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2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/03/26(Fri) 10:04 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
2021.04.01(木)
題詠 「金魚」
鑑賞&批評 「首」
出題当番 ひろゆきさん
鑑賞&批評 「首」
1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ ひさお
3. 五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首 さらら
4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
5. 花桃の源平枝垂れを愛でながら首途八幡の二の鳥居くぐる ひらら 首途八幡ーかどで八幡宮
6. しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 21:35 |
投稿者 | : ウプラ |
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ひろゆきさんのこと、
パソコンの調子が悪かったらしい。
身体の不調ではなくてよかったです。
ひららさん、ご連絡ありがとうございました
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 21:31 |
投稿者 | : ウプラ |
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さららさんの作品
〇空は父 土は母とう恵み受け捨てし種よりボール大の西瓜
のびのび育った大きな西瓜、澄んだカナシミと感謝とそれら混ぜこぜの気持の良さ、やっぱり良い歌ですね。
おめでとうございました。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 19:16 |
投稿者 | : ひさお |
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2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ
「再建を待つ」は平凡、独自性なしというご批判はその通りだと思います。5句だけを変えて、自分の意思を入れるのはだめのようなので、ご批判に応えての推敲はあきらめました。ありがとうございました。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 18:01 |
投稿者 | : ひらら |
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ウプラさん
たかしさん
みなさんへ
ひろゆきさん
パソコンが不調とのこと、
お身体でなくて安心です。
係に伝えねば パソコンがなおったらと
気にしつつ時が立ちと気にしてられました。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 11:58 |
投稿者 | : ウプラ |
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五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首
さららさんの一首ですが、どこにも賞のことは書いてないのでそのように鑑賞いたしました。
ところで、どんな作品だったのか読みた〜い。
教えてください。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 11:51 |
投稿者 | : ウプラ |
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皆さん、ご批評ありがとうございました。
しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
時間切れで提出しましたが、2点、推敲したいところがありました。
1、「しっとり汗ばむ」では「しっとり」がそのまんまなので、もう少し何とかしたい。
2、「首立てて」の自負心めいたところが、個人的には避けたいところ(これはあくまでも個人的に)。
ということで
〇春光の塩の道行くしみじみと馬の首ほど汗ばみて行く
とすることにいたしました。
いつも時間切れで、もっと早く取りかからなくっちゃいけません。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 07:30 |
投稿者 | : たかし |
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4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
自作です。おおむね肯定の評いただいた。ありがとうございます。
◆ひさおさんから「しらしら」の感じがよく分からないとのコメント。
◆ウプラさんから「しらしら吹き」と言わなくても「しらしらと」でよいのでは?とのコメント。
◆ひららさんには「しらしら」非常に肯定的に受け止めてもらえた。
ありがとうございます。「しらしら」私の迷ったポイントを突いておられます。
どこかにあった言葉ではなく、推敲中にふと出てきて、あ、この語で、なんとか一首になる!と思いました。
直感の言葉なので、辞書的にはどうかはなんとも言えません。
ウプラさんの提案の「しらしら吹き」を「しらしらと」に。
これは、最初、そのようにしていたのですが、
「しらしら」が、読者に不審に思われるのでは・・という懸念のために「吹き」を付けてしまいました。
しかし、いま思うと「風」が前にあるので「しらしらと」で良かったと思います。
確信できました。ありがとうございました。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/02(Fri) 07:15 |
投稿者 | : たかし |
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1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
ひろゆきさんの歌に対して、ひさおさんの評を読んだ。
「日日」を「にちにち」と読むとある。
そうすると、五七五七七で句切れば
八十路半ば 日日生きる ことの悲喜に 首長くして 待つこともあらず
こうなります。なるほど!!
私は第二句を「日日(ひび)生きることの」と読んでいた。
だから句切ると
八十路半ば 日日(ひび)生きることの 悲喜に首 長くして待つ こともあらず
とこのように読み、私の批評を導き出しました。
しかし、ひさおさんの読み方の方がいいですね。
そう読むと歌が生きてくる。
「悲喜」が「にちにち生きること」の方に掛かって、
「首長くして待つこと」は、また別の何か思いがけない出来ごとを・・・と、感じられ、
これだと、作者のひろゆきさんの思いが分かります。
私のは浅い批評、反省。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/01(Thu) 23:30 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞&批評 「首」
1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
「悲喜」は、悲しみと喜び、喜びの方は首長くして待つ(こともあらず)・が分かりますが、悲しみの方は、この語句には当てはまらない気がする。
「思いがけない幸運を」などの方が、この下句には合うように思います。
○八十路半ば思いがけない幸運を首長くして待つにもあらず
など、
2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ ひさお
首里城は戦災で完全に壊されて、復元したのは平成になってから。
それがまた火災で焼失してしまった。
結句「再建を待つ」は、多くの人が持つであろう思いの表出。まっとうな思いの表出。
この結句だと問題はないが、個性的な歌からは遠ざかる。
3. 五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首 さらら
角川全国短歌大賞の報知新聞社賞の受賞。素晴らしいことでした。
「五十年メモを引っさげ」て歩んでこられたからこその成果。誇ってもいい。
4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
5. 花桃の源平枝垂れを愛でながら首途八幡の二の鳥居くぐる ひらら 首途八幡ーかどで八幡宮
「花桃の源平枝垂れ」、赤と白が一本の木に咲くのか。
首途八幡宮という神社が京都にあることをひららさんの紹介記事で最近知りましたが、
そこを詣でての歌。
「愛でながら」・・・「二の鳥居くぐる」
「愛でながら」の語がゆるやかなひびき。悪く言えば冗長。
これがあるので、何か切実な願いがあって首途八幡に「お参り」したのではなく、
花や景色を愛でる余裕のある気分での散策の歌。
「源平」や「首途八幡」、「二の鳥居」などの語があって、もっと緊張した歌になるのかと思ったが、そうはならなかった。
6. しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
第四句までは臨場感あっていい歌と思いながら読んだが、
「馬のごとくに」を早く言い過ぎていると思う。これは結句に置く方がいいとおもうので「首立てて行く」と入れ替えてはどうなりますか。
○しっとりと汗ばみながら首立てて塩の道ゆく馬のごとくに
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/01(Thu) 21:10 |
投稿者 | : さらら |
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1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
八十路は八十歳 諦観はにゅうねんに見る あきらめると辞書にある。僧の仏の講話ではあきらかになるとも聞く。八十になると 今 ここ ありのままの心境になる。
2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ ひさお
不運にも戦災 火災と2度も遭遇する首里城 とても痛ましい 早期に再建をと共に祈る思いです.世界遺産の首里城 沖縄は日本の中でも悲惨な思いを虐げられている。
3. 五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首 さらら
4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
風に揺れ動く吊り橋は歩を一歩一すすめるだけでも怖い 首を伸ばしこわごわ谷底の山桜を見る 体のバランスが不安定でも勇気を出して今年の桜を見るのだ。
5. 花桃の源平枝垂れを愛でながら首途八幡の二の鳥居くぐる ひらら 首途八幡ーかどで八幡宮
桜と違い桃の花は春の兆しをあらわす華麗な枝垂れ 今年は巣籠が続き桃の花見も一入の喜び 健康に感謝し合掌しつつ鳥居をくぐる。
6. しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
一筋に塩の道をゆく 汗ばみつつ無心の前進 今生かされている現在元気で良く走れる。
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/01(Thu) 20:54 |
投稿者 | : ウプラ |
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1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
八十代の半ばである私には、ただ生きていることに関しての悲しみと喜び?しかなく、待ち遠しい思いで何かを待つというような気持ちはもはやないのである。と読みました。「八十路半ば」は理由の説明なので要らないのでは?
2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ ひさお
2度も焼失してしまった首里城。「またも」に作者の思いが感じられる。「再建を待つ」はその通りなのだが、表現としてはやや物足りない。
3. 五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首 さらら
月刊「短歌」に投稿した歌が掲載された。
それは、五十年間いつもメモ帳を持ち、気づいたことを書きとめてきたことから生まれた「土の歌」である。「引っ提げ」がメモの小ささに対してちょっとオーバーで微笑ましい。
4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
初句、「首のばして」と1音引き延ばすことによって、主体の首を(恐る恐る)そろそろと伸ばす姿が見えてくる。「しらしら」というオノマトペが新鮮。谷を渡る風に山桜の色が染みている感じも、少し怖い(冷たい)感じもする。
「吹き」はいるだろうか。「風しらしらと」でいいように思うが。
5. 花桃の源平枝垂れを愛でながら首途八幡の二の鳥居くぐる ひらら 首途八幡ーかどで八幡宮
「花桃の源平枝垂れ」は字面からして豪華。「二の鳥居」というところもどことなく厳めしさが薄らいでいて、神社というおごそかな場所も春らしい華やぎ。
6. しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
Re: 2021.04.01(木)題詠「金魚」 鑑賞&批評「首」
投稿日 | : 2021/04/01(Thu) 20:37 |
投稿者 | : ひらら |
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鑑賞&批評 「首」
1. 八十路半ば日日生きることの悲喜に首長くして待つこともあらず ひろゆき
「八十路」の意味はひさおさんの通り。「首長くして待つことあらじ」は 年齡を重ねての心境が述べられている。故小高賢は老うとは未知への未来と言われていた。時々思い出している。
2. 戦災にあひたる首里城火災にてまたも消失再建を待つ ひさお
あの夜の炎の赤を思い出す。沖縄県民の象徴。二度もの消失。再建を祈る。初句より最後まで流れるような詠み方であるが どこかで屈折 ポイントがと思うのは 読み手の欲かしら。
3. 五十年メモを引っ提げ歩みこしわが土の歌「短歌」誌に一首 さらら
全国 短歌総合誌「短歌」のコンクールに入選され 掲載。おめでとうございます。
継続は力なり の 賜物 祝。
4. 首のばして見る谷底の山ざくら風しらしら吹き吊り橋ゆれる たかし
風に揺れる吊橋より首をのばして谷底のやまざくらを見ている。「しらしら」の音韻 響きだけで つりばしが風にゆれいる恐怖感不安感が伝わり共有できた。
5. 花桃の源平枝垂れを愛でながら首途八幡の二の鳥居くぐる ひらら 首途八幡ーかどで八幡宮
6. しつとりと馬のごとくに汗ばみて塩の道行く首立てて行く ウプラ
塩の道についてはひさおさんの解説を。
積み荷を運ぶ馬 馬も峠道では汗ばんでたことだろうと 馬への思いをだきながら作者もあせをかきながらあるく。首を立てて歩く姿勢 短歌に 暮しに 作者の日々の思いが込められているようです。
浜松の塩の道 若狭京都の 鯖街道。海から内陸の地への物資交流は大変だった