♪　次回・「たどたど」スケジュール　♪　

R・02.03.12　　（木）

詠草　　　「あかんぼ」
鑑賞＆批評「かたき」
出題　　ウプラ　さん

◎ 「かたき」　詠草一覧　

1. 句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ　　ウプラ

2. 焼き冷ましの餅のかたきも健啖に平らげしは二十歳頃までの歯よ　　たかし

3. 匕首を腰だめにして突いてくる敵(かたき)討ちなら業物(わざもの)でこよ　蔦の道

4. 絶対に妻を殴ったりせぬといふかたき決心或ることののち　　ひさお

5. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す　　　ひらら

6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶　　ひろゆき

7. 息子（こ）を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終　　　フミコ　　

8. 肩を叩かれながらジッと見る娘がくれたのは「かたき券」　　　ゆき

9. かたきやとかって悩みし人らいま親交あるを思いて眠る　　さらら

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詠草

　あかんぼの弟背に仰け反（のけぞ）りぬ歌い尽きたりあやし果てたり　　ひらら

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「もうあかんぼくは！君だけ逃げてくれ」叫んだときにはっと眼が覚む　　たかし

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題詠　　あかんぼ

いろいろな彩を仕込んでかき混ぜていいとこ取りのあかんぼが欲し

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◎ 「かたき」　詠草一覧　

1. 句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ　　ウプラ

小気味よい啖呵。
句敵に向かって、どうだこの句は!
眼にも見せてくれ!　
かかってこいよ~~!
ウプラさんのお歌には、このように男伊達が匂うようだ。
ほんまに女性?

2. 焼き冷ましの餅のかたきも健啖に平らげしは二十歳頃までの歯よ　　たかし

冷え切った海苔醤油のお餅、今ではレンジで柔らかにできるが、作者の二十歳のころは、蒸すか雑煮にするしかなかった。若さがこちんこちんの固い餅にも手を出せるのだ。
「焼き冷ましの」のリズムは動けると思う。「冷え切った」でいいのではないか?

3. 匕首を腰だめにして突いてくる敵(かたき)討ちなら業物(わざもの)でこよ　蔦の道

4. 絶対に妻を殴ったりせぬといふかたき決心或ることののち　　ひさお

殴りはせぬの「言葉の緊密」と
殴ったりせぬの「言葉のゆるび」と・・。
うーん!　夫の鑑のような覚悟・・ひさおさんの優しさが生む覚悟と感じた。

5. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す　　　ひらら

畑に生きる人の土と植物との闘いが浮かび上がる。大げさでなく、植物の根っこを掘るには、強力な呪文が必要だ。

6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶　　ひろゆき

学生時代の勉学に励む姿には、本に親しむ余裕ばかりではなく、ばりばりと食い破って咀嚼するような命がけでもあったのだろうなあ。
思い返して、脇見もせず懸命だった自分を褒めてやりたいのだ。

7. 息子（こ）を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終　　　フミコ　

　「たった二人」のフレーズのところに暮らした年数を入れたほうがいいと思う。
　　たとえば、「茫茫10年姑の臨終」

8. 肩を叩かれながらジッと見る娘がくれたのは「かたき券」　　　ゆき

じっと見るのではなく、
ギョッとしたのでは?
見入りたり
瞠目したり
ギョ！ギョ! かたきとな!

言い間違いに幼いこどもの愛らしさが浮き上がる。

9. かたきやとかって悩みし人らいま親交あるを思いて眠る　　さらら

上の句を締める、言い換えるなどで、動ける。

月日は怨念を洗い流し、めでたしめでたしですな。

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「はぁ〜い　はいはい！」　｟はよ返事せんかい！｠

すんまへん。
また、よろしゅう　おたの申します。

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フミコさん、フミコさん、フミコさん、
ちょっと呼んでみました（笑）

お待ちしてました。
どうぞよろしくお願いいたします。

まとめ役もありがとうございます！

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フミコさんの復帰嬉しく、
また、とりまとめもしていただき、ありがとうございます。
感謝、感謝です。

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