。
2. 作文を書くこと死ぬほど嫌いたる生徒なりしわれ文芸に生く  たかし
作文の時間は逃げ回って? 単位をやらないぞと脅かされながら? そうした経緯・体験を持ったが、それから歳を重ねて書を読む、書くという機会にめぐり合わせ、文芸に生きているという実感を味わっている現在を回想しつつ。
3. 転勤の夜行列車に乗る直前恋文らしきをそつと渡さる  ひさお
転勤を命ぜられ、彼女に任地へ赴く日を告げておいた夜行列車の見送り時の会話に加えそっと文を。任地は近畿圏ではなかったのであろう。しばしば会える機会が少なくなるという心理的に窮迫する恋心を確かな文に託して。
4. 咲く合歓に「文月桜」と添え文来屋敷に咲くを名付けしと友  ひらら
友人の屋敷に咲く合歓の花を七月のさくら「文月桜」と名付けて、写真と文章を添えて送ってこられた。名付けてとあり、友人の特別の思いが籠った手紙であつたと回想しておられる。

5. 婚前に出した手紙を持ってきしひそかに燃やしたその甘だれの文  ひろゆき

6. 文の字を名に持つわれの書く文字の練れないままに逃げ切るつもり  フミコ
自分の名に文の字がつくが、書・文章とも自分では納得の域に達していない。だが、ここまで来た長い人生、何の障害も起こすこと、起こったことなく生きてきた。これから後の人生、生きてきたそのまま・姿のまま生き切りたいと。
7. 青き雨 シンクにすすぐ大皿の葡萄唐草文が揺れます  ウプラ
 木の葉から落ちる雨露がシンクの大皿にすすぐ。その上から落ちる滴よって皿の紋様、葡萄唐草文が揺れ動くという。結句、”揺れます≠ニあり、作者はじつとその様子・文の動きを楽しみながら読み、眺めておられたのであろう。
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 08:58
投稿者 フミコ
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コビットはヒト科淘汰の態なして世界の地図を真っ赤に染める   フミコ
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/16(Thu) 08:19
投稿者 たかし
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観察をすれば事態は呑みこめるアブラムシ退治は先ずアリ退治  たかし
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/10(Fri) 10:45
投稿者 ひらら
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フミコさん
 たどたど歌会。いつもお世話になりありがとうございます。  ひらら
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Re: 7/16  題詠「態」・鑑賞&批評「文」
投稿日 : 2020/07/10(Fri) 09:06
投稿者 フミコ
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パスワードを未設定のまま投稿してしまいました。
編集、削除、打ち直しができないので見苦しい部分がありますが、すみません。  フミコ
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