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2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/01(Fri) 16:20 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
2021.10.07(木)
題詠 「新米」
鑑賞&批評 「ゼムピン」
出題当番 たかしさん
1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
2.幼き日文集は紙縒りで仕上げたり今は机上にゼムピンのあり さらら
3.一本のゼムピンあれば手錠など外せることを映画で知っている たかし
4.ゼムピンの曲がりを伸ばしパソコンをちくりと突きて電源切りたり ひさお
5.見て見てと手を引く幼磁石とカラーゼムピンでみのむしできたよ ひらら
6.錆びつきて外しもならぬゼムピンの咥えし夫の給与明細 フミコ
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/11(Mon) 20:55 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
こんばんは。
「多分ウプラさんはそのことを言いたかったのだとはうすうす気付いてはいたのですが。詩的感覚が乏しいので、疑う気持ちが強く出てしまいました。」
ひさおさん、まともにお答え下さってありがとうございました。問われたことにきちんと答えたつもりだったので、はぐらかさないで接していただいてほっとしました。
歌に対する好みや方法にはそれぞれ違いがあると思います。けれども、今回私がしつこく書いた理由は、「この件に関しては、ひさおさんと合意できる、合意したい、する」という思いがあったからです。一歩踏み込んだコミュニケーションを目論んだのであります。
「モノにはすべて影がある」というのは文学的(詩的?)な意味ではなく、ごく単純な事実ですから、「光のあるところには必ず影がある。アッタリマエだろ?」と笑ってくださればうれしいです。
執着気質でスミマセン。ここまで書いたのでもう思い残すことはありません。どうも有難うございました
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/11(Mon) 09:47 |
投稿者 | : ひさお |
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ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
今回の歌のこと、ひさおさんにはうまく通じなかったようですが、私は「3枚の紙には3枚の影がある」ということを言いたかったのです。
それは、重ねてあれば見えないから無い、という見方とは正反対のものです。
すべてのモノには影があるのだ、見えなくても、と言いたいわけです。
多分ウプラさんはそのことを言いたかったのだとはうすうす気付いてはいたのですが。詩的感覚が乏しいので、疑う気持ちが強く出てしまいました。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/11(Mon) 06:58 |
投稿者 | : たかし |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
ウプラさんのコメント、「全てのものには見えなくても影はある」
なるほど、ふーん。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/10(Sun) 23:16 |
投稿者 | : ウプラ |
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ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
今回の歌のこと、ひさおさんにはうまく通じなかったようですが、私は「3枚の紙には3枚の影がある」ということを言いたかったのです。
それは、重ねてあれば見えないから無い、という見方とは正反対のものです。
すべてのモノには影があるのだ、見えなくても、と言いたいわけです。
言ってることは当たり前のことですが、作者としては一応お断りしておきたいところ。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/09(Sat) 13:08 |
投稿者 | : ひさお |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
ウプラさんのコメント
私も最初、綴じられた3枚の紙の影は2枚かなぁ・・一番下の紙はどうなのかなぁ、と思ったのですが、やはり、テーブルなど置かれるものの上には映ります。影は実体ではなく、映るものがなければ現れないのですね。
たかしさんのコメント
しかし、この「紙」が、例えば、買い物のレシートのようなものであったとしたらどうでしょう。
先ず、一枚一枚が勝手な方向に反って曲がっていますし、
ポケットなどに入れて、出したりしたときには、端の方は折れ曲がっています。
そういう紙をゼムピンで留めている光景であるとすれば、三枚の影はあると思います。
ウプラさん、たかしさん単純な質問に応えていただきありがとうございます。
ずらさず、きちんとそろえてクリップで止めれば、その影は普通は1枚に見えると思います。すこしずらしておけば1枚に見えることはない。
3枚の紙に3枚の影を認めたというのをありえないと否定することはいたしません。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/08(Fri) 21:15 |
投稿者 | : ウプラ |
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こんばんは
ひさおさん、たかしさん、有難うございました。
1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
全てのモノには影があります。光によって影は色も形も大きさも変化しますが、影を持たないモノはありません。ゼムピンで綴じられた3枚の紙も同じ。
私も最初、綴じられた3枚の紙の影は2枚かなぁ・・一番下の紙はどうなのかなぁ、と思ったのですが、やはり、テーブルなど置かれるものの上には映ります。影は実体ではなく、映るものがなければ現れないのですね。
これでひさおさんの質問の答になっているかな?
今日は午後から出かけて、夕食のあとちょっと眠ってしまいました。お返事遅れてすみません
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/08(Fri) 17:38 |
投稿者 | : たかし |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
ひさおさんありがとうございます。
私の鑑賞・批評は次のようなものでした。
「写実的だがふくらみがある。「三枚の影」と、影を言ったことで、紙に動きが出たように感じる。・・・」
この「紙に動き・・」のところは、「風があるように・・・」と最初したのですが、動きに変更しました。
三枚の影という語句から、三枚の紙が微かに動いているのだろう。
それは風の所為であろう・・・と思いました。
そこから「紙に動きが出たように・・・」としました。
ひさおさんはゼムピンで閉じていると、三枚の紙は、三枚にはならず、つまり閉じてしまっているので、一枚に見えるし、影もひとつの影になるのではないか。
と言われていると思います。
このこと、例えば重要な書類などであれば、その通りであるように思います。
大事な書類、例えば手術の同意書とか、不動産の売却書とかであれば、置き場所も、汚れのない平らな場所に置くと思います。
しかし、この「紙」が、例えば、買い物のレシートのようなものであったとしたらどうでしょう。
先ず、一枚一枚が勝手な方向に反って曲がっていますし、
ポケットなどに入れて、出したりしたときには、端の方は折れ曲がっています。
そういう紙をゼムピンで留めている光景であるとすれば、三枚の影はあると思います。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/08(Fri) 11:42 |
投稿者 | : ひさお |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
たかしさんは写実的と講評されている。しかし私には状況がピンとこないのです。
ゼムピンで綴じられているのは3枚の紙ではないと思う。
3枚の紙が綴じられているのなら、その陰は3枚にはならないはず。
教えてください。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/08(Fri) 11:35 |
投稿者 | : ひさお |
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4.ゼムピンの曲がりを伸ばしパソコンをちくりと突きて電源切りたり ひさお
今から二十数年前初めてパソコンを買ったときの思い出。フリーズしてどのキーを叩いても反応しない。電源も切れない。どうしようもない状態のとき、裏の小さい穴をゼムピンで突いて電源を切りました。
たかしさんも経験者のようですね。
なお、最近電源も切れなくなって困ったことになりました。電源を切ることのできる穴も見当たらない。ほとほと困って息子に電話で助けを求め、電池を一旦はずし、電源を切って、電池を元へ戻して解決しました。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/08(Fri) 00:01 |
投稿者 | : ひらら |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
ゼムピンの金のひかり 紙への影 ひかりと影により イメージのふくらむ歌。
2.幼き日文集は紙縒りで仕上げたり今は机上にゼムピンのあり さらら
紙縒りとゼムピン。紙を綴じるものの昔と今を詠う。七夕毎に舅がわが子に根気よく丁寧教えていた。私も孫に教えた。なかなかピンと縒れない。
3.一本のゼムピンあれば手錠など外せることを映画で知っている たかし
映画での場面。手錠さへも外せるのですね。何からでも歌の素材ありですね。
4.ゼムピンの曲がりを伸ばしパソコンをちくりと突きて電源切りたり ひさお
この歌も3の歌に通じるおもい。ちくりと突いて電源が切れた時の作者のやったーの声が聴こえそう。
5.見て見てと手を引く幼磁石とカラーゼムピンでみのむしできたよ ひらら
6.錆びつきて外しもならぬゼムピンの咥えし夫の給与明細 フミコ
ご夫妻の生活の歴史そのもの。給料明細書を咥えた錆びたゼムピン。
咥えし の 語。ユーモアもあり的確と感心したり。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/07(Thu) 19:49 |
投稿者 | : ウプラ |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
2.幼き日文集は紙縒りで仕上げたり今は机上にゼムピンのあり さらら
「紙縒り」は「こより」と読むが、ほとんど忘れていた言葉と物。そういえば優しい風情の色、形だったなあと懐かしい。
上句と下句の対応が若干ズレているように感じるのは「文集」のせいかもしれない。
3.一本のゼムピンあれば手錠など外せることを映画で知っている たかし
映画では知っているが自分ではできない、見るたびにへ〜っと感心してしまうシーンの一つだ。「カシャカシャ・・・カチャッ」と音がして、そのとき微かな解放感も感じさせてくれる。「手錠など」「映画で知っている」の散文調で、詠い上げない内容が生きた。
4.ゼムピンの曲がりを伸ばしパソコンをちくりと突きて電源切りたり ひさお
ゼムピンで切るパソコンの電源というのはどこにあるのだろうか。フリーズしてしまった場合の措置かもしれない。詳しいことはわからないが、ゼムピンを伸ばしてその先で小さなスイッチをちくりと突くときの感触はよくわかる。指先の触覚、身体感覚に訴える。身体感覚には所謂意味はあまりないがそこがいいと思う。
5.見て見てと手を引く幼磁石とカラーゼムピンでみのむしできたよ ひらら
ウーン、へそ曲がりのせいか、この孫歌はだめだと思う。可愛いのはよくわかるが、孫が可愛くて幸せ、という作者像になってしまっている。そういうところがどうもいけない。
6.錆びつきて外しもならぬゼムピンの咥えし夫の給与明細 フミコ
ゼムピンが「咥え」るというところが大変面白いと思った。あたかもそれが業であるかのように、長いこと咥え続けているのである。「給与明細」を、である。
怖いというか、哀しいというか、可笑しいというか、妙に人間的なゼムピン。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
投稿日 | : 2021/10/07(Thu) 18:00 |
投稿者 | : さらら |
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1.ゼムピンの金の光に綴じられて三枚の紙に三枚の影 ウプラ
ゼムピンの金の光は日中や電機の光で存在は変わらない 三枚の紙とその影にはその時々の事柄が記されている。魅力的な歌。
2.幼き日文集は紙縒りで仕上げたり今は机上にゼムピンのあり さらら
3.一本のゼムピンあれば手錠など外せることを映画で知っている たかし
映画好きな男歌 頼りがいのある男性の手仕事。 女性には思いも及ばないこと。
4.ゼムピンの曲がりを伸ばしパソコンをちくりと突きて電源切りたり ひさお
前の歌と同様に男性は いろいろ工夫をして日常を面白く過ごせる。
5.見て見てと手を引く幼磁石とカラーゼムピンでみのむしできたよ ひらら
幼い孫が歌の素材を提供してくれ それを柔軟に受けて優しい眼差しで歌となる。
6.錆びつきて外しもならぬゼムピンの咥えし夫の給与明細 フミコ
錆びつきてが長い歴史を物語る。ご主人がいろいろの思いを乗り越え給与明細が自叙伝のように捨てられることなく大切に保管されている。次世代の人にはごみの様なものでも頑張ったご夫婦には家宝なのだ。
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」
Re: 2021.10.07(木)題詠「新米」 鑑賞&批評「ゼムピン」