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4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/05(Fri) 08:31 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
H.31.4.11 (木)
鑑賞&批評 「気」
題詠 「車」
出題 ひろゆきさん
★ ★ ★ ★ ★
鑑賞&批評 一覧
1. すきま風机上に流れ気が散れば果てなき旅路へ 無明にふらつく ひろゆき
2. 日本列島(れっとう)の臍のあたりに住むわれら気象情報何れに最寄る フミコ
3. ポッパ山の頂上の寺院七百メートルの屋根付き石段元気に登りし さらら
4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/12(Fri) 18:22 |
投稿者 | : ひらら |
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6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
皆様ご批評有り難ぅございました。
中学一年理科気象の単元の思い出です。ラジオを聞き白地図に書き込むのは 気象言葉や記号や地図に探す地名など楽しい作業でした。天気図 予報時間はこの年齢の今も好きな時間です。この先生は授業外に 野山を歩いたり 霧霞靄など話たり 勉強外の思い出が浮かびます。
たかしさんへ 成績なんて???です。恥ずかしや!です。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/12(Fri) 12:52 |
投稿者 | : ひさお |
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5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
批評をいただきありがとうございます。
わが家の前の道路は草津守山線という県道で、国道1号線・8号線
のバイパスで、市道と交差しています。どちらの道路も4車線。
大型トラックがよく通るので7年から8年ごとに交差点の舗装を
全面的にやり替えます。
工事は22時から午前6時まで。4月1日から工事が始まり、月末
まで続きます。22時になると正確に騒音が聞こえてきます。
「気」について
投稿日 | : 2019/04/12(Fri) 10:25 |
投稿者 | : ひろゆき |
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題詠『気』について、ご鑑賞、ご批評をいただきありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。
ひららさん、心象詠と評をいただき、無明について意味深い言葉とご意見をいただきました。
さららさん、心象を描写していると。また、「無明」について丁寧に記述され、私が今ここで説明?しなくてもいいと助けをいただきました。言葉の選択に注意信号と受け取りました。
ひさおさん、無明を俗人的な煩悩ととらえていただきありがとうございました。ただ、そういう視点からでしょう終わりの見えない歌とも記述され、ごもっともな意見と読ませていただきました。
たかしさん、上句は具体を表しているが下句はとらえ難い言葉、無明という言葉と指摘を受けました。仏教用語を持ってくることの間違いだったと思います。参加者から丁寧な解説を戴かねばならない言葉でもありました。
フミコさん、イメージがふくらむといわれつつ、無明という言葉に触感のなさを述べてくださいました。
皆さんのご意見ご批評の受け止め方が間違っているかもしれませんが、ご寛容ください。
作者としては“すきま風≠、連れ合いからの声かけ、電話によっての中断等で思考が停止,乱され、連続しない、そのすきまに過去や近時の事象に次から次へと連続していくこと、そのことを果てなき旅路と。
たかしさんに「具体を表している」と評され、読まれたように“すきま風≠上述のように表現するのは作者の思い上がりだとも思い、反省しています。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/12(Fri) 06:41 |
投稿者 | : たかし |
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4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日
批評ありがとうございました。
複数の方にリズム悪く、息継ぎの場所が分かりづらい・等ご批評いただきました。
そのなかで、ひさおさんが書いてくれた五句の区切り目が、私の思っているのと少し違うので、
私の読み方の区切りを書いてみます。
大幅な字余りでリズムが悪いのはそのままですが・・・・
一句・・載る雑誌・・・・・・・・・5音
二句・・探しえず書いて・・・・・・8音
三句・・くださりし・・・・・・・・5音
四句・・評読めず気まずくて・・・・10音
五句・・隠れし遠き日・・・・・・・8音
そして「くださりし」は散文のようだ。ということで、
この辺りは推敲し直したいです。
載る雑誌探しえず批評されたるを読めず気まずく隠れたるわれ
この改作も第二句は「探しえず批評」第三句「されたるを」です。
36,7年前のことです。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/11(Thu) 16:19 |
投稿者 | : ひらら |
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4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
目上の人に書評を執筆して頂いた本を紛失。申し訳なく気まずく合うことがていない。苦い回想の短歌。歌意も気持ちも理解できます。が 短歌としての言葉の流れや韻律など不思議に思ったり 惜しく思ったりしています。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/11(Thu) 15:38 |
投稿者 | : ひらら |
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1. すきま風机上に流れ気が散れば果てなき旅路へ 無明にふらつく ひろゆき
机上での仕事中 隙間風に気を散らされた様子を果てない旅路 そして 無明にふらつくと詠われる。意味深い言葉で結ばれ心象詠。
2. 日本列島(れっとう)の臍のあたりに住むわれら気象情報何れに最寄る フミコ
滋賀県高島を日本の臍 よく言い得ている。天気情報は北部南部どちらをと それもよくわかる。何れに最寄る は 私は不慣れな言葉でした。
3. ポッパ山の頂上の寺院七百メートルの屋根付き石段元気に登りし さらら
初句より 石段まで 山頂の寺院までの様子が丁寧に描写されていて 私にまで興奮が伝わる。結句の 登りし は 登る の方が臨場感があるのではと思います。
4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
作者の家の近くでの深夜の道路作業。大きな作業音と地響き。夜気を震わす と ぐいんぐいんぐいーん の 繰り返しと カタカナでなくひらがな表記も
合っている。
6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/11(Thu) 14:47 |
投稿者 | : さらら |
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1. すきま風机上に流れ気が散れば果てなき旅路へ 無明にふらつく ひろゆき
机の前に読書・書き物に精進されているとき すきま風が静かな空間を乱していく
気が散って四方八方に集中力が拡散し希薄になる。無明は仏教語真理に対する無知
一切の迷妄・煩悩の根源と辞書にある。考えが定まらず困っている。心象描写のうた。
2. 日本列島(れっとう)の臍のあたりに住むわれら気象情報何れに最寄る フミコ
滋賀県はど真ん中に位置する故 気象情報はいつもかかわりがあります。
3. ポッパ山の頂上の寺院七百メートルの屋根付き石段元気に登りし さらら
素足で石の階段をのぼり猿が窓際によってきたり 足裏が細かい砂で痛かった。
4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
多忙な若かりし頃の回顧 折角の歌評が読めず尋ねられたら大変穏便に過ぎてほしい。
5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
さあ寝ようかと蒲団に横たうや夜間工事のグイングインぐいーんは睡眠妨害
誰もが体験する非日常な嬉しくない時間。
6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
天気図の宿題を真面目に気象通報を聞き留め作成する。
何でも体験することが勉強ですものね。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/11(Thu) 14:09 |
投稿者 | : ひさお |
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題詠 「気」 感想・批評
1. すきま風机上に流れ気が散れば果てなき旅路へ 無明にふらつく ひろゆき
「果てなき旅路」とは彼岸への旅ではなく、この作品の場合、いつまでも
終わりの見えないことを表していると解釈すべきであろう。
「無明」とは仏教用語で、大変むつかしいことを言っているようだ。ここでは
俗人的なさまざまな煩悩のことではないか。
読書か短歌製作か、きちんとしたことをやろうとして机の前に座った。しかし
すきま風が気になり、精神が統一できず、日ごろのいろんな俗人的な煩悩が
次々に頭に浮かんできて、いつまでも果てることがない状態に陥ってしまった。
ある意味では半分居眠っていて覚めない状態でもあろう。(これは私の場合。)
2. 日本列島(れっとう)の臍のあたりに住むわれら気象情報何れに最寄る フミコ
本州のほぼ真ん中に住んでいる作者。気象は西日本型なのか東日本型
なのか、はっきりせず、複雑な様相を呈することが多い。
「何れに最寄る」という表現は工夫されていると感じる。
3. ポッパ山の頂上の寺院七百メートルの屋根付き石段元気に登りし さらら
「ポッパ山」はミヤンマーの1518mの火山。そこにタウン・カラットという
737mの寄生火山があり、土着信仰のナツ信仰の総本山があるとネットで
調べた。
作者はナツ信仰の総本山へ行かれたようだ。700mの高い石段を元気に
登り、感激したことを詠った。作者の足腰はまだまだ衰えてはいないのだ。
二句で切れて、四句でも切れている。三句が9字、全体で39字になるのも問題だ。
「屋根付き」かなにかを省略して定型に近づけたい。
「ポッパ山」については、ほとんどの人が知らないと思う。註をつけるのが
いいのではないか。
4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
作者の歌集出版のときのことであろう。雑誌に書評が掲載された。書いてくれた
人は歌会などでときどき会う目上の人。作者はその雑誌を書店や図書館などで探したが
見つからず、書評を読んでいない。会えば書評のお礼などを言わねばならないの
で、会わないようにしていた。苦い思い出である。
この作品は自由律短歌のようだ。全体で36字。
一句:載る雑誌 5字
二句:探しえず書いてくださりし 13字
三句:評読めず 5字
四句・五句:気まずくて隠れし遠き日 13字
二句の「・・・・くだされし」は散文のようだ。
5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
気象通報は気象庁の行う気象の実況資料・解析結果・予報内容等の
通報と辞書にあった。気象予報とは違うらしい。
「聴き留める」は「聞き留める」と辞書にあり、注意して聞くという意味。
高校であろうか。面白そうな宿題が出たようだ。
Re: 4/11 題詠「車」・鑑賞&批評「気」
次週 題
題詠「車」
鑑賞&批評「気」
投稿日 | : 2019/04/11(Thu) 11:29 |
投稿者 | : ひろゆき |
参照先 | : |
1. すきま風机上に流れ気が散れば果てなき旅路へ 無明にふらつく ひろゆき
2. 日本列島(れっとう)の臍のあたりに住むわれら気象情報何れに最寄る フミコ
面白い表現。臍のあたりがいい。人体と併せて読めば内臓の状況を測れる。結句の“いずれに最寄る≠ェ言い得て妙。地域特定の気象情報がなく、近辺地域の情報によると。
3. ポッパ山の頂上の寺院七百メートルの屋根付き石段元気に登りし さらら
寺院への石段、どのように整備されようと屋内の高層の石段ではない。滑る。段高は思慮から外しても700メートルを登れたことに自分の元気・健康を見直されたのであろう。
4. 載る雑誌探しえず書いてくださりし評読めず気まずくて隠れし遠き日 たかし
雑誌や本、紹介してくださるのは読書家と認められてこそ。だが、探しても見つからずその雑誌を読めなかった。遠き日とあり、探したが見つけられなかったと言えなかったことが思い出されると。
5. 二十二時舗装工事は始まりて夜気を震はすぐいんぐいんぐいーん ひさお
少しひどい工事時間。アスファルト舗装の転圧作業であろう。深夜なればなお一層響き渡る。作者には五句目破調でその激しさを表現された。その時間帯しか工事が出来ない要交通路であったのかもしれない。
6. ラジオより気象通報聴き留めて天気図仕上げる宿題ありき ひらら
作者は京都北山を、滋賀県北部を走り回られる。そのための宿題として天気図を作成されたのであろう。その余うに読みたい。お孫さんであればそういう宿題があるのかになってしまわないだろうか。少なくとも年齢か学年を。“宿題ありし≠フ結句に代えて。
Re: 4/11 題詠「車」