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10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/09/25(Fri) 08:40
投稿者 フミコ
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♪ 「たどたど」スケジュール ♪ 

R・02.10.01 (木)

題詠    「まるき」    
鑑賞&批評 「雲」                   
出題当番  ひさおさん
  

鑑賞&批評「雲」

1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/06(Tue) 14:04
投稿者 ウプラ
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ひららさん、ありがとうございました。
「心あわせ」に感じたちいさな疑問を、「はみだしのびる」の勢いが消してくれるようです。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/04(Sun) 19:45
投稿者 ひらら
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透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら

 皆様 批評 ありがとうございました。
「雲型定規」私がその定規を手にしたのは中学生の頃。子どもが三角定規を持つ頃、与えたらしっかり押え描かないととか興味を持ちました。
皆さんがいろいろに読んで下さり感謝です。
歌は発表さたら作者から手を離れ 読み手により意味や状景 イメージを膨らませてもらえると思います。多方面から評していただけるのは歌会の妙味だと思います。
「重なりに伸びる」より 画用紙 白紙より はみだしのびるが勢いがあるかもと思ったりです。
 
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/03(Sat) 20:29
投稿者 ウプラ
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こんばんは
たかしさん、「いわし、いわし、いわし」そんなに悪くないですよ。私は「物売りの声のようで楽しい」みたいなことしか書かなかったけど、「いわし、いわし」と3回繰り返すうちに気持ち良くなってしまいました。それは、物売りの声がひろがっていくような懐かしさと雲を見ているときの拡散していく感覚とが重なるからだと思います。それに何と言っても、作者の体全体から流れ出てきたような自然で長閑な楽しさが伝わってきます。
おおらかに細胞分裂しているようなところが感じられて、私としては好感を感じます。

ひららさんの雲形定規の歌は、(ひららさんの歌には珍しく)私もうまく理解できませんでした。よければ作者の自解をお願いいたします。

堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に                ひろゆき
「晴れの日」が天気のことにもお祝いの日のことにもとれるので、よけい主語が必要になるのだと思います。
「秋の日の雲輝かせ」では? また主語は初句より、もっと後ろに置く方が落ち着くことが多いようです。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/02(Fri) 23:17
投稿者 たかし
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3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし

ご批評ありがとうございます。結句の「いわし、いわし、いわし」について、ひさおさんからは
「「いわし いわし いわし」の破調はあまりいい感を受けない。きれいないわし雲の清涼感が損なわれるように思う。また水族館のいわしの回遊を連想させられる。」…と。

また、ひららさんからは
「「いわし」3度の繰り返しも疑問。鰯雲とか鯖雲とか鱗雲とか 秋の雲の名称が適するのではと感じる。秋を迎えた空のようすは感じられるが。」
とのご意見いただいた。

わたしも「いわし、いわし、いわし」は、上出来とは思えませんでした。
秋の雲には、さば雲や、うろこ雲、ひつじ雲という言い方があり、「ひつじ、ひつじ、ひつじ」なども考えましたが、今ひとつです。
結局、一番ポピュラーな「いわし雲」にしたということですが、ご指摘の通りにいい感じではありません。推敲不足、準備不足です。

そして、
7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
 フミコさんのこの歌について、私は、「彦根」は近すぎる。
もっと普通では行き着けないような場所をもってきたら・・・
と、書きましたが、ウプラさんの評に、
・・・以前にも彦根に心を寄せる歌を読んだ記憶がある。「彦根」には作者を呼ぶ何かがあるらしい。・・・
というのを読んで、そういうことがあるのかも知れない。
と、思いました。私の評はそこまで届いていなかったという、これも反省です。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
このひららさんの「雲形定規に心あわせ」の歌、
私はこれにも、結句が平凡・・・的な批評をしましたが、
ウプラさんが「空想の雲形定規に・・・」と、評されていて、
あっ、そうか、作者は実際の雲を眼では見ているが、そこに、空想の雲形の定規を合せて、空に曲線を描いているのだ・・と気付きました。これも反省。
到らぬこと多しです。
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鑑賞&批評「雲」についいてお礼
投稿日 : 2020/10/02(Fri) 10:34
投稿者 ひろゆき
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6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に                ひろゆき

 鑑賞・批評をありがとうございました。
・ウブラさん、たかしさん。ほぼ同様の指摘・評。主語はなに、堂々としているのは太陽?
 主語が明確でないときは作者。このことは知っています。初句を太陽はとしたら身も蓋もない短歌になってしまうがどうでしょうね。
・ひさおさん 「晴れの日」不要な語と。雲を輝かせるのに理由・訳がいらない?ということと解釈した。
・ひららさん 語が並び過ぎ?て…。屈折が欲しいと。なるほど淡々として平凡すぎますねぇ。
・フミコさん 雲自身が輝きと受け止められ、晴れの日は不要?と。
・さららさん 輝く雲に見入る素晴しい時間と。本当に秋の雲間、雲の動きは素晴らしいと思います。透明感があって。

 もう亡くなられた短歌仲間の先達として、雲の大部の写真集編を持ち、よく雲を詠われた。
パラパラと見せていただいた雲の種々に見たこともない形状もあつた。秋だけがもつ「雲」はまた
格別と思います。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/02(Fri) 00:57
投稿者 ウプラ
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1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら
夏らしい雲の勢いがコロナ禍の世界を勇気づけるようだ。「コロナに負けるな」のそのまんま感が却って大らかで良いと思いました。

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし
気がつけば空はすっかり秋の雲。「いわし」のリフレイン3回が、読んでいくうちに物売り声に変わっていくようで楽しめた。(そのあとの「たかし」もオマケで笑わせてもらった)

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお
これは. 比叡山の天辺が雲に隠れると雨が降るという、その土地の天気占いがあるのでしょう。雨でも出かけたい明るい気持ちが感じられるが、ちょっと大人しい。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
「心あわせ」ることの明るさ、伸びやかさ・・これは、空想の雲形定規に合わせて雲の曲線を目でなぞった、ということかな?

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
主語が何なのか・・・主語のないときは自分が主語ということになりますが、この歌の場合は「太陽」でしょうか。主語がわかるようにしたい。

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
以前にも彦根に心を寄せる歌を読んだ記憶がある。「彦根」には作者を呼ぶ何かがあるらしい。
「湖(うみ)覆う秋朝の雲 雲上を・・」と2句切れの相聞など(見栄でも?)つくってほしい〜。(「覆う」があれば「切れ目なき」は省略して問題ない思う)
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 18:41
投稿者 たかし
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鑑賞&批評「雲」
1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ
 カーブしていない雲梯もあるが、この雲梯は弓なりにカーブしている。
 その雲梯の弓なりの身を「堪えている」と見立てたところがこの歌の眼点、
 面白いと思う。

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら
 「もくもく白雲」は入道雲。
 結句の「ガッツポーズに」、(入道雲が)ガッツポーズの形になれよ、という願望の表現。
 「ガッツポーズだ」でも面白そう。

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお
 今は降っていないが比叡山のてっぺんが雲に隠れているから雨が降るかも知れない…
 だから、普通の長い傘でなく「折りたたみ傘」を選択する。
 この歌は、その傘の選択というところに微かな情趣があると言える。
 「それだけ?」という物足りない感じもした。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
 雲形定規に「心あわせ」というところにこの歌の苦心がある。
 その「雲形定規に心あわせ描く曲線」の上句が良く、
 この後の展開がどうなるのだろうと期待させるが、
 結句「重なり伸びる」は、常識の枠から抜け出ていない。
 抜け出した言葉を。

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
 この「雲(を)輝かせ」て「中空を行く」物は、何なのか?
 作者なのか?作者だとすると飛行機に乗っている時のことか。
 「雲(を)輝かせ」て「中空を行く」、「紺碧を背に」、
 というと、太陽のことを詠っているのか、堂々とであるから。
 ウーン?

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
 秋の空一面に広がっている薄い秋の雲が詠われている。
 切れ目がない。その雲の上を行けば、彦根にまで到着するだろう・と言う。
 秋の雲を見ての夢想であるが、「彦根」は、近すぎる気がした。
 普通では(現世では)行き着けないような場所をもってきても面白いと思った。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 16:58
投稿者 ひらら
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1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ
 誰もぶら下がらい時の雲梯は弧半弓形に
耐えているのかしら。「秋の日は過ぐ」秋のひの光のなかに雲梯がある。秋の1日が暮れる。誰もいない公園の秋のくれがたの景色が浮かんだ。

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら
 もくもくの白雲は入道雲 積乱雲。4句の心意気 結句の動作。なんともこころよく元気をいただく。

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし
 「夏雲」雲の個々の名が良いと思う。「いわし」3度の繰り返しも疑問。鰯雲とか鯖雲とか鱗雲とか 秋の雲の名称が適するのではと感じる。秋を迎えた空のようすは感じられるが。

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお
 住んでいる所のから見えるやまの雲を見てお天気を予想する。里の長浜では伊吹山。琵琶湖の向こう高島の山の夕焼け雲等。作者は比叡山。用心深く折畳み傘を携え外出される。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
 お天気のいい日の様子。「堂々」「晴れ」「輝く」「中空」「紺碧」など 美しい語彙が並びなにか屈折がほしいとおもうのは 欲張りなのかしら。

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
 琵琶湖を覆う朝の雲を歩いてゆけば 対岸の彦根につくでしょう。何とも景の大きな夢のある歌。琵琶湖を一跨ぎですもの。「秋朝の雲」は 秋の朝雲の方が雲の形や色がイメージできそう。(独りよがりです)
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 16:49
投稿者 フミコ
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鑑賞&批評「雲」

1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ
あれは堪えているのですか?
そう聞けば存在感が増して感じられます。
青き雲梯って言葉が美しいですね。沈とした存在感。
秋の澄んだ空気感まで読めてくる。
こう言う場面には一人がいいなぁと思いました。

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら
からっと明るい真夏のワンシーン。
ガッツポーズをしているのは積乱雲か、作者かふと迷いました。
結句になにか落ち着かない感じがするのですが…
未だ収束していないコロナにガッツポーズは似合いますか。

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし
ムクムク…いわし、いわし、いわし、…明るく呼応、リズミカルで楽しい歌。
最後の「いわし」に作者名「たかし」まで途切れないリズム。
最後の「たかし」がいい仕事をしていると思いました。
意図しての「たかし」ではあったのかなかったのか、文字が目を楽しませる
外すには惜しい構図です。

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお
昔人の言い伝えですか。
湖西では地形の関係で比叡山自体が見えない。 (背負っているので)
琵琶湖を挟んで見る比叡山、その気象予報は当たるのでしょう。
下の句に雨予測などどうでもいいような、何かウキウキしているような
作者に温かい雰囲気が読み取れます。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
図形制作中ですね。
心は芯ではないのかと初めは思いましたが、下の句の伸びやかで
終点のない力強い曲線を想像する時、ここはやはり作者の「心」でいいのだと
思いました。

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
紺碧の大空をバックに輝きながら堂々と中空を渡って行く雲…を詠っておられるのだと思いますが、詠草から読むと、
@  雲を輝かせているのは雲自身ではないような、では何か、あるいは誰か
 輝かせ…という他動詞のせいで読みに混乱が生じているのではないか
A  紺碧の中空を行くのを見ているのは誰か
B  「晴れの日」は、晴天の日or特別の日? 初めに迷いました。

感じたままを書きました。
正しいのかどうか不安あり。
 
7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 16:05
投稿者 さらら
参照先
。. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ
硬質なる弓なりの身体に耐えている 青い雲の架け橋に短い秋が過ぎる。

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし
夏から秋へ 空の雲の変わりようで季節の過ぎ行きをキヤッチされ 
いわし いわしのリフレイン 字余りしてまで三度繰り返しはどうだろう?

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお
比叡山を仰ぎ稜線の雲を観察され 雲に隠れる天辺を確認したのち雨傘を携帯して
家を出る。女ごころと秋の空 準備万端。

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
透明な雲を定規に心を合わす。抽象的繊細な曲線を思いのままにのびのびと
描く。
6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
真夏の晴れた日の輝く雲をしばらく見入ってしまう。ゆったりと静かに
紺碧の中空を過る素晴らしい時間。

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
すっかりと湖を覆う雲海のような秋の朝の感慨。雲の上を歩いて彦根に行けると空想する。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 15:22
投稿者 さらら
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明け方の真白に浮かぶまるき月の銘菓いただく「荒城の月」
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 14:50
投稿者 ウプラ
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母はもういづこを飛びて行くひかり水晶のまるきぶねにねむりて

事情があり歌評は深夜になります。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 14:12
投稿者 ひさお
参照先
題詠今回の出題
   中今
よろしくお願いします。
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 14:10
投稿者 ひさお
参照先
まるき月皓皓と照り白壁に色の褪せたるかまきり一匹  ひさお
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Re: 10/1 題詠「まるき」・鑑賞&批評「雲」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 14:07
投稿者 ひさお
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1. 鉄として弓なりの身に堪えてゐる青き雲梯に秋の日は過ぐ  ウプラ
公園の遊戯施設である雲梯。鉄製で青く塗装されている。「弓なりの身」
というのは、雲梯の円弧状の部分を表している。
秋の日は静かに公園の雲梯を照らしながら過ぎて行く。
「弓なりの身に堪えている」は緊張状態。「「青き雲梯に秋の日は過ぐ」は
静の状態。意識的にそれらを対比させている。
この公園には人がいない状態と思われる。

2. 青空にもくもく白雲わきのぼるコロナに負けるなガッツポーズに  さらら
「ガッツポーズに」は、作者が思わずガッツポーズをとっていたということで
あろう。青空にもくもくとわきのぼる白雲を見て、元気をもらったのだ。
上句は景色、下句は心情を詠っている。

3. ムクムクと湧く夏雲はもうあらず空はすっかりいわし、いわし、いわし  たかし
季節は夏から秋へ移った。「いわし いわし いわし」の破調はあまりいい
感を受けない。きれいないわし雲の清涼感が損なわれるように思う。また
水族館のいわしの回遊を連想させられる。

4. 比叡山の天辺雲に隠れゐる折りたたみ傘持ちて出かけやう  ひさお

5. 透明の雲型定規に心あわせ描く曲線重なり伸びる  ひらら
「心あわせ」は複数の人が目的にあわせて作業している状況かあるいは
一人で集中して作業している状況か。
「描く曲線重なり伸びる」はどのような曲線が描かれているのか、イメージ
が浮かんでこない。

6. 堂々と晴れの日の雲輝かせ中空を行く紺碧を背に  ひろゆき
「輝かせ」の主語はなにか。中空を行く飛行体が光を出して雲を
輝かせるのだから、飛行体は太陽である。太陽であるとすれば
「晴れの日の」が必要でないように思われる。難しい。

7. 切れ目なき秋朝の雲湖(うみ)覆う 雲上行けば彦根に着かん  フミコ
たしかに雲に乗って歩けば、湖西から湖東の彦根に着くでしょう。誌的な発想だ。
「秋朝の雲」にもう少し工夫を求めたい。
「朝のいわし雲」ではどうか。
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