トップページ > 記事閲覧
3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/22(Fri) 09:01 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
次回、 H.31.3.28 (木)
鑑賞&批評 「混」
題詠 「友」
出題 ひさおさん
★ ★ ★ ★ ★ ★
3/28 (木) 鑑賞&批評 「混」 詠草一覧
1. 歌詠めず考え歩く吾と共に靴の音さえ混沌の中 なか
2. 汚染水百万トンも溜まりゐてなす術のなき日本の混迷 ひさお
3. 杉と檜見分けはつけど翌檜の混じらば怪し木木談義尽きず ひらら
4. 目が先に春が来たよとわれに告ぐ空中混じる杉の花粉ら ひろゆき
5. 赤・青・黄・白に混ぜありガラポンのほんとにあるのか金色特賞 フミコ
6. 赤と白狂おしく混じり咲く木瓜の小木今年つぼみの多し たかし
ひろゆきさん:
投稿日 | : 2019/03/31(Sun) 17:36 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
腰痛の事、お気遣いありがとうございます。
今のところ痛みも動きにくさもありません。
県立病院で詳しく検査した時に、高齢だから手術も勧められないし、何かが起こってからの処置以外には何もない。
強いて言えば骨の強度を落とさない努力を続けるように。…とのことなので、今は骨粗鬆症の治療に専念し、蛋白質やカルシュウム、亜鉛、骨と筋肉を作る食事に留意することを忘れないようにしています。
犬の散歩に便乗して隔日に5000歩の散歩。筋肉疲労を考えると毎日は避けるようにという指示を守りつつです。
大型犬なので引っ張る力も容赦ありません。
ハーネスをつけているのでコントロールは出来るので助かります。
こんな風ですからどうかお気遣いなく、よろしくお願いいたします。
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/29(Fri) 21:31 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
2. 汚染水百万トンも溜まりゐてなす術のなき日本の混迷 ひさお
好意的な批評を多くいただき嬉しく思います。それにしても
汚染水は減らすことができず、増え続けているのですから、どの
ような結末が待っているのやら。核燃料の後処理もどうなるのか。
こんなことを心配していると、未来に希望が持てなくなりますね。
ありがとうございました。
投稿日 | : 2019/03/29(Fri) 14:57 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
ひろゆきさん みなさま
いつも真摯なご意見勉強になります。
お出しになる詠草のみならず、その後の感想処理についても、いつも真っ向から取り組まれて
私も見習わなければなりません。と、言いつつ手につかないのですが...
それにしても、政治の動向から歌誌の評論から何から、その多種多様な情報の収集には圧倒されます。
私は自分で言うのもどうかと思いますが、人様が教えてくださることを吸収するのがやっとで積極的な思考の纏まりというものに欠けていると思います。
この、「題詠」の会のお陰を実感することがしばしばあるのは大きな自慢です。
番外
投稿日 | : 2019/03/29(Fri) 12:48 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
ひさおさんの短歌、本当に時宜を得た歌であり、内容でうまく詠われました。
安倍首相が東京オリンピック招聘で言われた言葉「福島原発事故は完全にコントロールしている。」
2013年9月。あれから5年半、何の解決も見ない。
はたして東京オリンピック時は?事前査察は?何と応える?
当時と同じように「港湾内でブロックされている」???
子どもの甲状腺がん多発もろもろ。
お礼
投稿日 | : 2019/03/29(Fri) 12:09 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
たどたど題詠「混」について、ご鑑賞ご批評有難うございました。
今回の私の詠草で、最終文字「ら」についていろいろご意見を頂戴し、ありがとうございました。
私見を言えば「ら」を入れることが花粉症という“症≠生んだ源だと私は思っています。最近あまり見聞しませんが、当初は中国のばい煙・スモッグ等々が流れ来て混合され、という記事等をよく見聞きしました。
間違っているかもしれませんが、私の認識と記憶です。
日本の木材・植林の生産と活用状況から言えば、もし花粉だけの発症であれば昔年から私プラスその他大勢が花粉症状を持つ人があったと思います。私自身何時からなったのか記憶ありません。以上のことをまず前提として、
ひさおさん 空中混じるは、花粉の状況説明だとして不要と。題詠「混」の使いどころでした。
フミコさん 「ら」は分量種類として集団として読めると。
ひららさん 「ら」が入らないほうがよい。“空中混じる杉の花粉が≠ニ。
たかしさん “空中混じる≠フ語が苦しいと。
私の反省
題詠題を名詞ないし名詞熟語の一文字として使うか動詞等として使うか、少し勉強する必要があるようです。もちろん使用法だけでなく意味内容が伴わなければなりません。「私の向こうに読者がいることを忘れないで」と歌人永田和宏氏の座談本の相手に何度も話されていました。
ありがとうございました。
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/28(Thu) 17:35 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
1. 歌詠めず考え歩く吾と共に靴の音さえ混沌の中 なか
歌をひねり出そうと考えながら歩いている作者である。しかし歌はなかなか生まれず、靴の音が混沌の中にいるような音がする。
内容はこういうことだと思う。
言わんとしていることは分かる歌だが「共に」や「さえ」を使わない形で考えた方がよいのではないかと思う。
2. 汚染水百万トンも溜まりゐてなす術のなき日本の混迷 ひさお
福島原発の事故。解決の道筋はスタートに立ったばかりと言える。
やっかいなのがこの汚染水のこと。日々溜まってゆく。
今の所、タンクに溜めるしか方法がない。
まさに混迷の日本。端的に詠われていてよいと思う。
3. 杉と檜見分けはつけど翌檜の混じらば怪し木木談義尽きず ひらら
翌檜(あすなろ)という木がどういう木なのか、知らないのだが、
杉や檜の仲間なのだろう。ただ「混じると怪しくなる」ということから、
ちょっと質の違う木なのかも知れない。
この「木木談義」に混じってみたい気がする。
4. 目が先に春が来たよとわれに告ぐ空中混じる杉の花粉ら ひろゆき
杉の花粉は小さくて目には見えないかと思うが、目が痒くなったり、涙が止まらなくなったり、そういう花粉症の症状が先ず目に出たのかと思う。
「空中混じる」という語句は少し苦しい感じである。
5. 赤・青・黄・白に混ぜありガラポンのほんとにあるのか金色特賞 フミコ
ガラポンというのは、ガラガラと回したらポンと玉が出る、抽選機のこと。
特賞は金色で、その商品も豪華なのだ。
しかし、赤や青、黄色、白は出るが、金色の特賞は全く出ない。
そこから「ほんとにあるのか」という作者の疑問が出ている。
私も10億円の宝くじの当たりくじ、本当に入っているのか、と疑っている。
本音が出ているのが面白い。しかしほんとにあると信じたいものです。
6. 赤と白狂おしく混じり咲く木瓜の小木今年つぼみの多し たかし
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/28(Thu) 17:13 |
投稿者 | : なか |
参照先 | : |
みなさま
「友」の鑑賞&批評を終えてから、当分の間お休みを頂戴したいと思います。
お題の提出順をはじめ、フミコさんや皆さんにご迷惑をおかけします。復帰したいと思っています。その際は温かく迎えてください。
題詠「友」
鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/28(Thu) 17:00 |
投稿者 | : なか |
参照先 | : |
1. 歌詠めず考え歩く吾と共に靴の音さえ混沌の中 なか
よろしくお願いします。
2. 汚染水百万トンも溜まりゐてなす術のなき日本の混迷 ひさお
汚染水は原発の安全性を根拠もなく信じた、われわれの負の遺産。永遠に抱えていかなければならない悲しさも貯水タンクに溜められているのでしょう。
3. 杉と檜見分けはつけど翌檜の混じらば怪し木木談義尽きず ひらら
花粉症の季節。作者はマスクと眼鏡で花粉から身を守りながらの「木木談義」なのでしょうか。翌檜の冤罪、時間がかかりそうですね。
4. 目が先に春が来たよとわれに告ぐ空中混じる杉の花粉ら ひろゆき
春の喜びは作者の目で感じられるものですが、今春は招かれざる客からの挨拶が先にやってきたという作者の辛さが感じられます。
5. 赤・青・黄・白に混ぜありガラポンのほんとにあるのか金色特賞 フミコ
ハンドルを回しているときの混ざった音がドラムロールのように聞こえ、結局白玉のポケットティッシュ。「ほんとにあるのか」の表現に思いがこめられていますね。
6. 赤と白狂おしく混じり咲く木瓜の小木今年つぼみの多し たかし
春。つぼみが膨らみ、新たな花が開く。この春も新たな出会いや発見、喜びに期待されているのでしょう。「情熱」「先駆者」の意味がある木瓜の花ことば。赤、白と色とりどりの花の色と作者の思いを重ね合わせておられるのではと思いました。
Re: 3/28 題詠「友」
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
投稿日 | : 2019/03/28(Thu) 14:20 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1. 歌詠めず考え歩く吾と共に靴の音さえ混沌の中 なか
短歌を詠む者にとって気持ちのよくわかる作品。靴の音 との素材が好きでいい。素材の靴の音に 対して 下句の詠み方がわかりにくく惜しく思います。
2 汚染水百万トンも溜まりゐてなす術のなき日本の混迷 ひさお
汚染水百万トン この問題はこの先どうなるのでしょう。全く見通しがつかない。術なき混迷。結句の納め方に 作者の 日本中の苛立ち 気持ちが伝わるようです。
3. 杉と檜見分けはつけど翌檜の混じらば怪し木木談義尽きず ひらら
4. 目が先に春が来たよとわれに告ぐ空中混じる杉の花粉ら ひろゆき
待ちわびている春なのに 花粉症の作者は先ず目に感じられる。杉の花粉ら の らのらがきになる。杉の花粉が空中混じる としたらいかがでしようか。5. 赤・青・黄・白に混ぜありガラポンのほんとにあるのか金色特賞 フミコ
ガラポン なつかしい言葉、スーパーの店先にあり子どもたち夢中でした。作者の疑問に同感。当たりの金賞って あったのでしょうか。赤 青 黄 白 色の名を並べられたことにより ケースの中味が鮮やかに浮かんできます。
6赤と白狂おしく混じり咲く木瓜の小木今年つぼみの多し たかし
狂おしく は 白 赤 薄紅 絞りなどひと株より咲き分けに咲く木瓜の花の様子ととりました。さぞかし見事に咲き盛るのでしょう。たくさんのつぼみ 楽しみですね。小木 はしょうぼくと読みました。木瓜の木は低木と
思ってましたが 3メートル位にも育つと知りおどろいてます。
Re: 3/28 題詠「友」・鑑賞&批評「混」
Re: 題詠 「友」
題詠「友」