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3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
投稿日 | : 2020/01/31(Fri) 07:11 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
次回 2020.03.05(木)
鑑賞&批評「石段」
お題・・・「かたき」
出題・・蔦の道さん
※ ※ ※ ※ ※
詠草「石段」一覧
1、朝の散歩びわ湖ホールの石段を九八で屋上に南湖広がる さらら
2、安土城に来やれ大手道石段を上り切れば見ゆ信長の夢 たかし
3、石段を登り来たりて下を見む帰りの道の恐怖覚ゆる ひろゆき
4、夕暮れがわたしの顔になる前に雨の来さうな石段下る ウプラ
5、木犀の金の小鈴を打ち鳴らし秋が石段(きざはし)おりて憩へる 蔦の道
6、大会の備へ盤石段だんと気は引き締まり頭は冴ゆる ひさお
7、木洩れ日の射す石段をひゅるるるすべる蛇(くちなわ)ひかりを反す ひらら
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
お題「かたき」
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
投稿日 | : 2020/03/05(Thu) 11:09 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
1、朝の散歩びわ湖ホールの石段を九八で屋上に南湖広がる さらら
びわこホールの屋上まで歩いて上る。「九八」は九八段と思われる。
石段が屋上まであるとはすごいねえ。
屋上まで上ったときの琵琶湖のながめは格別でしょう。
作者の健康の秘訣。朝の散歩、唱歌、短歌らしい。
2、安土城に来やれ大手道石段を上り切れば見ゆ信長の夢 たかし
「来やれ」はいらっしゃいという土地の言葉であろう。効いている。
「見ゆ」で切れて、4句きれ。
「安土城」は「安土城跡」ではないかと思う。
3、石段を登り来たりて下を見む帰りの道の恐怖覚ゆる ひろゆき
かなり長くて急な石段なのだろう。
「下を見む」の「む」は何か。はてな?
まだ登りきっていないところで、喘ぎながら登り、下を見て怖くなったのだろう。
4、夕暮れがわたしの顔になる前に雨の来さうな石段下る ウプラ
作者に心配事があって、神社などへお参りしたのであろう。心配ごとが
あるので顔色はよくない。夕暮れが迫って暗くなりそうだ。そのく暗くなること
と、作者のよくない顔色とが同調している。雨も降りそうだ。早く帰らねば。
5、木犀の金の小鈴を打ち鳴らし秋が石段(きざはし)おりて憩へる 蔦の道
秋のきたことを、金木犀の咲いたことによって感じ取った。
「木犀」を「金木犀」と解した。「金の小鈴」はうまい。
「秋が石段おりて憩へる」:石段の登り口の周辺には何本かの金木犀があり、
それぞれ咲き出し秋本番になった。作者も石段から降りてきて休息している。
6、大会の備へ盤石段だんと気は引き締まり頭は冴ゆる ひさお
7、木洩れ日の射す石段をひゅるるるすべる蛇(くちなわ)ひかりを反す ひらら
「ひゅるるる」がよく効いている。蛇が勢いよく動いている様をよく言い得ている。
「木漏れ日の射す石段」はうまい。
作者は蛇が見えなくなるまで、目を離さなかったようだ。
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
投稿日 | : 2020/03/05(Thu) 11:02 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
1、朝の散歩びわ湖ホールの石段を九八で屋上に南湖広がる さらら
98段の石段を登ったら琵琶湖の南の広がりを見たという。南湖の特徴があれば。大きく波打つなどの
2、安土城に来やれ大手道石段を上り切れば見ゆ信長の夢 たかし
安土城と信長の歴史的由来を奏じて最上の位置から信長の夢を思う。来やれは来やりではないでしょうか。いずれも人を遣わせてとなりますが。
3、石段を登り来たりて下を見む帰りの道の恐怖覚ゆる ひろゆき
4、夕暮れがわたしの顔になる前に雨の来さうな石段下る ウプラ
元気で健康な顔で、雨の来そうなうっとおしい疲れて元気のなさを見せる前に私は石段を下りた。
5、木犀の金の小鈴を打ち鳴らし秋が石段(きざはし)おりて憩へる 蔦の道
木犀の花の色、においの豊かさを金の小鈴と言い表し、秋は石段の下で待っていますと。
6、大会の備へ盤石段だんと気は引き締まり頭は冴ゆる ひさお
石段と言う熟語を二分して○○大会への備えと気構えを述べる。
7、木洩れ日の射す石段をひゅるるるすべる蛇(くちなわ)ひかりを反す ひらら
蛇の様をその動きと体表面に浮く姿を描く。ひゅるるると動く様をうまく表された。
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
投稿日 | : 2020/03/05(Thu) 08:00 |
投稿者 | : 蔦の道 |
参照先 | : |
石段の評
1、朝の散歩びわ湖ホールの石段を九八で屋上に南湖広がる さらら
朝の散歩はなくてもいい。
屋上に広がるのではなく眼下に広がるのではないか?その辺に工夫の余地がある。
2、安土城に来やれ大手道石段を上り切れば見ゆ信長の夢 たかし
見ゆの言葉が無くともわかる。上り切れば信長の夢・・で想像を読者にゆだねる。
または、切ればを抜いて、上れば見ゆる信長の夢・・はどうか?
3、石段を登り来たりて下を見む帰りの道の恐怖覚ゆる ひろゆき
下を見む・・は詩的な動作ではない。見下ろせばでいいのではないか?
4、夕暮れがわたしの顔になる前に雨の来さうな石段下る ウプラ
夕焼けの残照がわたしの片面を照らし片面は夕暮れの色を濃くして行く。
私の顔が夕暮れの色に完全に染まるころは、隠してきた私の裏を見ることが出来るだろう。
そうだ、女の中の般若、私の中の夜叉が刻々と浮き彫りになるのだ。
見たものは命がないぞ。雨が来そうな石段を足早にタタタタ、タタタタと下りるのだ。
自己省察が上手い。
5、木犀の金の小鈴を打ち鳴らし秋が石段(きざはし)おりて憩へる 蔦の道
6、大会の備へ盤石段だんと気は引き締まり頭は冴ゆる ひさお
ひさおさんは句またがりが大好きと拝見。いままでの作品の句またがりも失敗していないよね。結社の大きな歌会の役員としての心理が見える。
7、木洩れ日の射す石段をひゅるるるすべる蛇(くちなわ)ひかりを反す ひらら
くちなわって石段が好きかもしれない。映像でも見たことがある。遭遇した人は卒倒しそうになったかも?
問題を言うなら、平らな道はしゅるしゅると走って見える
かいだんは上るにしても下りるにしても折曲がり折曲がりしているように感じる。
そこが問題かもしれない。かもしれない。
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
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Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」
投稿日 | : 2020/03/01(Sun) 21:43 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
たどたどのメンバーの皆さま、こんばんは。
何を今頃になってと叱られそうですが、いくつになってもキチンと振る舞うことができないうつけ者で、寝ぼけたようなご挨拶です。
私、好日を退社して1年たちました。
1年かけて気持の整理ができたことと、まだ「たどたど」には初期メンバーとして責任が残っているような気がして、1月のきっかけをのがさずに、再参加することを決めました。
実は退社の時、いずれ戻ることができたらと望んでおりましたが約束はできませんでした。今は、皆さんともう一度題詠を楽しめることを喜んでいます。
退社についてはご批判もあることでしょうが、私だけが経験したこと等もあり、委細を語ることは控えますが、今ここに戻っていることで心情をご理解いただければと存じます。
このようなことは再参加の初回に書くべきでしたが、
母のことなどあり現在になってしまいました。
遅ればせながら、たかしさん、皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
Re: 3月5日・お題「かたき」・鑑賞&批評「石段」