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2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2024/12/27(Fri) 09:51
投稿者 ひさお
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  2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
  題詠「おせち」
  鑑賞「アルプス」
  出題者 たかしさん

鑑賞「アルプス」

 1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造   さらら

 2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし

 3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお

 4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり ひらら
多羅葉〜ハガキの木
 5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ

 
 
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 19:57
投稿者 さらら
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1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造   さらら

 2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし
花 明るさ 金勝 湖南 これらの語彙が新年の喜びを導く。
 
3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお
健脚だった頃 水晶を見学のため山道を爽快な気分で歩いたなあ〜
確かに記憶に残るその当時は禿山だったと回想している。
 
4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり ひらら
多羅葉〜ハガキの木
里奈さんの機転の利く行為 多羅葉の便り 乗鞍岳の消印 送るもの受ける者の そう体験できない夢のある歌。
 
5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ
夜中の静けさの中にいて アルプスの天然水を飲むときの のみどをキラキラと飲み下す作者ならではの感性豊かな秀歌。
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 19:27
投稿者 ひらら
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今年こそ家(うち)のおせちを覚えんと由里は晦日より帰省をしたり
(由里は長女)
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 19:23
投稿者 ひらら
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鑑賞「アルプス」

 1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造   さらら
海外旅行詠。
このアルプスは欧州のだ。飛行機の窓から見おろす雄大な景色。白銀いろと青、天地創造の言葉、神のやどる言葉。
 2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし
 近江の湖南アルプス、金勝アルプス。娘時代の湖北者には憧れ。花崗岩台地のこと知る。風、花、金勝、湖南、明るさ。湖南アルプスの山肌、花崗岩の日に輝る銀いろが浮かぶ。

 3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお
 娘時代、たのかみの山へ水晶をと、きれいな流れの川を上流へ歩いたことがあった。水晶らしきは拾えなかったが、針箱に小石が長くあった。禿山は奈良の都への木材を提供したからと古老に聞いたが、おぼろである。

 4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり ひらら
多羅葉〜ハガキの木

多羅葉の便り孫より北アルプス乗鞍山頂局消印くっきり


 5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ
 夜更けに飲んだアルプスの天然水。天然水がキラキラとウプラさんが静かにひらいたのみどを下っていく。
口で味わい、のみどで味わうアルプスの天然水。

北岳へ登頂した孫が北岳の山水が何処より一番美味しかったと言っていた。
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 19:21
投稿者 さらら
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ままごとのような取り寄せおせち重年末に完食餅のみの元旦  さらら
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 19:08
投稿者 たかし
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1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造  さらら
 少し前までは世界を飛び回っていた作者のさららさんを思えば、この「アルプス連山」はスイス国境とかの上空を飛行機で過ぎるときに窓から見た光景ではないか。
 「天地創造」が、その光景を見た時の作者の感動を表している。
 アルプスなので「冠雪」という表現はちょっとそぐわないように思った。
 「白雪と青の天地創造」ではどうか。

2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし

3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお
 田上山の辺りに水晶のよく出るところがあり、そうした鉱石の展示館みたいのがあったように記憶している。
 わたしもこの湖南アルプスは何度も歩いた。登山というより踏破という言葉が似合うような山。とくに鶏冠山には何度も登った。もう登り口は忘れてしまったが。
 この「禿山」には長い長い歴史があるのだ。

4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり  ひらら
 多羅葉はその名に「葉」があるように、葉っぱに釘のような尖ったもので字を書くと、その傷が黒くのこり、昔は紙の代用に使われたということを、昔の歌人協会の吟行会で行った日吉大社にもこの多羅葉の木があって、山村金三郎氏にそうしたことを教わった。
 北アルプス乗鞍岳にもこの木があって、それをハガキのようにして出せるのだろう。
 こんな便りを貰ったら嬉しくなる。里奈は作者の孫か、姪っ子などと思う。

5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ
 のみどを「開く」が独特。しかもアルプスの天然水が開くのである。
 ひとが水分を摂取するときの身体の感じを、それだけを言葉にした。他の余計な言葉が入らない。夾雑物のない透き通った天然水のような歌。
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 17:36
投稿者 ウプラ
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ちちははのもうない家に持つてゆく宝石箱のやうなおせちを
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 16:44
投稿者 ウプラ
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鑑賞「アルプス」

 1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造   さらら
何といっても「天地創造」という、始源的なスケールの大きさが魅力の一首。
素直でありながらなかなか出てこない表現。と感心してしまった。
「見下ろすに」は言わなくてもわかるので別な言葉が良いように思う。
 
2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし
「花崗岩台地の明るさよ」がもたらす色のイメージが美しい。白色に紅や灰色、黒などが混じった花崗岩、「花」の漢字も効いていると思える。「風化」していることでホロホロ崩れそうな触感も伝わる。

 3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお
「湖南アルプス」と「水晶」という言葉の組み合わせに明るい光が宿る。
「禿山たりし」の夢を破る現実がみそ。
下句「し」が近いところがやや気になった。
「湖南アルプス」は良い名前だと思う。「湖」も「南」も「アルプス」も光を孕んでいる。

 4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり ひらら
多羅葉〜ハガキの木
「多羅葉の便り」とは木材を薄く削いでハガキのように加工したものだろうか。里奈さんが、売店に売っていた珍しいハガキを買って便りをくれた。そのことが作者の気持ちを明るくしてくれた。

 5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 11:11
投稿者 ひさお
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1.機上よりアルプス連山見下ろすに冠雪と青の天地創造   さらら
 アルプス連山はこの場合日本のアルプスと思われる。雪と雪のないところの青がみごとに冴えわたり、まるで天地創造のような美しさに感嘆した。「天地創造」によって驚きの大きいことがよく分かる。

2.風化せる花崗岩台地の明るさよ金勝アルプス湖南アルプス  たかし
 ドライブ中に金勝アルプスや湖南アルプスを見て、それらの山々は風化の進んだ花崗岩の台地であると、作者は見てとった。ということは地肌が見えているということで、日が当たって明るく感じたのだろうと思われる。

3.水晶を求めて湖南アルプスを歩きし当時禿山たりし  ひさお

4.多羅葉の便り里奈から北アルプス乗鞍岳の消印くっきり ひらら
多羅葉〜ハガキの木
  乗鞍岳登山をした里奈さん(孫?)から多羅葉の便りがきたが、それには乗鞍岳の消印がくっきりと押されている。記念となる登山の便りを多羅葉を使って、しかもその地の消印を押して出すという里奈さんの物事をいい加減にせず深く追求する態度がすごい。

5.夜更けのみどを静かにひらきアルプスの天然水がキラキラ下る  ウプラ
 夜更けに、アルプスの伏流水である天然水を飲んで喉の渇きを癒した。喉を通るとき、水がきらきら光りながら下るという発想が面白い。
 作者ののみどを開いたのは貴重な天然水であるのも面白い。
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 11:09
投稿者 ひさお
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おせちには数の子たつぷりありたるよ大きかたまり歯ざはりこりこり 
  ひさお
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 07:10
投稿者 たかし
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次回のお題
強欲・ごうよく
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Re: 2025.1.23(木)題詠「おせち」・鑑賞「アルプス」
投稿日 : 2025/01/23(Thu) 07:05
投稿者 たかし
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一回目より二回目のトランプはなおせちがらく世界を恐喝(ゆす)るか  たかし
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