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鑑賞＆批評　「後半」
題詠　　　　「文」　　　　　　　　　　　　　　　　
出題　　　　 ひららさん

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　「切手」　一覧

一日に出来る仕事量へるばかり後半分また明日にまわす　　たかし

後半はただ無感覚　膝の上(へ)の首級を拾ふごとくに移す　　蔦の道

後半は今来た道を戻るなりびわこマラソン桜は未だし　　ひさお

逝きし後半年もわれ知らざりき梅雨明けに聞く遺族の今を　　ひらら

職業とおさらばしたるわが人生後半探しにあちこちを行く　　ひろゆき

おもむろに宴の後半立ち上がり詩吟をしたこと覚えています　　ゆき

「海士のうた」冷泉夫妻　著名人の会議の後半抜けてお茶する　　さらら

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１．一日に出来る仕事量へるばかり後半分また明日にまわす　　たかし
たどたどBOARDや風前灯BOARDで知りえた限り、たかしさんの
一日の仕事量は超人的に思える。それでも最近は肉体的限界により
減ってきたのであろう。そのことを自覚した作者の嘆きが詠われている。
「また」とあるので、予定した仕事を明日に回すことがたびたびあるよう
だ。それでも普通の人より多いように思われるので、無理をせず、どんどん
明日へ回してください。

２．後半はただ無感覚　膝の上(へ)の首級を拾ふごとくに移す　　蔦の道
機械で選別できない南瓜や西瓜などを選別する作業をしているとき
の状況であろうか。一つずつ膝にのせて、決められた基準にしたがって
振り分ける。その作業はしばらくすると疲れが出て、惰性的なやりかた
になってしまう。
「首級」というのは討ち取った首なので、それを膝の上に乗せるという
のは問題だ。だから上記のような私の解釈は間違っているようだ。
けれどもその他に適当な解釈が思いつかない。

３．後半は今来た道を戻るなりびわこマラソン桜は未だし　　ひさお

４．逝きし後半年もわれ知らざりき梅雨明けに聞く遺族の今を　　ひらら
1月か2月ごろ亡くなった人のことにつき、まったく聞いたことがな
かったが、遺族の方の今の様子を半年後に聞いて驚いた。
きっちりした短歌だと思いますが、「われ」は不要ではないか。

５．職業とおさらばしたるわが人生後半探しにあちこちを行く　　ひろゆき
作者は読書だけでなく、あちこちに出かけ見聞を広げているらしい。
充実した生活が送れていることであろう。
「おさらば」というのは「わかれること」なので、定年退職という個人では
逆らうことのできない、強制力を持った一定のルールに基づく退職には
適当でないように思う。

６．おもむろに宴の後半立ち上がり詩吟をしたこと覚えています　　ゆき
多趣味で多能な作者。詩吟もかなり上達されたことであろう
「詩吟をしたこと覚えています」は散文的ではないか。

７．「海士のうた」冷泉夫妻　著名人の会議の後半抜けてお茶する　　さらら
　私は出席してはいないが、8月に行われた後鳥羽院御配流800年を記念
　した、海士町観光協会主催の「島の文化会議」に関係あるようだ。
冷泉夫妻が「海士のうた」について話をされた。引き続きその講演に関連
した会議がなされたのであるが、作者は後半その場を抜けてお茶のみをした。
このような解釈をしてみた。風前灯BOARDの読みすぎかな。

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地上絵の環状列石みそなはせ縄文人のいのりの鏡

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チェオクの剣ならぬチョグクの剣の折れ文在寅（ムンジェイン）さらに迷走するか　　たかし

詞書・韓国法務長官、�ﾞ国（チョグク）氏十月十四日電撃辞任す。

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四歳の指す地図の上（え）の『文』記号「あ、おばあちゃんだ」
　ほぐれてしまう　　　フミコ

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ひさおさんの次　いつも　ひららです。

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次回の出題、ひららさんでよかったのかどうか。
順番があやふやですが、よろしくお願いします。

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