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9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/07/26(Fri) 08:20 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
次回 9/5(木) (8月は慣例により全休)
鑑賞&批評 「尾」
題詠 「関西」
出題 ひららさん
※ ※ ※ ※ ※
「尾」 一覧
1.目に見えぬ尻尾振りまわす草刈り機ひと日使いて緑に染まる たかし
2. 葛籠尾崎の湖底遺跡に謎多し縄文土器にも欠損少なし ひさお
3. 煙噴く京アニスタジオ背に負うて取材さる社長語尾の震える ひらら
4. 徒競走いつも後尾を走ってたプールの中では学年代表 ひろゆき
5. ゆるゆると御霊社に消えてゆく白蛇の尾が目裏に住む フミコ
※ 御霊社(みたまやしろ)… 神道家の仏壇
6. 十三年朝の湖岸を散歩せしヒルツの尻尾直立に揺らし さらら
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/08(Sun) 00:31 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
たかしさんヘ ひさおさんへ みなさんへ
煙噴く京アニスタジオ背に負うて取材さる社長語尾の震える
わが歌 「取材さる社長」に いろいろ 文法について 細かくご指導頂きありがとうございました。短歌を学んでいて誠に辛いのですが、苦手分野です。手とり足とりご指導願います。その度毎に教えてくださいませ。
たどたど歌会に感謝します。
昨夜は息子が泊まり 今日は朝から娘夫婦孫宅へ夫と行って夜帰宅途。遅くなりました。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/07(Sat) 21:49 |
投稿者 | : ゆき |
参照先 | : |
フミコさん
ただいま帰りました!(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
ひさおさん
葛籠尾崎、不思議な遺跡ですね。職場に考古学に
詳しい方がいらっしゃるので聞いてみます。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/07(Sat) 20:16 |
投稿者 | : フミコ |
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文法の理解:
いつものことながらひさおさん、たかしさんの文法の解釈、説明、すごいなぁと感嘆するばかりです。
読んだ時は「そうかそうか」と解ったふうに肯くのですが、さて、少し経つともう自分の物ではなくなっている不思議。
多分、私は文法の時間、別の事に費やしていたとしか思えない、勉強はした筈!? なのにガッカリです。
なので歌の時も、文の時も半分は当てずっぽうだと思います。
何回言われても進歩は疑問ですがどうかよろしくお願いします。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/07(Sat) 19:08 |
投稿者 | : ひさお |
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2. 葛籠尾崎の湖底遺跡に謎多し縄文土器にも欠損少なし ひさお
昔は湖底遺跡が大地震の地殻変動で生じたと説明されていて、なるほ
どと思っていました。しかし近年の研究により、土器類の損傷がきわ
めて少ないことが分かり、地震との関連は否定されているようです。
どのようにして、これらの遺跡が生じたのか。明解な説明ができる
ようになるのはいつのことでしょうか。興味はつきません。
批評追伸
投稿日 | : 2019/09/07(Sat) 08:41 |
投稿者 | : たかし |
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皆さまの批評を読んで、気が付いたことを書かせていただきます。
先ず3番の歌
3. 煙噴く京アニスタジオ背に負うて取材さる社長語尾の震える ひらら
について、
私は「取材さる」でなく「取材さるる」とした方がいいと書きました。
しかし、ひさおさんは、この語句について、深く研究したコメントを
書いておられる。
「(前略)・・・「取材さる社長」:「さる」」の「さ」は、
サ変動詞。「る」は受け身を表す助動詞で、未然形に接続するが、
サ変動詞に接続する場合は「らる」となるはず。
従って「取材せらる社長」となるべきではないか。
「取材される社長」とする場合:「する」の未然形「さ」に助動詞「れる」
が接続したもので、尊敬語になる。
社長が取材なさっているという意味になる」
ひさおさんは「取材せらる社長」となる筈だとのコメント。
私の考えた「取材さるる」は、社長が誰か他の人を取材している
とも取れる語である。浅い考えでした。
しかし、更に考えると「せらる」でも、どうも確実ではないような気もする。
いっそのこと「取材受くる社長」とすれば、確実に社長が取材を
受けていることを表すことが出来る。
1.目に見えぬ尻尾振りまわす草刈り機ひと日使いて緑に染まる たかし
私のこの歌について、フミコさんの批評されているのが、
一番実感です。
尻尾・・・これは刃でなく、プラスチックの紐を高速で回転させ、
それで草を刈ります。
これだと、石とか木の株に当たっても刃が欠けたりすることなく、
草のみを刈ることが出来るのです。
で、これを「尻尾」と呼んだわけです。
草刈り機で草を刈ると草の砕かれた微粒が体中にひっついて、
草刈り機だけでなく、全身緑色になってしまいます。
パソコン 様
投稿日 | : 2019/09/06(Fri) 19:12 |
投稿者 | : フミコ |
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パソコンの不調:
それは大変! 他人事ではありません。
こうみえて私は機器音痴。
即、大パニックになります。
どうか、木、金にだけは起こりませんようにと毎回祈っております。
いつか大泣きを見るのだろうなと時々よぎります。。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/06(Fri) 18:50 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
ひろゆきさんの評・・・・・ひろゆきさんは、昨日の雷のあと、
パソコンの調子が悪く、投稿できなくなったと、ひららさんに
批評文をファックスで送って来られ、それをひららさんが、
たかしに転送されたものを、たかしが入力したものです。
詠草の方も送られればよいのに・・・
鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/06(Fri) 18:16 |
投稿者 | : たかし |
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1.目に見えぬ尻尾振りまわす草刈り機ひと日使いて緑に染まる たかし
2. 葛籠尾崎の湖底遺跡に謎多し縄文土器にも欠損少なし ひさお
琵琶湖の最北の葛篭尾崎は、滋賀県歌人協会で吟行に行ったことがある地で、
このとき、私が会長だったのでよく覚えている。
葛籠尾崎(つづらおざき)の湖底遺跡からは縄文時代の土器が出ていて、
欠損も少ないという。この遺跡は謎が多いと言われている。
それは比較的水深の浅い場所(10メートルから70メートル)の湖底にある遺跡に関わらず、破損などが少なく完全な土器が多く出たから。
そのことを作者は指摘して歌にしている。
なぜ、このような琵琶湖の最北端の地に縄文時代の人々が生活したのか。
なぜ、千年以上前の、しかも壊れやすい土器が浅い湖底に壊れずに残っているのか。
本当に謎が多い。
3. 煙噴く京アニスタジオ背に負うて取材さる社長語尾の震える ひらら
突然の悪夢。語尾が震える・・この社長さんの心中は察するに余りあります。
歌の語句としては「取材さるる」であろうと思います。」
4. 徒競走いつも後尾を走ってたプールの中では学年代表 ひろゆき
駆けっこでは、作者はいつもビリに近かった。走るのが遅かったのだ。
しかし、水泳では抜群の能力を発揮して、クラス代表を飛び越えて学年代表であった。
これは中学生ぐらいの年頃のことだろうか。
5. ゆるゆると御霊社に消えてゆく白蛇の尾が目裏に住む フミコ
※ 御霊社(みたまやしろ)… 神道家の仏壇
古い家にはこういう伝説になるような蛇の目撃談があります。
私も小学生の頃に、育った寺の天井(天井板は無くて、太くて黒い梁がむき出しの
その梁の上を大きな蛇が進んでいるのを見たことがあります。一瞬でした。
周りの大人たちが、「あれは家を守っている蛇や」と言い「白蛇やったな」と言い、
私はそれを聞いて、一瞬だったのでよく分からなかったのですが、
それが白蛇であったという印象を頭に刻みました。
作者も何年か前のことであっても、この印象が目の裏に残っているのだろう。
6. 十三年朝の湖岸を散歩せしヒルツの尻尾直立に揺らし さらら
長い間親しんだ犬との別れは辛いですね。
私もヒルツを一度見たことがあります。
大きな犬で、金色の毛並みだったと覚えています。
「ヒルツは」でもいいように思う。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/06(Fri) 17:23 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
1.目に見えぬ尻尾振りまわす草刈り機ひと日使いて緑に染まる たかし
草刈り機は柄が長くかつ、左右に振り回すようにして草を刈る。
一日緑の中にいると染まるように感じるのであろう。
初めての人は自分の膝もしくは脛を削るというくらい歯が近くを回る。
あとの収集も含めて緑の時間。
2. 葛籠尾崎の湖底遺跡に謎多し縄文土器にも欠損少なし ひさお
琵琶湖生成の謎を解くキーでもあろう遺跡。
深い底の波は流れるのではなく、揺らすのであろうか。
縄文土器に欠損少ないというのは貴重な歴史遺産であろう。
3. 煙噴く京アニスタジオ背に負うて取材さる社長語尾の震える ひらら
完全鎮火のまえに社屋の前に社長が立ち、状況への恐怖と、
次々に知らされる社員の焼死に、語る言葉なく動転して、
スムースに言葉が出ない。
震えるという声の響きをよく捉えられた。
4. 徒競走いつも後尾を走ってたプールの中では学年代表 ひろゆき
疎水で・・・・
5. ゆるゆると御霊社に消えてゆく白蛇の尾が目裏に住む フミコ
※ 御霊社(みたまやしろ)… 神道家の仏壇
白蛇は神の使いと聞いていた。実際は皮が老化する結果とも。
歌は神の遣いを果たし、自分の住むべき場所(御霊社)へ戻る後ろ姿を見られたのであろう。
いつまでも住屋に帰る白蛇の残像が消えないで目裏に住むと。
そう再々見かけることがない作者にとって特別な日であることをうかがわせる。
6. 十三年朝の湖岸を散歩せしヒルツの尻尾直立に揺らし さらら
13年も続けられたことがすごい。さららさんは風前灯の「歩く」の図絵でも積算上の、
大阪・ロンドン間を歩いておられる。
湖岸の散歩はヒルツという名の愛犬を連れてのことだろう。
犬も張り切って、「尻尾直立に揺らし」と。
この状況から作者自身も力強く歩かれていることが想像できる。
ひららさんへ
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」
投稿日 | : 2019/09/06(Fri) 09:29 |
投稿者 | : ひらら |
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フミコさんへ さららさんからの伝言。
午前中 大津市短歌連盟の用あり。帰宅後 送るので待ってください。とのことです。
Re: 9/5 題詠「関西」 ・ 鑑賞&批評「尾」