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3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/15(Fri) 09:19 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
H.31.3.21 (木)
鑑賞&批評 「天」
題詠 「混」
出題 なかさん
★ ★ ★ ★ ★ ★
3/21 (木) 鑑賞&批評 「天」詠草一覧
1. 真野大野大津市なるもお天気は高島市なり時雨また時雨 たかし
2. ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔ハイカラうどんと名に化かさるる なか
3. 星空を露天風呂にて眺めたりかの銭湯のその後を知らず ひさお
4. 星の数かぞえられずと泣く幼またも翔び立つ天道虫に ひらら
5. 天よ風よ降らしめるなよスギ花粉春の陽待ちし人間世界へ ひろゆき
6. 中天の月は流れる黒雲に目隠しされたり置き去られたり フミコ
鑑賞&批評「天」 お礼
投稿日 | : 2019/03/22(Fri) 23:06 |
投稿者 | : なか |
参照先 | : |
批評をいただき、ありがとうございました。
遅くなり、申し訳ありません。
下の句がいつもきれいに着地できないで転倒ばかりしてしまいます。
次回も頑張ります。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/22(Fri) 20:40 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
たかし さん
「やまとの湯」の閉鎖を教えていただきありがとうございます。
「やまとの湯」で検索すれば間違いなく閉鎖となっています。
運営会社の「大和システム」が行き詰まったようですね。
長年行かなかったため「やまとの湯」という名前を忘れてしまい、
大津市のスーパー銭湯で検索し「エキテン」という情報が目に
とまり、それを見ていて「やまとの湯」であったと思いだした
のです。その情報ではあたかも今も営業しているような誤解を
受けます。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/22(Fri) 14:02 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
3. 星空を露天風呂にて眺めたりかの銭湯のその後を知らず ひさお
批評をいただきありがとうございます。
19月年くらい前、日経新聞をとっていたころ、配達所が京都新聞も
扱っていたためか、ときどき「やまとの湯」の入浴券をくれました。
大津市柳ケ埼にあるスーパー銭湯です。15年くらい前に日経新聞を
とるのを止めました。その後「やまとの湯」がどうなったかまったく
知る機会がありませんでした。この作品を作るにあたり、ネットで
調べたところ、今でも営業していることがわかりました。
銭湯を毀ちマンション建てらるる 余所行きの顔した街に立つ
この作品の銭湯は草津市内にありました。そのあたりは汚く、いい
感じはしなかったのですが、マンションができ、周囲の道路も
きれいに拡張され、びっくりするほどきれいになりました。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/22(Fri) 08:49 |
投稿者 | : フミコ |
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ひさおさん、ひららさん、なかさん:
ありがとうございました。
なかさんの一本絞めでお題は「友」にきまりですね。
お題について
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 22:53 |
投稿者 | : なか |
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すみません なかです。
「友」にしたいのですが、また以前にあったらいけないと思い、予備で「鈴」を出しました。
「友」でお願いします。
ご迷惑をおかけしました。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 21:39 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
題詠の「題」について
できるだけ一つに絞ってほしい。
同じ「題」について、それぞれのメンバーが考えたという
共通性を重視したい。
一週に二題について、乏しい知恵を絞るのは大変です。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 20:25 |
投稿者 | : フミコ |
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なかさんより」次週の、「お題」の変更が出ました。
どちらかに統一するべきかとも思いましたが、出詠が多くはないので
二題とも出すもよし、どちらか好みの方を出すもよし...というのは如何でしょうか?
たかしキャップ、みなさま、御意見を伺います。
第一希望 「友」
第二希望 「鈴」
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 14:42 |
投稿者 | : ひらら |
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1. 真野大野大津市なるもお天気は高島市なり時雨また時雨 たかし
真野 大野 大津市〜おの音 のの音の繰り返し。時雨また時雨の 時雨
の繰り返し。に時雨の嫌なイメージが楽しい雰囲気になる。大津市の北部の気象を体験されての歌、。2. ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔ハイカラうどんと名に化かさるる なか
天かすのトッピングされているうどんをハイカラうどんと言うのは知らなかった。命名した店主のハイカラ モダン センスある人かしら。客はだまされた感じだが 笑い顔が見える
3. 星空を露天風呂にて眺めたりかの銭湯のその後を知らず ひさお
かって行った露天風呂から星空の見えた銭湯を懐かしみ今はーと思うが その後は知らず と 突き放している詠み方が かえって思いや歌意を広げているようです。
4 星の数かぞえられずと泣く幼またも翔び立つ天道虫に ひらら
5. 天よ風よ降らしめるなよスギ花粉春の陽待ちし人間世界へ ひろゆき
天よ風よ と大きく詠みだし 春を待っていた私はスギ花粉で困ってますと言う。山あいを通ると花粉が吹き帯状に流れていてすごいです。
6. 中天の月は流れる黒雲に目隠しされたり置き去られたり フミコ
流れる黒い雲に 目隠しされたり 置き去られたり するお月さま。お月さまの身になっなり お月さまに語りかけているようなフミコさん。
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
ありがとうございます
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
Re: 3/21 題詠「混」・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 11:20 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
題詠「天」批評・感想
1. 真野大野大津市なるもお天気は高島市なり時雨また時雨 たかし
真野大野あたりが天候における湖北の一番南になるらしいことを、この
作品で教えられた。自然界の境界と人為的な行政上の境界の違いを
浮彫にしている。
2. ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔ハイカラうどんと名に化かさるる なか
ハイカラうどんというのがあるらしい。作者もその名につられて、はっきり
どんなものかは知らないが注文した。それは天かすが浮かんでいて、
想定よりもよくないうどんであった。作者はうらめしそうにぷかぷか浮かぶ
天かすを見ているが、天かすは作者の気持ちを察してくれはしない。
「うどんと名」という表現はまずいのではないか。おそらく「うどんという名」
にしたいのだが、字余りを避けたのだろう。
3. 星空を露天風呂にて眺めたりかの銭湯のその後を知らず ひさお
4. 星の数かぞえられずと泣く幼またも翔び立つ天道虫に ひらら
天道虫の星を幼児が数えたい。数えきるまでに天道虫が何度か翔び
立った。幼児はまだ一瞬のうちに数えることができない。幼児のありの
ままの姿をうまくとらえている。
5. 天よ風よ降らしめるなよスギ花粉春の陽待ちし人間世界へ ひろゆき
「春の陽待ちし」なので、もう既に春になっているのだ。
猿にも花粉症はあるらしいが、ひどい花粉症に悩まされるのは人間だけらしい。
だから「人間世界」というのも頷ける。
「よ」を多用し、呼びかけの形式になっている。
6. 中天の月は流れる黒雲に目隠しされたり置き去られたり フミコ
中天の月と、その月の近くを流れている黒雲とのスピードの違いをうまく
捉えている。「目隠しされたり置き去られたり」に工夫が感じられる。
Re: 3/21 ・鑑賞&批評「天」
投稿日 | : 2019/03/21(Thu) 10:29 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
1. 真野大野大津市なるもお天気は高島市なり時雨また時雨 たかし
2. ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔ハイカラうどんと名に化かさるる なか
「知らぬ顔」は、「えっ、これ何?」とびっくりして目の前に運ばれてきたハイカラうどんを見つめる作者を感じさせる。作者は「ハイカラうどん」の実体を知らなかったようである。
こうした背景がこの上句「ぷかぷかと浮かぶ天かす知らぬ顔」から読者に伝わる。
だから、この「知らぬ顔」という言葉選びは良かった。
「ぷかぷか」も「知らぬ顔」を強調していて面白い。
ただ、結句の「化かさるる」は、上句によって一首の情景を読者が感じ取っているにも関わらず、念押しのネタバラシをしたことになり、良くない。
この下句は・・・ハイカラうどんが(作者の前に)運ばれてきた・・・
ということを描写するような言葉(だけ)でいいのではないか。
3. 星空を露天風呂にて眺めたりかの銭湯のその後を知らず ひさお
「その後を知らず」を、私は二つの意味に考えた。
@ その銭湯が廃業してしまい、その後、その場所、業者がどうなったか作者は知らない。
A 昔、露天風呂のある銭湯によく行った。その時は近所にあったから。その後、作者が転居するなどして、その銭湯に行くことがなくなってしまった。
そうしたことを考えた。どっちにしろ、その露天風呂のある銭湯を、そしてその頃の若かった自分を、作者は懐かしんでいるのである。そこがいいと思う。
4. 星の数かぞえられずと泣く幼またも翔び立つ天道虫に ひらら
天道虫の羽の模様、星の数を数えている幼い子、「ナナホシテントウムシ」などがある。
それで幼子は星の数を数えようとしているのだが、途中で虫は飛んでいってしまう。
幼子の可愛らしい情景が捉えられている。
下の句だが、「天道虫に」と「に」で終ると、説明的な感じが強調されるので、
またも天道虫は翔び立ち・・・などとしてもいいのではないか。
5. 天よ風よ降らしめるなよスギ花粉春の陽待ちし人間世界へ ひろゆき
花粉症に悩める人の歌かと思う。
「天よ風よ」と大きく歌い出したのは、これに悩む人にとっては天災と同じだから・・・。
肯えるし、良いと思う。
「待ちし」は「待てる」でもいいと思う。
6. 中天の月は流れる黒雲に目隠しされたり置き去られたり フミコ
月の身になって歌っていて面白い。
月を見上げている作者、昔から月を見上げる歌は感傷的な思いを述べるのが多いが、
この作者の月を見上げる歌はカラッとして明るい。