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12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/06(Fri) 09:06 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
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次回 12/12 (木)
鑑賞&批評 「和」
題詠 「怪」
出題 蔦の道さん
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批評 「和」 詠草一覧
1. 令和二年の県民手帳贖いぬ手帳提示なせば施設割引とう さらら
2. 墓参りに行くとき通る近江八幡たねやあり和た与あり甘党われに たかし
3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
4. 京和傘かうもりがさに押されしも舞妓芸妓になくてはならぬ ひさお
5. 白和えに菊菜と柿とひじきの具友禅和えと末の娘名付く ひらら
6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
(昭和中期 萩の浜)
年末年始、詠みじまい&詠みはじめ
投稿日 | : 2019/12/14(Sat) 18:33 |
投稿者 | : フミコ |
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たかしキャップ。
早速の返信、ありがとうございます。
12/26が、今年最後、再開は令和2年1月9日ということで。
改めて掲示させていただきます。
なお、ご都合のある方はお休みいただくということで。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/14(Sat) 13:49 |
投稿者 | : たかし |
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フミコさん、そうでした。うっかりしていました。ありがとうございます。
26日までやりますか。
次が9日ですからね。
2週間の冬休みです。
その間、むちゃくちゃ忙しい人は抜けてください。
たかしさん&みなさん
投稿日 | : 2019/12/14(Sat) 13:22 |
投稿者 | : フミコ |
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はや、師走も半ばとなり、寒さも気ぜわしさもつのってきました。
そこで、「たどたど」の詠みじまい&読み始めの日を決めていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
詠みじまい...12/26 ?
詠み始め...1/9 ?
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 23:41 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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フミコさんそうですね。私も書きながら、てを振れる泳ぎ方もあるなあと考えていました。琵琶湖で泳いだ経験素敵ですね。
短歌の文法は、体得するしかないかもしれません。
あの厚い古語辞典なんぞいつのまにか無くなってしまうほどあまり役に立ちませんでした。
文法などすっ飛ばした所で詠んでいるのが正直なところですが、悪く無いべ。
フミコさんはちゃんと歌として完成しているからなんの文句もないべ。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 23:30 |
投稿者 | : フミコ |
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シジミ採る和船のおっちゃん手を振れば遠泳児童を掬いくれたり
丁寧にお読みいただきありがとうございました。
★ ひさおさんご指摘の、手を振ったのは誰か
私は遠泳児童のつもりで書いたのですが、読み返してみるとたしかに…おっちゃんが手を振った…とも読めますね。
私が、自分の文法に暗いのを棚に上げて言うのもなんですが、よほど変でないかぎり詠みにも読みにも十人十色があっていいのではないかと思うのです。
ただ、文法上の欠点を添削していただいたとき、別人のように冴えた歌になる事も経験しているので文法恐るべしと思います。
(しかし、私にはこれが手強くて未だ理解が不十分なのは残念ですが…)
★ 蔦の道さんご指摘の、泳ぎながら手はふれないのでは…
私の体験では、泳ぎ方によって手は振れます。
確かにクロールや平泳ぎ、バタフライのように腹臥式では無理だと思いますが、背泳や横泳ぎ(びわこ泳ぎとも言われる横泳ぎ)では体重を全部水に預けて力を抜けばポカリと浮かびますから手は自由です。
琵琶湖の遠泳は沖を目指すのではなく、水深5b〜10bくらいの所をこちらの港から隣村の港まで横に移動するのです。常に砂浜は近いという感覚で悲壮感や恐怖はあまりないけれど横波を常に受けながら泳ぐので疲労感は強い。所々、水底に足がとどいて児童がずるをして歩かないように和船は常に砂浜と児童の中ほどで「ながら」監視をしてくれました。
終戦までは強制全員参加だったそうですが、戦後は泳力に分けて距離が決まっていました。
いつごろから恒例でなくなったのか、今は学校プールで授業が行われるので
琵琶湖で泳いだことの無い子も多いようです。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 20:38 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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乾電池で動くロボットの発する音(声)ではない。
私の中の不機嫌な状態を暗喩したに過ぎない。
私の中から出てくる声・音・もろもろな不協和音。
真実を膨らませて戯曲化するのです。
都都逸もほとんどが戯曲。
嘘か本当かを飛び越えたところにあるものを掴む・解釈する。
リズムを大事にしたい。
謳うように、序破急をつけて、詠いあげるのが短歌の命かなあと感じています。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 20:31 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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泳いでいる子供たちが手を振ったら沈むでしょうが?
だから手を振るのは子供たちではない。
遠泳というイベントと考えれば、シジミ船のおっちゃんたちは協力者。
遠泳に帆走する教師やコーチが手で合図すると解釈出来るのではないか?
ただ時代が昔なので、現在のきちんと計算され様式化された遠泳イベントではないかもしれない。
この歌からは、大きな網やたもで掬い取る取られるユーモア。
おおいなるユーモアを感じればいいのではないか?
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 19:37 |
投稿者 | : ひさお |
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3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
「ただむきの不協和音」までは作者の解説でよく分かりました。
「朝妻」も地名ではなく、作者のことと理解していました。
「乾電池より漏れてくる鬱」について作者は乾電池で動くロボットの発する音(声)と解説してくれた。
「乾電池」と言う言葉からそこまで拡大解釈を、読者に求めること
ができるのだろうか。少なくとも初心者の私にはできない。お手上げです。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 19:26 |
投稿者 | : ひさお |
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6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
初心者からの質問
「手をふれば」の主体は誰か
@和船のおっちゃん
A作者あるいは、作者と同行している父兄など
詠われている作品そのものを文字通り解釈すると、これ以外は考えられない。
遠泳児童は「手をふれば」の主体にはなりえないのではないか。
手をふる遠泳児童とか手をふりし遠泳児童などとすべきではないか。
初心者の理解不足かと思いますので、教えてください。
これは単なる重箱の隅ほじくりではない。私としては重要と考える
問題です。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 14:07 |
投稿者 | : フミコ |
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ご批評ありがとうございました。
歌意はたかしさんが言い尽してくださいました。
はじめの歌は、見てましたか?というくらい実景描写です。
次の訂正版は
そのまま後日談です。
ふいに網で掬われた6年生が言いふらしたものですから真似をするイタズラが居て漁師さんから学校へクレームが来たそうです。
掬われた子は思い出の中の宝物だと言っていました。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 12:19 |
投稿者 | : 蔦の道 |
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6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
(昭和中期 萩の浜)
実際の情景を詩的に昇華させた内容だと思います。
多分遠泳のイベントに何艘かのシジミ船が待機して、子供たちを護っていたと想像します。疲れているとみた子供は、並走しているコーチの合図で船に引き上げられるのじゃないかな?
物語風に受け止めればいいと思います。おおらかな詩情がみえます。
3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
うーん!みんな腕時計を連想しているのに言葉をなくしました。
手がしびれていたり、凝ったようになっていたり。
寝起きの朝妻のかくかくした動きを乾電池で動くロボットの様に、あーあしんどいあーあ痛いと吐き出す不機嫌な言葉は、乾電池から漏れてくる鬱なのです。
機嫌の悪い朝の起き抜けの妻は、触らぬ神にたたりなしですぞ。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/13(Fri) 02:11 |
投稿者 | : ひらら |
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1. 令和二年の県民手帳贖いぬ手帳提示なせば施設割引とう さらら
来年の県民手帳を手にしあちこちへの予定をたてる行動的な作者。字数が多。令和二年は
来年に 手帳提示 は そを提示 にすると整理できそう。
2. 墓参りに行くとき通る近江八幡たねやあり和た与あり甘党われに たかし
甘党自認の作者。たねやわた与を通り過ぎることは出来ない。たねやありわた与あり は たねやとわた与ではよ〜くなるかしら 字数が気になる。
3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
腕時計(乾電池より)起こされて不機嫌な作者なのかしら?朝妻の読み 朝妻の港の昔の話わ思い出したりして重ねているが 読めずわかりにくく ごめんなさい。
4. 京和傘かうもりがさに押されしも舞妓芸妓になくてはならぬ ひさお
和の題で和傘以上 京和傘 センスに感心です。舞妓芸妓と祇園街を詠み 京和傘に焦点をあてて 景が鮮やかにたってくる。
5. 白和えに菊菜と柿とひじきの具友禅和えと末の娘名付く ひらら
6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
(昭和中期 萩の浜)
のどかでなつかしい時代の情景ですね。おっちゃんの 語でしじみ漁師の姿 表情がほのぼのとうかがえますが 歌言葉としてどうかしら。と思ったりしてます。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/12(Thu) 16:51 |
投稿者 | : たかし |
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前に投稿した批評、訂正します。6の歌
6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
シジミ採りのおっちゃんは、シジミを掬う大きな網を持っている。
その舟の近くを泳いでいる遠泳の児童が、親しみを込めて
手を振ったら、その大きな網で、冗談で掬っている。
そういう光景だと思います。
昔は、風情があったのです。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/12(Thu) 16:37 |
投稿者 | : たかし |
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「和」批評
1. 令和二年の県民手帳贖いぬ手帳提示なせば施設割引とう さらら
県民手帳というのがあること知らなかった。
県の施設の利用料が割り引きされるのでしょうか。
歌としてはこの手帳の説明に終わったのは残念。
どこかの施設を実際に割引で利用したことを入れたら?
と思いました。
2. 墓参りに行くとき通る近江八幡たねやあり和た与あり甘党われに たかし
3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
「ただむき」という語を知らなかったので、
調べたら「手首から肘までの腕のこと」であると分かった。
「朝妻」は、滋賀県にこの地名がある(米原とか、近江八幡に)
しかし、ここでの朝妻は、朝の妻という意味であろうか。
「朝妻の乾電池」がまた分からなかった。
なにか手首に填めている腕時計のようなものが乾電池で動いているのか?
どうも分かりませんでした。お手上げ。
4. 京和傘かうもりがさに押されしも舞妓芸妓になくてはならぬ ひさお
舞妓さんや芸妓さんにはコウモリ傘は似合わない。
少なくはなっても、和傘はこれからも生き残ってゆく。
そうした道理のようなことを言い当てていて、歌になっている。
5. 白和えに菊菜と柿とひじきの具友禅和えと末の娘名付く ひらら
美味しそうです。下句の命名「友禅和え」もいい。
ちょっと気になったのは「白和えに」の「に」
「白和えに」というと、既に白和えが在って、そこに菊菜、ひじき、柿、を
加える・・・ような感じがします。料理のことは分からないのですが、
柿、ひじき、菊菜を入れた白和えを・・・・とかは言わないですか。
6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
(昭和中期 萩の浜)
あいさつのつもりで手を振ったら、シジミ採りのおっちゃんは、
溺れかけているのかと思って、舟に助け上げた・・・
そういう場面を思いました。
そしてこの遠泳児童の中に、作者も居て、この場面を目撃した。
シジミ採りのおっちゃんの勘違いが面白く忘れられない。
Re: 12/12 (木) 題詠「怪」・鑑賞&批評「和」
投稿日 | : 2019/12/12(Thu) 15:59 |
投稿者 | : さらら |
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2. 墓参りに行くとき通る近江八幡たねやあり和た与あり甘党われに たかし
近江八幡には老舗のたねや 和た与がある。甘党には導かれるように立ち寄り通過することはできない。墓参りのお楽しみの一つと推測しています。
3. ただむきの不協和音は朝妻の乾電池より漏れてくる欝 蔦の道
解釈しがたくパスします。
4. 京和傘かうもりがさに押されしも舞妓芸妓になくてはならぬ ひさお
12月4日に先斗町でランチをし路地を歩いた。ひとりの舞妓さんの後ろを行くとき小雨が降り和傘を期待したが携帯用の洋傘だった。雨コートは白黒の市松模様ピンクの着物に映えていた。
5. 白和えに菊菜と柿とひじきの具友禅和えと末の娘名付く ひらら
みどり だいだい 黒の彩りの豆腐の白和え。京都らしい友禅和えと娘さんの命名
具体が文句なく光る歌。
6. シジミ採る和船のおっちゃん手をふれば遠泳児童を掬いくれたり フミコ
(昭和中期 萩の浜)
昭和中期の萩の浜の情景 大人と子供が共存する平和なびわ湖 シジミも昔はよくいただいたな〜 おっちゃんが和やかに風景画として好ましい。